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自宅周辺でも迷子になる方向音痴の世界

自宅周辺でも迷子になる方向音痴の世界

あなたは目的地まで迷わずに辿り着けますか?
実は、地図があっても道に迷ってしまう方向音痴の人も存在します。

・方向音痴とは何か?

方向音痴とは、地図を見る能力や日常生活において左右を正しく認識できる能力が低い人のことを言います。方向音痴の人は、地図があっても目的地に辿り着けないことが多く、毎日通っている道でも迷ってしまうことがあります。

方向音痴の人は、頭が悪いのではないかと思われがちですが、それは間違いです。
方向音痴の人は、認知機能に問題がないことが研究で明らかになっています。
つまり、頭のよさと方向音痴は関係ないのです。

・生まれつきの方向音痴

生まれつきの方向音痴は、発達性地形見当障害(Developmental Topographical Disorientation :DTD)と呼ばれます。
DTDの人は、空間認識能力やナビゲーション能力に問題を抱えており、目的地そのものは正しく認識できるのですが、そこまでの道順を現実に落とし込むことができません。
たとえば、自宅からラーメン店に行きたいとします。DTDの人は、まず自宅を出て、右に行くのか左に行くのか分かりません。正しい道を歩いていても、どれくらい歩けばいいのか分かりません。本来曲がる道より手前、もしくは奥で曲がります。そのため、目的地に永遠に辿り着けないのです。

・方向音痴の割合

方向音痴の割合は、人によって異なりますが、一般的には人口の約3%がDTDであると言われています。

方向音痴の人は、自分の特性を受け入れて、工夫しましょう。
地図が読めなくても気にすることはありません。他の得意な能力を伸ばせばいいのです。道に迷ってもいいのです。
自分が目的に行くのではなく、自分が目的地になればいい話です。方向音痴なら迎えに来てもらえばいいのです。その代わり、他のことで助ければいいのです。世間は持ちつ持たれつです。

方向音痴の人は、方向感覚のトレーニングをすることで、少しでも改善できるかもしれません。特に、子供の頃にナビゲーション訓練を行うと、DTDのリスクが下がるという研究があります。
メタ認知のトレーニングをすることでも、方向音痴の自覚や対処法が身につくと言われています。子供を方向音痴にしたくなければ、トレーニングするといいかもしれませんね。

方向音痴は、人間の多様性の一つです。方向音痴の人も、方向音痴でない人も、お互いに理解し合って、共に楽しく暮らしていきましょう。方向音痴の不思議な世界を、少しでも知ってもらえたら嬉しいです。

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