うちの旦那はしたくない事をする前に、まず休憩を取る。
褒美を先にもらうタイプなのだ。それから、サーやるぞ！って感じ。
今でこそ家事全般をこなしてくれる旦那だが、スタートは苦難の連続だった。何か頼んでも「後でやるから」と言われ、そのうち忘れてしまう。私は「なんて自己中な奴なんだ」と思っていた。

旦那は発達障害
どんなに私が忙しくても、旦那は自分のペースを崩さない。
自分が決めた順番通りじゃないとダメなのだ、理由は旦那にもわからない。だから急な予定変更は大の苦手である。
「だいたい」「何となく」「多分」みたいな中途半端な表現や感情が苦手。そして、マルチタスクが出来ないときている。
料理はまさにマルチタスク！でも、その先には好きなものを好きなだけ、たらふく食べるという旦那にとっての唯一の幸福が待っているのだ。
旦那の「めんどくさい」を「したいこと」に変換するにはコツがいる。長いこと一緒に暮らしていたせいで、それは私の得意な分野になっていた。旦那と何気なく話しながら自然とそこへ持って行く事ができるようになっていたのだ！！
例えば料理、1つずつ話す。まずはジャガイモを剥く、すっかり剥き終わってから次にして欲しい事をお願いすると、ちゃんと終わった達成感を感じてくれて、次のステップに切り替わる。ちょっと面倒だけれど、覚えてしまうと本当にきちんとできる人なのだ。味付けは一緒に仕上げていくので簡単に作れるのだという錯覚に陥る。これが大事。そうすると自然に料理も楽しくこなす。あっ、忘れてはいけないのが「美味しい～！！！」「凄いね！」のような誉め言葉。
最近は料理ノートを作成し、自分でノートを見ながら作ってくれる。
私と言えば飽きっぽく、家事はどうも楽しめない。料理は作ったら、すぐみんな食べてしまうし、掃除だって綺麗にしてもすぐ散らかって、洗濯も同じ繰り返し。でも旦那は違っていたのだ、同じ事をしながら出来るようになることに楽しみを見出している。さっすがだ！今では旦那を尊敬し、本当に感謝している。