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ナッツを食べると脳にいい!?

ナッツを食べると脳にいい!?

ナッツはおやつにぴったりの食べ物ですが、実は脳にもとてもいいです。
マーストリヒト大学の研究によると、高齢者が毎日ナッツを食べると、脳の血流が増えて、認知機能が向上するというのです。
今回はこの研究結果を紹介します。

・研究の概要
研究者は健康な高齢者28人(平均年齢65歳)を対象に、ナッツを接種し、脳の機能の関係を調べました。
参加者は16週間にわたって、以下の二つを経験しました。

  • ナッツを食べる期間:一日に60gのミックスナッツを食べる。
    (ミックスナッツはクルミ、ピスタチオ、カシューナッツ、ヘーゼルナッツの4種類で、それぞれ15gずつ。無塩かつローストされていないもの)

  • ナッツを食べない期間:ナッツを全く食べない。

研究者はナッツを食べている時と食べていない時の脳の血流量をMRIで測定しました。
また、参加者に認知機能を測るテストを受けてもらいました。

・研究の結果
研究の結果、ナッツを食べていると、脳の血流量が増加していました。

特に、右前頭葉、頭頂葉、左前頭葉、両側前頭前皮質という、認知機能に重要な部位で血流量が多かったのです。

さらに、ナッツを食べていると、視空間記憶と言語能力のテストの成績が高くなっていました。
これは、ナッツの摂取が脳の血流量を増やし、認知機能を改善することを示しています。

一方、反応スピードと実行機能のテストの成績には、ナッツの摂取量との関係は見られませんでした。
また、ナッツの摂取量と体重にも関係はありませんでした。つまり、ナッツを食べても太ることはないということです。

・なぜナッツが脳にいいのか?
ナッツが脳にいい理由は、ナッツに含まれる栄養素にあります。
ナッツにはポリフェノールやフラボノイドという抗酸化物質が豊富に含まれています。
これらの物質は、脳の血管を拡張して血流を増やし、脳の酸素や栄養の供給を促進すると考えられています。
また、ナッツには多価不飽和脂肪酸やビタミンB6など、脳の神経細胞の構造や機能に必要な成分も多く含まれています。

ナッツは種類によって、含まれている栄養が違います。
アーモンド - タンパク質と食物繊維が多いです。
ピーナツ - タンパク質が多く、脂質が少ないです。クルミは多価不飽和脂肪酸が多い。
ピスタチオ - ビタミンB6が多い。マカダミアナッツはオレイン酸が多い。
ココナッツ - カリウムが多い。
カシューナッツ - マグネシウム、リン、鉄分、亜鉛が多い。ヘーゼルナッツは貧血予防になる。

などの特徴があります。ナッツは一種類だけなく、色々な種類を食べると、さまざまな栄養素を摂取できます。

・ナッツを食べる際に気を付けること

  • 量を適切にする:一日に60g程度が目安です。これは片手で掴み取れるくらいの量です。個包装されている商品を選べば、ラクです。

  • 種類を変える:ナッツは種類によって栄養が違います。色々な種類を食べると、バランスよく栄養を摂取できます。日替わりで食べると飽きません。

  • 加工を避ける:ナッツは無塩かつローストされていないものがおすすめです。塩や油はナッツの栄養価を下げたり、カロリーを増やしたりします。ナチュラルな味を楽しみましょう。

ナッツを毎日食べて、脳の健康を守りましょう。

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