ある営業スクールでのことだ。
そこの講師は会社で何年もトップの成績をあげているエリート営業マンだった。

彼は壇上に立ち、反論応酬法について講演していた。

「お客様から反論があればあるほどトップ営業マンは喜ぶ。なぜならそれだけ顧客が商品に興味をもっている証だからだ」

営業の世界には反論に対する受け答え、反論応酬というスキルがある。
そのトピックについての話題だった。

その話を聞いていたもう一人別のの男がいた。
彼は外資マーケティング会社のCEOで専門家でもあるジョンだ。

ジョンにはそのエリート営業マンの言ったことが間違いであるとすぐに気がついた。

講演のあとで専門家のジョンは話を終えたエリート営業マンのもとに行ってその点について言及した。

ジョンは反論が多いと売上があがるという定説は間違っていることを独自のリサーチ結果から知っていたからだ。

よく話を聞くとそのエリート営業マンは最初こそお客からの反論が多くあったが、次第に反論は少なくなったと言う。

それに対して営業の成績は最初2年ほどは良くなくて3年目から向上しだしたそうだ。

よく考えてみると反論が減ってからの方が売上は伸びていることにエリート営業マンは気がついた。

普通であればここで自分の意見を通そうとむきになるものだが、エリート営業マンは素直に自分の間違いを認めた。

だからこそ、この営業マンはトップになれたのだ。

■素直に事実を受け入れるという武器

僕はこの話を聞いて大変に感銘を受けた。

内容そのものではなく、この営業マンのマインドがとても素晴らしいと思ったのだ。

自分が同じ立場だったらどうだろうか。

壇上に立って人に教えたことが否定されたとき、それを冷静に判断して受け入れることができるだろうか？

きっと難しいと思う。

でも本当に出来た人は物事をフラットに観察してより正しいと感じたら素直に自分の中に取り込める人だと僕は思う。

その方が自分にとってもプラスになる。自分の間違った意見に拘るよりも、より正しいことにフォーカスしていった方が結果に繋がる。

そういう意味で素直さと自分を客観的に見る能力はとても重要だと改めて思った。

僕も成長し続けるために批判を受け入れられる人間になりたい。

By シロクマさん♪

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