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フルーツの種類によって脳に与える影響は違う?

フルーツの種類によって脳に与える影響は違う?

フルーツは健康にいいということは皆さんご存知だと思いますが、実は脳にもいいということをご存知でしょうか?
フルーツには認知機能を改善する効果があります。
認知機能とは、記憶や判断、注意など、脳が行うさまざまな機能のことです。
認知機能が低下すると、認知症などのリスクが高まります。認知機能を高めることは、脳の健康を守ることにつながります。

では、どのくらいの量のフルーツを食べればいいのでしょうか?
過去のメタ分析によると、一日あたりのフルーツを食べる量を100グラム増やすごとに、認知症のリスクが13%減るという結果が出ています。つまり、フルーツをたくさん食べるほど、脳にいいということです。

しかし、フルーツにはさまざまな種類があります。
どのフルーツが効果的なのでしょうか?
ノーザンブリア大学の研究者が調べてくれました。

この研究では、フルーツをベリー、チェリー、柑橘類の三つに分類して、それぞれの認知機能への効果を調べました。
対象者は平均65歳で、研究の期間は1週間から6ヶ月でした。フルーツの摂取方法は、粉末、ジュース、冷凍して食べる、などがありました。

分析の結果、チェリーが最も認知機能を改善する効果が高かった!

チェリーを摂取した人は、記憶力が増加したり、動作時間が減少したり、記憶違いが減っていました。
しかも、効果量が中や大のものが多かったです。
チェリーには、抗酸化作用の高いアントシアニンという成分が豊富に含まれています。この成分が、脳の神経細胞を活性化したり、炎症を抑えたりすることで、認知機能を高めると考えられています。

次に効果が高かったのは、ブドウやベリーでした。
ブドウやベリーを摂取した人は、実行機能である注意力や作業記憶の改善が見られました。
ただし、効果量は小さいものから大きいものまでバラバラでした。ブドウやベリーの種類や品質によって、効果に差が出る可能性があります。

一方、柑橘類はあまり効果がなかったということがわかりました。
オレンジジュースを飲んだ人は、わずかに認知機能と実行機能が改善していましたが、効果量は小さかったです。
柑橘類には、ビタミンCやフラボノイドという成分が含まれていますが、これらの成分は脳に直接作用するよりも、血管の健康を保つことで間接的に脳に影響すると考えられています。そのため、柑橘類の効果は長期的に見ないとわからないかもしれません。

このように、フルーツの種類によって、脳に与える影響は違うことがわかりました。
特に、チェリーは認知機能を高める効果が高いことが判明しました。
あなたもフルーツを食べる際は、チェリーを積極的に摂取してみてはいかがでしょうか?
もちろん、他のフルーツも健康にいいことは間違いありません。色々なフルーツをバランスよく食べることが、脳の健康を守る秘訣です。

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