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NEXCHAIN年末交流会イベントレポート

こんにちは、NEXCHAINです。

去る12月6日、1年間の活動の振り返りや、来年度の活動推進に向けた会員様同士の結束力強化を目的とした年末交流会を開催し、11社23名の皆様にお越しいただきました。

この記事では、当日の様子をかいつまんでご紹介します。
今回は残念ながらご参加が叶わなかった皆様も、この記事を通じてイベントの様子を覗いていただけたらと思います。

当日は、以下のプログラムに沿って実施しました。


市川理事長×長常務理事 対談

-サプライチェーン横断での情報連携に関する国内・海外動向と日本企業が向かうべき方向性

まずは、NEXCHAIN理事長の市川 芳明と常務理事の長 稔也による対談です。サプライチェーン横断での情報連携を中心に、海外を含めた最近のトレンドや、我々日本企業として向かうべき方向性について協議しました。

対談の様子

■最近トレンドだと感じていること

ブリュッセル効果*1が益々色濃くなり、EUが法律と規格を上手く使い、世界を動かしていると感じています。法律の中には、EU域内だけではなく、第三国の義務にも言及したものもあります。

中でも、サプライチェーンの情報は重要なキーワードに位置付けられ、SCOPE3*2も含めたサプライチェーンに関する様々な情報(CO2排出量、人権問題、資源循環関連など)を開示しなければいけません。日本企業もこれらの動向を無視することはできず、実現には企業間での情報連携が求められるため、個社が意識して取り組んでいく必要があります。

サプライチェーンの情報というとトレーサビリティが連想されますが、サプライチェーン上の情報管理にブロックチェーン技術を用いる話は昔からありました。NEXCHAINが提供するプラットフォームはブロックチェーン基盤であり、こうしたビジネスシーンに活用できるかもしれません。

また、企業間での情報連携には複数ステークホルダ間での合意形成が不可欠ですが、そう簡単ではありません。EUは法規制により取り組まざるを得ない状況となっており、法規制は環境を変えるひとつの要因と言えます。

*1:EUの規制が、EU域外の国々や企業に影響を与え、これらの国々や企業がEUの規制を自主的に遵守する現象。

*2:事業者自らによる温室効果ガスの排出量であるScope1、Scope2以外の、事業者の活動に関連する他社の温室効果ガスの排出量。

日本政府が取り組んでいること

GX(Green Transformation)投資を行っています。丁度COP28*3が始まったばかりですが、そこでの取り決めを実現するには莫大な費用が必要であるため、GX機構を作り、費用を供給するという方針を掲げています。

そうした状況を踏まえ、我々NEXCHAINとしては、政府に対し、皆様と共に検討した取り組むべきことを持ち込んでいくことも検討しています。宣伝のような話になりますが、2月に実施予定のイベントには、経済産業省のGXに詳しい梶川氏や、サーキュラーエコノミーに携わる吉川氏をお招きする予定なので、ご興味のある方は是非ご参加ください。

イベント概要はこちら:

また冒頭でもお話しした通り、サプライチェーン情報の開示に関する規制もあり、日本としてサーキュラーエコノミーに対してどのように取り組んでいくのか、日本の特性に合わせた施策検討を行う産官学のパートナーシップがあります。NEXCHAINとしても本パートナーシップに参画しています。

パートナーシップ参画に関するnote記事はこちら:

こうした取り組みは1社で実現することは困難なため、NEXCHAINの場を活用し、皆様と共に協力していきたいと考えています。

*3:気候変動対策を話し合う国連の会議。第28回は、2023年11月30日から同年12月12日までの期間、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイエキスポシティにて開催。

NEXCHAINは皆にとってどのように役立てるのか

昨今、様々なプラットフォームが増えていますが、GAFA*4のような巨大なものは存在しません。一部例外として、医療機関関係の事業者が加盟するM3 AI Platform*5など、かなり巨大なものもありますが、全てのプラットフォームがそこまでの規模になることはありません。
そこでNEXCHAINは、世の中に複数存在する中規模のプラットフォーム同士を繋ぐ役割を担うことができないかと考えています。プラットフォーム同士は放置していては繋がりませんので、これらがNEXCHAINを介して繋がることで、機能や規模が拡大し、生活者にとってより便利なサービスを提供することができるようになります。

*4:米国のIT企業大手である、Google, Apple, Facebook(現Meta), Amazon.comの頭文字を繋いだ造語。

*5:エムスリーAI株式会社が提供する、病院からクリニックまであらゆる医療機関において多様な医療AIを利用できるプラットフォーム。

会員各社様からの発表

続いて、ご参加いただいた11社の皆様より、今年取り組んだことや来年取り組みたいことについてお話いただきました。この企画は初めての試みでしたが、会員様同士の新しいコラボレーションのヒントになりそうな話題も飛び交い、非常に有意義な時間になりました。

各社からの発表の様子

各社様からの発表内容は割愛しますが、今後、会員様同士の共創ビジネスが実現できるよう、NEXCHAINも全力でサポートさせていただきます。

最後に

イベントレポートは以上です。参加者の皆様からは、「他社と交流できる良い場だった」、「異業種だからこそ情報連携や共創ができると感じた」、「今後の活動にも参加したい」などポジティブなコメントを多くいただき、とても励みになりました。今回のイベントをきっかけとして、会員様同士の相互理解が深まり、共創ビジネス創出に繋がれば幸いです。

今後も、会員の皆様に価値を感じていただけるイベントを企画していきますので、皆様の積極的なご参加を、心よりお待ちしています!

NEXCHAINの活動にご興味のある方は、下記よりお気軽にお問い合わせください。


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