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本紹介:京極夏彦「魍魎の匣」

いらっしゃいませ
本日のおすすめは京極夏彦さんの「魍魎の匣」です
来店記念にチョコレート菓子のプレゼントです
それでは、ごゆっくりどうぞ

やあ、今日はバレンタインデーだね。

ほら、チョコをあげるよ・・・って君も貰ったのか。
じゃあ、意味がないね。

え?何を渡そうとしたかって?
もちろん、この店でもらったやつだよ。

いちいち買うようなことはしないよ(笑)

ほら、バレンタインに色めき立つような人生を送ってきたためしがないから、買うなんて選択肢があるわけがないじゃないか。

さーて、今日は久しぶりの本紹介だ。



今回紹介する本は、京極夏彦さんの「魍魎の匣」だ。

ご存じの方も多いだろうが、僕はネタバレをしない本紹介をするから、
読んだことの無い人も、ためらわずにどうぞ。

それじゃあ、あらすじを紹介する。

あらすじ

箱を祀る奇妙な霊能者。箱詰めにされた少女達の四肢。そして巨大な箱型の建物――箱を巡る虚妄が美少女転落事件とバラバラ殺人を結ぶ。探偵・榎木津、文士・関口、刑事・木場らがみな事件に関わり京極堂の元へ。果たして憑物(つきもの)は落とせるのか!?日本推理作家協会賞に輝いた超絶ミステリ、妖怪シリーズ第2弾。

あらすじ(個人風)

池の中に沈められた箱の中には、少女たちの四肢が詰められていた。それと時を同じくして起こった少女の飛び込み自殺。それぞれの事件に関わる榎木津、関口、木場らは皆それぞれが京極堂のもとへ足を向ける。果たして、箱とは、魍魎とはいったい何なのか。

まあ、今回は元のあらすじが良すぎるかな。
僕のあらすじは読み飛ばして遅れ、ってもう手遅れか。

コマーシャル用のあらすじだとこれ以上書くこともできないしね。

おすすめポイント

この本を見て、誰しもがその分厚さにおののくだろう。

しかし、これは避けては通れないだろう。

このシリーズの世界観を理解するにはこのくらい書かなくては、
到底理解が及ぶまい。

通常の小説のおよそ2,3冊分の時間はかかるとみるべきだ。

だが、この小説の読みごたえはそれでも足りないくらいだ。

どんでん返しや独特な進行といった構成の素晴らしさから始まり、

キャラクター性や民俗学などの切り口の斬新さなどに終わらない。

底が知れぬのだ。

本格物のミステリが好きという方にはあまりお勧めしない。

そもそも、これはミステリという体をとっているだけであって、
決して個人が解けるような代物ではない。

それに、チャレンジするには情報が多すぎる。

それでもしたいという方がいれば、止めはしない。
ただ、一冊目の姑獲鳥の夏を読んでからにしなさい。

一冊目も非常に面白いし、
この本を読み切るためのいい練習にもなる。

僕の嗜好だけで言えば、一冊目のほうがタイプだ。

昨日、魍魎の匣を3分の1ほどしか読み終えていない状況から読んでしまった。

この本を読んだ後に、寝ようと考えていた僕はまさしく馬鹿であった。

興奮で寝られるわけがないだろう。

案の定、今僕は寝不足である。

今日は気休めにライトノベルでも読むつもりだ。


今回はここまでかな。

魍魎の匣、気になったら手に取ってみて。

また、面白い本があったら教えるよ。

それじゃあ、また今度

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