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「苦痛」を感じることが多いでしょうか。
「苦痛」を「満足」へ転換できる感情の錬金術師のように行動する人がいることを誰もが目にしている。
感情の錬金術師の思考方法は4つ。いずれも自転車を漕ぐような訓練によって身に付けることができる。

  信念を強くして行動する
信念を行動にする動機づけとして、先ず自分の信念を強く意識すること、次に行動した努力を簡単な数字で記録すること。
大谷翔平の名言「俺は全力で練習している。お前らが休んでいるとき、俺は練習している。お前らが寝ているとき、俺は練習している。お前らが練習しているとき、当然俺も練習している」という。信念に対する困難を練習する努力によって解消し、満足を得ている。
簡単な数字で自分の努力を記録した例としてイチロー選手がヒット数を挙げている。ドラッカーは、数字で表せないものはマネジメントできないと言っています
 
  満足という 一次感情に還元する
米国心理学者のルイスは、「苦痛」「満足」「興味」の三つの感情を、生得の一次感情とし、通説となっている。
一次感情の分化(生後6ヶ月)
苦痛 ⇒ 悲しみ、嫌悪 ⇒ 怒り、恐怖
満足 ⇒ 喜び
興味 ⇒ 驚き
感情について、大山泰宏著『感情・人格心理学』(放送大学教材)より抜粋すると、「ルイスは、感情を分化の過程から一次感情と二次感情に大別し、一次感情は出生後の早い時期から見られるほぼ生得的な感情であり、最初の6ヶ月ぐらいまでに見られるものである。二次感情とは、他者との交流や自己意識の発達に伴って生じてくる感情であると考えている」という。
 
生得の感情以外は発達型の感情ですから、三つの一次感情に還元すると根本にある原因に戻して受け入れることができます。
練習は努力なので、「苦痛」のはずですが、目標に近づいていると考えることで、楽しくなり、「満足」に変換して受け止めることができる。
一次感情の「困難」と「満足」は両極の感情ですが、本人の内的な受け止め方が変われば、結果として、逆転する表裏一体の感情関係になっています。
内面の心は、行動に対する意味づけによって一次感情が置き換わるのです。アンガーマネジメントはI(アイ)メッセージでベクトルを自分の内面に向けて怒りの意味づけを変えることで、消去します。

  傾聴術を使うコミュニケーション
最近のスポーツ界は心理学的な技法である傾聴やコーチングを取り入れて、ムードや成績が好転して、その心地良さをファンも理解して急増している。
特に、2023年春の侍ジャパンWBCでは、心理学的にコミュニケーションスキル高くして、メンバーの安心安全を確保した組織をつくり、やる気を高めることに成功している。試合都度メンバーが円陣を組んで心を一つにしているTV画像をみて見ている方も励まされた。
コミュニケーションギャップの解決は、一次感情の「困難」を「満足」に変える大きな力を持っていると感じた。
 
④ 努力が生きる意味になる
以上の3つを動機づけとして、「困難」を「満足」へ転換する努力を続けることが生きる意味となる。


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