【恋愛から仕事まで】どんな相手でも信頼関係を築ける簡単な方法！
シカゴ大学の研究

初対面の相手、打ち解けていない相手と信頼関係を築くのは難しい
時間をかけて、ちょっとずつ進展させていくしかない
しかし、あることをすれば、まどろっこしいことをしなくて済む

研究者は、176人の参加者を集めて、投資ゲームを行ってもらった
参加者は、投資家かファンドマネージャーの役割に割り振られる
投資家になったら、ファンドマネージャーに持ち金を自由に預けることができる
預けられたお金は自動的に2倍になる(なんて羨ましい投資なんだ)
ファンドマネージャーは、2倍になったお金を自由にすることができる
投資家にリターンとして返すもよし、全額懐に入れるもよし
要するに、信頼関係がないとどちらかが損をするゲームである

ゲームの際、一部のプレイヤーには同じお菓子を与えて、ゲームの推移を確認した
その結果、同じお菓子を食べていたプレイヤーは、得られるお金が29%も多くなっていた
信頼関係が築かれたことで、両者が得する行動をするようになっていた

つまり、同じ食卓で同じ料理を食べれば、信頼関係が築かれる
下手に相手の話を聞いたり、相手の趣味に合わせる必要はない
食事に出かけて、同じ料理を注文するだけで仲良くなれる
同じ釜の飯を食う、と仲良くなれる

ただし、注意点がある
相手に投げやりな態度を見せないこと
「なんでもいいから、あなたと同じものでいい」は決してダメである
悩んだ末に、「あなたの料理が美味しそうだから、私も同じものにする」という姿勢が大事である

初デートの相手、これから一緒に仕事をする同僚、同じスポーツチームのメンバーなどなど、使える場面はいくらでもある
食事は楽しむのも大事だが、時には戦略的に使えることも覚えておこう

人にはミラーニューロンというものがあり、相手と同じことをすると好感を持つ仕組みがある
おそらく、ミラーニューロンの作用によって信頼関係が築かれるのだろう

ただし、何でもかんでも真似すればいいというわけではないみたいだ
実験では、同じ料理の他に、同じ服装、つまりペアルックをしてもらう実験も行った
しかし、ペアルックでは、信頼関係が築かれることはなかった

学校や職場で一致団結するために、同じユニフォームを用意することがあるが、意味はないらしい
同じ服を用意するくらいなら、同じ食卓に座って、皆で同じ料理を食べたほうが効果的である

研究者によると、料理はまったく同じである必要はない
似ている料理で効果があるらしい
おそらく、味違いくらいなら問題ないだろう

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参考文献
A recipe for friendship: Similar food consumption promotes trust and cooperation
https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S1057740816300481