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ゴロに苦しむ大谷翔平=菊池雄星との対戦は実現するか?

エンゼルスは、チームに勝利をもたらした一本のヒットが、大谷翔平自身をも復調に導いてくれるのではないかと願っている。

現地時間の火曜日(5月28日)に行われた対アスレチックス戦で、9回表に勝ち越し2点打を放ち、エンゼルスの6-4での勝利に貢献した大谷。しかし、それまでは29打数4安打と結果が出ずにいた。

「大谷だけでなくチームにとっても良かった」とブラッド・オースマス監督は勝ち越し打について述べた。「試合の中で大事な一打で、当たりも良かった。これが大谷にとって復調のきっかけになると思いたい」

私は先週の記事で、大谷が昨年と変わらない優れたバッティングを見せていることをデータで示した。しかし、それ以降の試合では、不振の兆候を見せ始めた。

一つ目に、突然ゴロになる打球が増えた

月曜日までの7試合で、大谷は打球の61.1パーセントがゴロになっていた。これは昨シーズンの43パーセントを大きく上回る。

本人にゴロが増えたことを聞いてみると、次のような答えが返ってきた。

「まあ単純に技術がないんじゃないかなとは思いますし、確かに打てるような球を打ててないところはあるので、そういう打席は自分の方に問題があるんじゃないかなと思いますけど、まあそれだけではなくて、やっぱり相手の攻め方だったりとかそういう部分もあるのかなと思います」

昨年に比べて、投手の攻め方に変化を感じるかと聞かれた大谷は、「うーん、どうですかね。まあパーセンテージが確かに少ないボールが多少来たりとか、そういうのは感じるかなと思います」と話した。

スランプは右手付近に投球を受けた時期と重なるが、大谷自身はその影響はないという。

「あんまり左(投手相手に)はそれ以降立っていないので、あんまり変わったかどうかも分からないですし、右(投手)の見え方で変わったかどうかは特には感じていないので、特にそこは問題ない」

打てなくて「悔しい」とは言うが、自身の能力に自信を失ってはいないようだ。

「自分自身の調子はそんな良くないですけど、何とか勝ちにつながるようにいい打席を増やしたいなとは思います」と大谷。

そもそも、大谷への評価を下すにはそもそも時期尚早である。まだ打数や打席数が少なすぎる。

私は大谷は調子を取り戻すと感じている。オースマスも同感だ。

「理由は何であれ、今の大谷が本来の姿ではないのは明らか」とオースマスは火曜日の試合前に述べた。「スプリングトレーニングにフルで参加できなかったのは間違いなく理由の一つだろう。でも2018年時のようなバッターか、それに近い形に戻ってくれると予想している」

大谷は単に打撃で「下降の波」を経ているだけ、と監督は述べた。

大谷は何とか木曜日までには不振から脱したいと思っていることだろう。エンゼルスがマリナーズ、そして高校の先輩である菊池雄星と対戦するからだ。

しかし、それまで6連戦が続き、菊池が左投げであることを考えると、エンゼルスがその日に大谷を休ませることも考えられる。大谷と菊池の対戦が実現するかは分からない、とオースマスは火曜日に話した。

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