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修繕工事を管理組合主導でやってみて感じた事

当マンションは、第24期までは修繕工事を全て管理会社にお任せし、管理組合としては管理会社の提案通りの工事をやって参りました。
しかしその結果、修繕にかかる費用は増加し、修繕積立金は不足、大変厳しい状況に陥りました。
そして25期になり、管理会社から修正積立金の30%アップと言う提案がついに出ました。しかも、それでも修繕積立金は足りないという事でした。
それまでも修繕積立金を値上げしており、その時点では300円/㎡近くまで上がっておりました。この為、限界まで来たと感じました。
そこで第25期からは管理会社には頼らず、全て修繕工事を管理組合で企画実施することに決めました。そして下記のような工事を実施して参りました。
 
 ・屋上防水工事 
 ・ LED照明の設置工事
 ・直結給水工事
 ・インターフォンの更新工事
 ・玄関ドア更新工事
 ・給湯管更生工事

その結果、これまで何度も修理しても漏水が収まらなかった屋上防水が完全に良くなり、屋上の補修費用が掛からなくなりました。又水道直結工事も
管理会社の1/3の金額で実施する事が出来ました。直結にした事により、
これまで定期的に掛っていたタンクやポンプのメンテナンス費用もなくなり、大きなコストダウンになりました。

これらの工事を行う中で、改めて「修繕工事を、管理組合が自分の問題として主体的に取り組んでいく」事の重要性を痛感しました。管理会社に丸投げしては絶対にダメだということです。現状の問題点を一番理解している管理組合がやることで、的を得た工事ができ、かつ管理会社のマージンがとられなくなりますので安くできます。
 
問題点としては、これらの修繕するためにかかる管理組合側の負担がとても大きいという事です。現状調査、情報収集、業者の選定、見積もりの取得、見積もりの中身の比較検討、工法の比較検討、発注先の検討等、これたを検討していくプロセスに大変な時間と労力がかかると言う事です。
 
私の場合は会社を定年退職した後でやっていますので、時間をかけて対応することができますが、今働いている現役の方が同じようなことをやろうとするとかなりのストレスになると思われます。このため、やはりマンションの管理組合の仕事と言うのは、定年退職をしたシニアの中心となって、やっていくことが世代間の役割分担としても良いのではないかなと思います。
 
実際やってみると、これまで働いていた時に培った知識や経験が生きることが多々あります。また、マンション内での人脈もできますし、何よりも
マンションの所有者に皆さんに感謝されますので、やりがいがあります。
 
現在多くのマンションで、管理組合の理事の担い手が不足して困っていると聞いております。ぜひシニアの方が積極的に管理組合の活動に参加していただきたいと思っております。

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