秀平

刀鍛冶

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刀鍛冶

最近の記事

ご応募ありがとうございました

【花祭】の企画にご応募頂きました皆様、誠にありがとうございました。 【花祭】との対話の結果、行き先が決まりました。 刀剣が持ち主となる方のサポートをするということは、また、刀剣自身が天命を果たしていくことでもあり、【花祭】も喜んでおります。 御縁に感謝しております。

    • 【花祭】

      昨年5月に奈良で個展を開催した際に、 桜井市にある長谷寺に参拝しました。 とても御縁を感じたので、朝、個展の開場前に 連日参拝して、朝のお勤めにも参加させて頂きました。 その時に、 「この短刀に幅広い腰樋を入れて その中に梵字を彫り、 そこから六観音の光を表すように 細い樋を六本(表三本、裏三本)入れる」 というインスピレーションを得ました。 ーーーーーーーー それからしばらくして、実際に腰樋(こしび)を掻いてから (樋を彫ることを「樋を掻く」と言います)、 この短刀

      • 鍛刀塾コース新設

        弟子と関わる中で、 また世の中の若い世代の人達を見渡してみて、 感じることがあります。 それは、徒弟制度は多くの場合、今の時代の若い人達の意識構造にあまり合っているとは言えないということです。 そもそも、徒弟制度と言っても、私が弟子入りして修行していた頃ですら、昭和の徒弟制度とはだいぶ変わってきていたと思います。 その昭和の徒弟制度もそれ以前から比べたら、まただいぶ違うものになっていることでしょう。 なので、細かい制度的な話は抜きにして、 弟子入りして修行する上での1番の要で

        • 国常立の神の剣が象徴するのは

          先日、建国記念日の前日から淡路島に行っており、その時に、ある方が受け取った 「国常立の神の持っている剣が置かれた」 という話を伝えて頂きました。 その話を聞いて、初めは「ん?」と思いました。 というのも、私が感じていた国常立大神のストーリーラインとは少し違うように感じられたからです。 そもそも、人それぞれに、色々な層のエネルギーや情報と繋がっているので、 違うストーリーがあっても特にどうというわけではないのですが、 それでもなんだか氣になっていました。 そして、数日経

        ご応募ありがとうございました

          建国記念日

          昨日、建国記念日。 剣【和雲(にぎくも)】と向き合う会が開催されました。 場所は淡路島の伊弉諾神宮近くにあるイザナギ邸。 調和というテーマで製作し、【和雲】の剣が生まれて来ました。 調和とは何かと考えてみた時に見えてきたのは、 体内の微生物がそれぞれに調和しているように、 各々がそれぞれに自分自身であることで、自然と全体が調和するということ。 ただ、ともすれば、各々がそれぞれに自分自身であるというのは、 ただ単に噛み合わない歯車になってしまうこともあります。 その

          建国記念日

          封印という言葉

          昨晩は、出雲大社の福神祭に行って来ました。 前後の参拝も含めて感じたことがあります。 ーーーーーー 人は時に"封印"という言葉を使います。 その言葉は往々に、ニュアンスとして、 「中に在る存在が、窮屈に抑圧されている」イメージを感じさせます。 でも、今朝、稲佐の浜で見た空の中に、そうではない答えを感じました。 ーーーーーー そもそも、中に在る存在が窮屈に抑圧されているというのは、 外側の事情で一方的に押し込められている場合です。 実際、封印という言葉を使う時に

          封印という言葉

          ご報告

          ご報告が遅くなりましたが、【来迎】の行き先は無事に決まりました。 春日の神様ととても御縁の深い方のところへお納めいたします。 御縁に感謝しております。

          【来迎】と御縁のある方へ

          短刀【来迎】(らいごう)につい先日、とあるエネルギーが宿りました。 それで、帰宅後に実際に【来迎】を見てみると、とても精妙な輝きを発していました。 とても神々しく感じられたので、御縁のある神社さんに奉納させて頂きたいなという感覚が湧いてきました。 それで、【来迎】に尋ねたのです。 すると、「奉納すべきではない」とのこと。 なぜなのかな?と思い対話を重ねていくと、理由が分かりました。 ーーーーーーー 奉納自体は神仏にとっても良いことなのですが、 ごくシンプルに言う

          【来迎】と御縁のある方へ

          【和雲】

          財団法人日ノ本文化財団にて製作中の ドキュメンタリー映画「日ノ本職人衆 剣・TSURUGI」内で私が製作した 刃長3尺超の剣【和雲(にぎくも)】の写真です。 剣は常に祈りと共にあります。 私にとって、祈りとは何か結果を願うことではありません。 祈りとは繋がること。 例えば調和の祈りであれば、 調和という理とつながり、 それによって調和のエネルギーが流れ、 何かが調和に向かう。 そういう実効力そのものです。 今年から国内外の多くの人々にこちらの剣をご覧頂ければ嬉しく

          【和雲】

          迦楼羅焔奉賛会

          確かにしなければならないと思われることがあるとします。 それは使命と言ってもいいかもしれません。 その「確かにしなければならない」という感覚が勘違いであることも あるかもしれませんが、それについて書いていると必要以上に長文になるので、 ここでは、それは本当に為されなければならないことであるものとして話を進めます。 その、為されなければならないことをするために行動しても、 思うように進まないことが往々にしてあります。 そんな時にはまず、クリアされていない課題を探り、クリ

          迦楼羅焔奉賛会

          お守り刀展覧会

          9月2日〜11月19日まで、坂城町鉄の展示館にて第16回お守り刀展覧会が開催されます。 その展覧会に私も作品を出品しておりまして、 刀身の部 特賞第1席 岡山県知事賞を受賞いたしました。 フライヤーの写真が私の出品作品です。 昨年、諏訪のとある場所で祈りを捧げている時にミシャグジさんと繋がり、 その際に持っていた剣のエネルギーが螺旋状になったことがきっかけで、 「螺旋の剣を作らなければ」と思い立ち生まれて来たのが今回の作品です。 日本の刀剣は古来、武器として存在してい

          お守り刀展覧会

          独鈷杵(とっこしょ)

          剣守り(剣モチーフの身につけられるお守り)を製作しています。 今回は普段のデザインと違い、 初めての独鈷杵モチーフでの製作。 というわけで、 以前から鍛錬した玉鋼で独鈷杵(とっこしょ)を製作したいと思って 製作途中だったものがあったので、 その整形を進めつつイメージを膨らませています。 ちなみに独鈷杵とは密教法具の一種で、 インドラ神が持っていたヴァジュラという雷を操る武器が原型です。

          独鈷杵(とっこしょ)

          秘伝は教えられません

          新作が研ぎ上がってきました。 その研ぎ上がってきた新作の刀剣と対話するとすぐに、 いつどこで入魂するかが決まりました。 どのようにして入魂するのか? というのは秘伝です。 弟子にも教えません。 それはなぜかといえば、 弟子も独立したら商売敵だから というような資本主義的な理由ではありません。 弟子に教えはしなくとも、 弟子が立ち会う機会や見る機会は作ります。 立ち会って、見て、 それで分からなければ 教えたって分からないのです。 普段の修行の中で、 それを感じ取

          秘伝は教えられません

          【来迎】

          現在、松坂屋名古屋店にて『現代の名工による「日本刀」展』が開催中です。 7月4日(火)まで開催しております。 こちらの展示会に私も短刀を1点出品しております。 今回はこちらの短刀についてのお話です。 短刀【来迎(らいごう)】 銘 秀平   令和壬寅年白露 刃長 7寸1分 反りなし 平造、庵棟、身幅尋常で無反りのやや小ぶりな姿。鍛えは詰んだ小板目に地沸つく。刃文は直調に小互の目交じり、フクラ下からフクラにかけて二重刃かかり、匂が深く、小沸つく。帽子は直に小丸に返り、表

          【来迎】

          結果報告

          結果のご報告です。 2つ前の記事で発表いたしました企画につきまして、 予定通り本日正午にて購入希望の募集を締め切らせて頂きました。 ご応募いただきました皆様、関心を持っていただきました皆様、 どうもありがとうございました。 締め切り後、【金剛法剣】と対話しまして、応募者の中からお譲りする方を決めさせて頂きました。 個人情報ですのでお譲りする方については詳しくは書けませんが、 今回の企画を実施したことで様々なことを感じました。 本当に様々なことを感じた中で、 お譲りす

          結果報告

          【金剛法剣】の作風について

          一つ前の記事で販売開始しました【金剛法剣 こんごうほうけん】ですが、作品についての詳しい解説がまだでしたのでこちらに書かせて頂きます。 刀【金剛法剣 こんごうほうけん】  銘 信濃國秀平    刃長 二尺二寸二分 (六七・三㎝)    令和二年二月日  反り 七分     (二・二㎝)  鎬造、三ツ棟、身幅広く、元先の幅差さまで目立たず、反りやや深めにつき、大鋒となる。鍛えは小板目肌細かく立ち、地沸厚くつき、地景細かに入る。刃文は大小ののたれを主調に互の目交じり、足入

          【金剛法剣】の作風について