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体力は財産である

旅を楽しむために、重要なもの。

お金?
お金はそんなに多くなくても十分楽しむことは可能だ。
最高級の贅沢旅行と貧乏旅行を比べた場合、
貧乏旅行の方が満足度あるが高かったというアンケート結果もあるらしい。

知識?
今や地図アプリと翻訳アプリさえあれば、どうとでもなる。
行き当たりばったりの旅もまた乙なものである。

同伴者?
こちらも、いてもいなくてもいい。
旅にはそれぞれの良さがある。

では、体力はどうだろうか?
これは私の経験上、絶対にあった方がいいものだ。
私は若い頃、本当に体力がなかった。
だから旅先では、ちょっと歩いたら疲れてしまうし、
電車やバスに乗ることさえしんどくて、よくタクシーを利用した。
少し歩いては、疲れたと言ってお茶をする。
夜ホテルに着く頃には、もうふらふらになっていて、
足がだるすぎて寝付けないほどだった。

体力が十分にないと、行動範囲が狭まる。
頭の中では行ってみたいところがたくさんあったはずなのに、
実際には体がついていけなくて、断念せざるを得なくなるのだ。

ダイエット目的で、数年前からウォーキングを始めた。
今はもう歩くことによって体重が減ることはない。
けれどもその代わり、目を見張るほど体力がついた。
旅行に行くと、さらにこれを実感する。
地図アプリで行き先を調べると、徒歩の時間が表示される。
それが1時間くらいの場所であれば、迷わず徒歩を選択できる。

半年ほど前、大阪城を訪れたときに、
天守閣最上階(8階)に上がるエレベーターが長蛇の列になっていた。
その列を尻目に、私は階段で天守閣のてっぺんまで一気に上った。
展示物をじっくり見学しながら下りると、
私が階段を上り始めた時にエレベーターの列の最後尾にいた人たちが
ようやくエレベーターに乗ろうとするところだった。
ここ以外も、その時の旅行はどこへ行くにも徒歩だった。
結局タクシーは一度も使わなかった。

体力は、お金だけでなく時間も節約することができる。

以前、江ノ島の江島神社を参拝した時も、頂上まで難なく徒歩で行けたし、
その後、疲れることなく鎌倉の街をゆっくりと散策することもできた。

自分の足で知らない道を歩いていると、
旅行雑誌にも載っていない穴場の店を見つけることもできるし、
路地裏から思わぬ近道を発見することもある。

それもこれも、健脚のなせる技である。
「足は第二の心臓」とも言われる。
だから、日頃から足を鍛えておくことがとても重要だ。

体力があれば、自然と元気が出る。
元気が出れば、なんでもやってみたくなる。
やってみたいことをやってみると、新しい発見がある。
新しい発見は、人生を豊かに彩る。

体力はなにものにも変え難い、大切な財産なのである。

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