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菊池雄星との対決で大谷翔平がスタメンを外れた理由とは?

現地時間の木曜日(5月30日)、シアトル・マリナーズの本拠地T-モバイル・パークの記者席は何十人もの日本人記者によって埋め尽くされた。大谷翔平と菊池雄星の対決を見るためである。

だが、その期待はブラッド・オースマスによって阻まれた。

エンゼルスのオースマス監督は大谷をスタメンで起用しなかったのだ。花巻東高校の先輩と後輩である二人がメジャーリーグで初めて対戦する姿を、日本のファンやメディアが目にする機会を奪った。

「日本人のファンは僕のことが嫌いになっただろうね」とオースマス監督は笑みを浮かべながら報道陣に話した。「申し訳ないと伝えてください」

オースマスは、大勢の人に恨まれることを承知で大谷を外した。監督の仕事はエンゼルスを勝たせることで、ファンを喜ばせることではない、とオースマスは言う。

大谷はシアトルでの4連戦のどこかで休養を取る必要があった、と監督は述べた。大谷は多くの場合、メジャーに来てから苦戦していた左投手が先発の際に休みをとっている。

マリナーズは4戦のうち3試合でサウスポーを先発させるつもりだ。木曜日に菊池、土曜日にトミー・ミローン、そして日曜日にはマルコ・ゴンザレスが先発する。

オースマスは、3人の左投手の成績を比べて、大谷は菊池以外の二人に対しての方が打てるチャンスが高いと判断したそうだ。菊池は3人の中では明らかに一番いいピッチャーなので、それは大谷に限った話ではない。

菊池の速球は93マイル(150キロ)くらいと、ゴンザレスの90マイル(145キロ)、ミローンの88マイル(142キロ)を上回る。

多くの人は大谷がスタメンを外れてがっかりしているだろうが、これから2人の対決は何度も訪れる。マリナーズとエンゼルスは同じ地区なので、年に19回対戦する。大谷は少なくとも2023年まではエンゼルスでプレーするし、菊池も少なくとも2022年まではマリナーズに残る。

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