【習作】無題のサスペンス

俺が我に返ると、目の前の床に編集長が倒れていた。
フローリングの床には血だまりが広がり、水晶の欠片が一面に散らばっている。俺は己の右手を見た。そこには打撃によって砕けたクリスタル灰皿の一部が握られていた。
俺がこいつを殺したのか。
俺はボンヤリした頭で、他人事のように状況を理解した。

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