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寒い日本を脱出してベトナムでワーケーションしてみた@ニャチャン(ベトナム語の勉強法)

突然ですが、私は今年の年初から、寒い日本を脱出して、常夏のベトナムでワーケーションしています。場所はベトナムのニャチャンという街です。
このnoteでは、ベトナムのニャチャンでのワーケーションの様子をシリーズでお伝えしたいと思います。
実は、ケーション先にベトナムを選んだ理由として、VISAの期間が延長されたことに加えて、コロナの巣ごもり中にベトナム語の勉強をしていたことがあります。
知らいない方もいると思いますが、最近はスマホの登場で外国語の勉強のハードルが劇的に下がっています。
今回は、まったくの初心者の私が、どのようにベトナム語の勉強を始めたのか、その方法をご紹介してみたいと思います。

語学勉強はアプリ一択

私が全く馴染みのないベトナム語の勉強を始めたのは、まったくの偶然でした。それはスマホのアプリです。たまたま次の旅行先に計画していたタイ語の勉強のために購入したスマホの語学学習アプリにベトナム語が入っていたいのです。
そのアプリは、Ling(リン:タイ語で猿の意味)というアプリでした。
このアプリは、一つのアプリで二十ヵ国語以上の語学が勉強できるという優れものです。
最初は特にベトナム語を勉強するつもりはありませんでした。ただ暇つぶしに色々な言葉を試していました。ロシア語とかペルシャ語とか、アラビア語とかです。その中で、一番嵌まったのが”ベトナム語”でした。こうして私のベトナム語の勉強が始まりました。

暗記不要のアプリでの勉強法

アプリ自体は無料のお試し期間がありますので、興味がある人は是非試してみてください。ここでは、簡単なアプリの内容を紹介したいと思います。アプリで語学学習をしたことのない人はとっつきにくいかもしれませんが、実際にやってみると簡単です。

写真を見て言葉を選ぶ

やり方は簡単です。まず画面にイラストや写真が出てきます。例えばコーヒーの絵が出てきたとします。そしてそのイラストの下には、幾つかの単語が選択肢として出てきます。あとはそれを選ぶだけです。
とは言っても最初は、どの言葉がコーヒーなのかさっぱりわかりません。ちなみにベトナム語でコーヒーは、”cà phê”です。これなら分かりますね。それでは牛乳はどうでしょう?ベトナム語で牛乳は”sữa”です。これは分かりませんね。
分からなくても問題ありません。トライアンドエラーです。たまたま正解する場合もありますし、間違える場合もあります。ただ馬鹿みたいに繰り返すのです。
そうすると不思議なことに何度もトライアンドエラーを繰り返していくうちに、だんだん記憶に残っていきます。先ほどの牛乳も、最初は分からなくても、何回か繰り返すうちに”sữa”だと記憶してしまいます。

最初に単語をイラストと一緒に覚えます
スピーカーのイラストをタップすると音も聞けます
次に覚えた単語を選ぶクイズが出てきます。
最初は間違えますが、三回ぐらいやると記憶に残るようになります。
正解すると音とイラストで知らせてくれます


以下のファイルは、実際に操作した時の画面録画です

音声も同時に記憶

アプリによる語学学習の大きな利点の一つが、「音も同時に覚えられる」です。今までのCD付の学習書の場合、本を読みながらいちいちCDなどの音声を別に再生する必要がありました。しかしアプリによる勉強の場合には、これが不要になります。画面をタッチすれば音も出てきます。
繰り返していると分かると思いますが、自然に音も覚えてしまいます。
アプリによる語学学習の一番のメリットは、この音から言葉を覚えられることかもしれません。
よく聞く海外での失敗談に、東大に合格したような人でも、アメリカのマクドナルドで英語で注文が出来なかったという話があります。海外旅行で実体験した人も多いかもしれませんが、幾ら難しい単語を知っていたとしても、発音が悪ければ現地で全く通じません。
しかしアプリで、最初から音を聞くようにすると、自然とネイティブに近い発音になるようです。
私も今回のベトナム旅行で、実際には単語の羅列ですが、ベトナム人に話しかけてみると結構通じました。例えば「トイレはどこですか?」とか、その程度ですが、直ぐに通じました。

隙間時間にできる

アプリを使った語学学習のもう一つの利点が、隙間時間で出来ることです。本のテキストの場合だと、いちいち本を持ち歩かなければなりません。しかしスマホは、殆どの人が肌身離さず持ち歩いているでしょう。そのため電車に乗っている時間や、待ち時間などのちょっとした隙間時間で勉強ができます。一つ一つは短い時間でも、積み重ねると結構な時間になります。また忙しい中で、特別な勉強時間を確保しなくても出来る点も大きなメリットです。

勉強のハードルが劇的に下がる

アプリを利用した語学学習の一番大きなメリットの一つが、勉強を始める最初のハードルが劇的に下がる事です。
私もアプリを使い始める以前は、何冊もCD付の語学学習本を買っては三日坊主になることの連続でした。
特に中国語やタイ語、ベトナム語など英語以外の語学の場合、CDの最初の方は、母音や子音の単調な発音ばかりで飽きてしまいます。
殆どの人が最初のハードルを越えられず”三日坊主”、せっかく買った教科書は”積読”になっているのではないでしょうか。
ところがアプリの場合には、丁度スマホゲームをやる感覚で、一日5分、10分継続するだけで、不思議なことに単語を覚えてしまいます。
成果を実感できるとモチベーションが維持できます。早い人だと一カ月ぐらい継続するだけで、”私””あなた””これ””あれ”とか”コーヒー”、”〜をください”などの超初心者向けの単語が覚えられます。

旅の楽しみが一気に広がる

実際に片言でも言葉が通じると旅の楽しみが一気に広がります。最初は外国人だと警戒していた現地の人の対応も一気に変わります。この辺りは、外国人が日本語を話す場面を想像してみればわかると思います。
また現地語がある程度分かると、行動範囲も一気に広がります。日本でも外国人観光客が行く場所は限られています。ベトナムでもそれは同じです。
言葉が理解できるようになると、普通の観光客が行かないようなところにもアクセスできるようになります。私の場合、ベトナムだとバスの利用が格段に簡単になりました。

語学アプリ学習アプリの起源は戦争

iPhoneのアップストアやGoogleプレイなどのスマホアプリストアを見ると、この種の語学学習アプリが大量に出てきます。
そして、この種の語学学習アプリは大体同じような学習方法を採用しています。絵やイラストを見て、音を聞いて、単語を選ぶ(またはその逆)を繰り返すという手法です。

翻訳者の短期養成

実は、この音声とイラストを組み合わせて繰り返しをする方法は、第二次世界大戦中にアメリカ軍が開発したと言われています。
当時のアメリカ軍では、戦争を戦うに際して日本語やドイツ語が話せる翻訳者を大量に必要としました。戦場で鹵獲した敵の文章の翻訳や、捕虜の尋問のためです。
そんな中、特に日本語はとっつきにくく、短期間で英語を話す西洋人が漢字を使う日本語を習得するのは困難を極めました。
短期間で大量の翻訳者を要請するために、従来の本を用いた座学中心の語学学習方法が見直され、今アプリで用いられているような方法が開発されたそうです。
その後もアメリカ軍は、朝鮮戦争やベトナム戦争でも現地語の話せる兵士を養成するために、このイラストと音声を組み合わせた語学学習方法を進化させてきました。
今でも例えばアフガニスタンに部隊を派遣するとなると、大量の現地語を話す人材を短期間で要請する必要が出てきます。片言でも言葉が喋れるだけで、現地人とのコミュニケーションが可能になり、軍事活動や情報活動のハードルが劇的に下がります。そのためアメリカ軍は、今でも継続的に語学学習の方法の研究を行っているそうです。

赤ちゃんと同じ方法

アプリを使ってみると分かると思いますが、基本的には「赤ちゃんが言葉を覚えるのと同じ方法」で言葉を覚えていきます。ちょうど赤ちゃんがトライアンドエラーを繰り返しながら記憶を定着させていくのと同じ方法です。
従来の無理やり単語を暗記する方法や、文法から勉強し始める方法に比べて圧倒的にハードルが下がっています。

最後は、真面目な勉強も必要

アプリを用いる語学勉強法では、特に”入口”の部分のハードルが劇的に下がります。ただアプリだけで”ペラペラになる”ことは難しいかもしれません。そこはやはり外国語です。赤ん坊の時から四六時中言葉のシャワーを浴びて覚えた”母国語”と、大人になってから覚える”外国語”では、習得スピートや内容に各段の差が出てしまうのは致し方が無いでしょう。

アプリの後に教科書を読む

そこでお勧めなのが、アプリで、ある程度の基礎的な単語や文法、発音などを覚えた後に教科書を読む方法です。
この方法だと、教科書の内容がある程度理解できるため、まったくの”ちんぷんかんぷん”から教科書を読む場合に比べて、勉強のハードルが劇的に下がります。
私も最初はアプリで、その後に教科書を買ったのですが、内容が理解できるのでモチベーションが劇的に上がりました。当然、地道に単語を覚えることも必要です。

発音の練習は翻訳アプリを使う

ある程度、基礎的な単語や文章を覚えたら、翻訳アプリで発音の練習をしてみると面白いと思います。今はどのスマホやパソコンでも”Google翻訳”などが利用できます。そしてほとんどが”マイク入力”に対応しています。
実際に日本語で試してみると分かりますが、Google翻訳などはかなり正確に音声を認識します。逆に言うと、Google翻訳できちんと認識されない場合には、現地の人にも通じないと言うことです。
英語で試してみてください。意外に簡単な単語が認識されず、自分の発音の悪さにショックを受けるかもしれません。
逆に、翻訳アプリに自分の吹き込んだ言葉が正確に認識されるということは、現地の人にも同じように聞こえていると言うことです。

ChatGptと練習

最近、私が嵌まっているのが、chatgptなどの生成系AIを使った方法です。試しにChatgptに、例えば”ベトナム語の単語クイズを出して”と入力してみてください。そうすると単語クイズを出してくれます。これを毎日繰り返すようにするだけで、かなりの学習成果に繋がると思います。

アプリで新しい言葉を覚えて旅に出よう!

今は、スマホの翻訳アプリの精度も上がっていますし、AIの進歩で、近い将来ドラエモンの”翻訳こんにゃく”の世界がやってくるかもしれません。
それでもスマホの語学アプリで新しい言葉を積極的に覚えることお勧めします。特に旅行先の言葉を覚えると、見える世界が劇的に広がります。
簡単な単語が理解できるだけで、空港の到着口を出た瞬間から、いや飛行機のドアから出た瞬間から、案内板や壁の広告にある単語が分かるのは感動です。レストランやカフェのメニューも読めるようになると更に世界が広がります。
これから海外生活やロングステイを計画している方には、アプリを使っての語学の勉強を強くお勧めします。


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