好きな場所へ行こう
この記事をご覧いただきましてありがとうございます。
さて、前回の記事にて、尾道へ移住してから現在までの1年間を簡単に振り返ってみました。
その中でも触れましたが、私は今年の春に尾道を一旦離れ、京都にあるコーヒー店に移って修行する予定であります。
前回の記事では色々と言葉足らずだった部分や想いを出しきれずにいたところがあったので(敢えてそうしたのですが)、本記事はその続きとして書かせていただきます。
しばしお付き合いください。
まず大前提として、何かトラブルを起こしたり、街に居づらくなってしまったというような事は一切ありませんのでご安心ください🙌
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さて、一旦尾道を離れるわけですが、この”一旦”が重要なわけで。
と言いますのも、離れるとはいえまだまだ尾道との関係性は続けていきたいと思っています。
非常に濃い1年間を過ごす中でたくさんの方と出会い交流をさせていただき、サラリーマン時代では絶対に出来ないような様々な経験をさせていただきました。
もちろん現在の関係性をスパッと断ち切るつもりはありませんし、何らかの形で関わりながら少しでも力になりたいと考えています。
また、京都に移ってからも尾道には定期的に通いたいと思っていますので(懐の状況を見ながらですが)、こんな私でよろしければ何でもいいのでキッカケをください!笑
とはいえ、正直、1年足らずで尾道を離れてしまうことに対して周りからどう思われるのかが不安でした。
しかし、ありがたいことにこちらでお世話になっている方々からは「いいね!応援する」「関係性が切れるわけじゃないからね」「向こうにも知り合いがいるからよかったら紹介する」といった前向きな言葉をいただいています。
本当にいい方々です。その方々のためにも私は頑張っていけます。
現在の目標は故郷の新潟県を拠点にバリスタとして働くことですが、何らかの形で尾道や広島県とのつながりを作りたいと考えていますし、もしかしたらまた住むことにもなるかもしれません。
もっと広く考えれば、その前にお世話になった仙台や東北とも仕事を通じて関わりを持ちたいと考えていますし、特定の地域に限らず日本全国をフットワークよく駆け回れるようなワークスタイルを目指していきたいです。
そう、私が理想とするワークスタイルは、
”旅をするように仕事しながら、お世話になった場所へ恩返しをする”
です。
私という存在を通じて、新潟・北陸・仙台・東北(今後は京都も含められるかな?)と瀬戸内の地域がつながるキッカケになれば幸いですし、そういった存在になれるように頑張ります。
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では、なぜ京都なのかというと、修行するならここしかないというお店が京都市内にあるからです。
お店の詳細は控えますが、コーヒー業界では有名なお店であり、私自身も京都訪問時や帰郷路の乗り換え時には必ずと言っていいほど利用していたほどのファンでした。
また、これまでにもコーヒー抽出やラテアートなどの競技会で多くの入賞者を輩出したり、充実した環境とバリスタ育成の教育体制が整っている点にも魅力を感じていました。
もしここで働かせてもらえれば、自分の努力次第で確実に成長できる、このお店ならここで修行しましたと胸を張って言えると思い、京都へ移ることを決意しました。そのお店には既に採用が決まり、春頃から働く予定です。
一方、誤解を恐れずに言うと、裏を返せば尾道やその周辺には私が働いてみたいと思えるお店が見つからなかったということになります(なんだか偉そうですみません…)。
私がまだそういったお店を探しきれていないだけと言われればそれまでかもしれませんが、働きたいお店のリサーチに時間をかけるつもりはありませんでしたし、申し訳ないのですが私の気持ちは既に京都のお店に向かっていました。
もちろん、尾道やその周辺地域にも魅力的なコーヒーのお店はたくさんありますし、私も好きで通っているお店はたくさんあります。それらを否定するつもりは一切ありません。
では、なぜか。
尾道という街は”とりあえずやってみよう”が成立しやすい街であると感じています。
”商人の街”所以、長い歴史の中で様々な人々のそういった心意気・チャレンジ・努力によってこの街の個性豊かな魅力が形成されていき、観光地としてだけでなく移住者が多く集まる街として活性化していきました。
移住前は私もその点に少なからず魅力を感じていましたが、この街で暮らしていく中で、どうやら私には”とりあえずやってみよう”が合わないのだと感じました。
その辺りの私の心境は以前記事にしていますので、もし興味がありましたらご覧ください。
当初から私の中では、尾道に住むことがゴールではありません。
あくまでも将来のための進むべき道があれば、心苦しいですがそちらを優先させていただきます。
とはいえ、2~3年くらい住みながら色んな経験をしていきたい”留学”のつもりで移住をしてきたので、その予定で関わっていただいた方々には本当にごめんなさいという思いです。
こんなわがままな私ではありますが、どうか今後ともお付き合いください🙇♂️
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なお、京都へはあくまでもバリスタ修行の目的で覚悟を持って移るため、現在の尾道のように移住を前提とした手続きや多方面との交流は極力しないつもりです。
言い方を変えると、なるべく自分からの積極的な交流は避けて、仕事等を通じた自然発生的な交流を大事にしていきたいと考えています。
もちろん京都に住むことへの期待や楽しみもありますし、人や地域との関わりが嫌いなわけでもありません。むしろ、本当なら京都でも素晴らしい出会いや人との繋がりができたらいいなと思っていますが…
好奇心旺盛な性格のため、周囲に誘惑が多いと気が散ってしまいますし、前回の記事にも書いた通り多くのことを同時進行でこなすことが苦手なもので、なるべく仕事・修行に集中するための環境を構築していきたいのです。
そもそも、尾道のような人の温かさや居心地の良さは、もうどこに行っても味わえないと思っていますので。
一応補足をすると、決して人との関わりを断絶するわけではないので、京都に立ち寄った際や尾道・移住のことなど、何かあれば気軽にご連絡ください!
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自分自身、なんだか生き急いでいるなあと感じていますし、そういう性格を改善するために尾道へ移住したという想いもありましたが、どうやらこの性格は治らないみたいです。
もう性格を治す気にもなりませんし、むしろこの性格を利用して目標に向かってひた走っていこうと開き直りました。無理はしない程度にですが。
関わっていただいた方々には多大なる感謝と申し訳なさを感じつつも(もしかしたら今後もお世話になるかもしれません)、今は自分の気持ちに正直になって想いの向く方向へ行こうと決意しました。
バリスタの修行ができることや理想に近づくことができるワクワク感がある一方で、当然、つらいことや大変なことなども多くなると思います。
ですがそんな時はきっと、尾道で過ごしてきた時間・お世話になった方々・瀬戸内海の風景など、この街で感じた全てのことが心の支えになってくれると信じています。
そして、広島・尾道に住んでいたということが、いつか人生の深みになればどんなに素晴らしいことか。
いや、そうなるために頑張ります。
いつかは立派なキャリアを築き、”あの人、実は尾道に居たんだよ”とみんなが自慢できるような人間になりたいと思っていますので、どうか温かい目で見守っていただけると幸いです。
尾道・広島・瀬戸内は本当に居心地がいいです。多分このままだと離れたくなくなるほど好きになってしまいそうです。
このまま尾道で心穏やかにゆっくり暮らしていきたい気持ちもありますが、あくまでも自身の目標は忘れずに、少しでも最善の道へ進んでいきます。
”キミの夢が叶うのは 誰かのおかげじゃないぜ
風の強い日を選んで 走ってきた
飛べなくても不安じゃない 地面は続いているんだ
好きな場所へ行こう キミなら それが出来る”
乱筆にて
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