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大谷翔平、第4号ホームランから見えた2つの兆し

大谷翔平は状態が上向きであろうことを示す2つの兆候を、たったワンスイングで見せてくれた。

現地時間の火曜日(6月4日)、大谷はオークランド・アスレチックスの豪腕フランキー・モンタスから今季4本目となるホームランを打った。

まず第一に、打球が高く上がったのはいいサインだ。これまで大谷はゴロが多すぎたので、たとえ強い打球でもヒットになりにくかった。

もう一つの良い兆候は、打ったのが内角球だったこと。最近の大谷は内角への球に何より苦しまされていた。

大谷は内角へのツーシームを単にとらえただけでなく、バックスクリーンの左へと運んだ。これは簡単ではない。普通の左打者であれば、内角球を強振するには、スイングの始動を早めて右に引っ張らなければならない。そうしなければ、ボールが手元に当たって詰まらされてしまう。

しかし、大谷は154キロの球を胸元に呼び込んで、センターにはじき返した。素晴らしい打撃の表れである。

「まあそんなにビシビシ(内角)ではなかったですけど、たまたま甘いところでしたし、方向的にはいいところに飛んでくれているかなとは思います」と大谷は試合後に米記者団に語った。

(調子が)上がっているとは思ってますし、ただヒットにつながらなかったりとかいう打席はあると思うので、内容とは別に結果を求めながらやりたいなとは思います

試合後、ブラッド・オースマス監督は、大谷が昨年のような状態に戻ってきたかと聞かれた。

「そうだね、ホームランを打つと、昨シーズンの彼の姿に見えてくる」

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