ジェスチャーはとても大事
マックス・プランク協会などの研究
対象者：オランダ語の話者

・研究の意図
ジェスチャーはコミュニケーションにおいてとても重要です
ジェスチャーは言葉と密接に関係していますが、ジェスチャーが与える影響についてはほとんど知られていません
今回の実験を通してジェスチャーが相手にどのような知覚を与えるのか調べます

・研究の内容
オランダ語話者にジェスチャーをしている様々な映像を見てもらい
その後に、映像についての質問に回答してもらった
映像では一部の単語を強調したり、話している内容とジェスチャーが一致していない場面などがあった

・結論
聞き手は話している内容にジェスチャーが加わっている部分を特に重要視していました
今回の実験ではジェスチャーがあると、その部分を他の部分より20%も多く大切だと考えました

逆に話している内容とジェスチャーに不一致があると、その部分を間違って認識する確率が40%も上昇しました

映像と音声に矛盾があり、間違った認識するのを「マガーク効果」と言います
例、『ガ』と言っている映像に『バ』という音を組み合わせると、聞き手は『ガ』でも『バ』でもなく、『ダ』と聞こえる
人は目と耳で感じ取った情報を脳内では統合して考えるため、二つの情報から新たな情報を生み出します
しかも、情報が自動で処理されるので、映像と音声に矛盾があることに気づかない

今回の実験はオランダ語話者でしか行われていません
ですが、研究者は他の言語でも同じ結果が得られるだろう、と語っています

要は、強調したければジェスチャーを入れろ！
誤解されたくなければ、間違ったジェスチャーをするな！
以上の二点が今回の結論である

蛇足
マックス・プランク協会はノーベル賞受賞者を37人輩出している
(この情報が一番の驚きだった)

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参考文献
Beat gestures influence which speech sounds you hear
https://doi.org/10.1098/rspb.2020.2419