町屋ラボ

町屋ラボは、小須戸の町屋の研究所。空き家だった町屋を開き、空間を整え、活用することで、…

町屋ラボ

町屋ラボは、小須戸の町屋の研究所。空き家だった町屋を開き、空間を整え、活用することで、建物や地域の可能性を広げるための研究・実験を進めています。 小須戸ARTプロジェクト、町屋でフリマ等。 https://machiyalab.wixsite.com/machiyalab

マガジン

  • 小須戸ARTプロジェクトのこと

    小須戸地域で開催している小さなアートプロジェクト「小須戸ARTプロジェクト」について。これまでの開催記録とこれからのことなど。アート、アーティスト・イン・レジデンス、アートとまちづくりに関心のある方はどうぞ。

  • 町屋ラボ リノベの記録

    空き家だった小さな町屋のDIYでのリノベーションの記録(主に2018年に実施した作業の備忘録的な)です。町屋や古民家のリノベーション、DIY等に興味のある方はどうぞ。

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町屋ラボ -小須戸の町屋の研究所-

小須戸の町屋の研究所、町屋ラボ。 2018年に古く傷んだ1軒の空き家を借用し、「町屋ラボ」と勝手に名付け、アーティストと地域住民とでDIYでリノベーション。「小須戸ARTプロジェクト2018」の一環で公開しました。 以降もDIYを続けながら、ゆるゆるとアートやまちづくり的な活動で活用しています。 そんな町屋ラボに興味を持っていただいた方に、自己紹介も兼ねて 小須戸ってどこ? 町屋って何? 町屋ラボってどんな建物? と言うお話を。 小須戸のこと町屋ラボが建つ新潟

    • 町屋でフリマ2024春 開催決定!

      フライヤーデータが完成!何だかんだで恒例となってきた「町屋でフリマ」、2024年春の開催が決定しました! 出店希望者が多く、前回に引き続いて町屋ラボと町屋ギャラリー薩摩屋の2カ所の町屋を会場に開催します。 フライヤーができたので、まずはこちらをご覧ください。 出店者の紹介 -町屋ラボ町屋ラボでの出店者は、概ねいつものメンツです。 ご近所さんで集まって始めたイベントなので、毎回ご参加いただいている方が多いです。 それでは、紹介開始! CAFE GEORG 6月に期

      • 小須戸縞をめぐる物語

        小須戸地域の伝統織物である小須戸縞。 かつての新潟の田んぼは沼地のようで、地図にない湖などとも呼ばれていました。 そうした田んぼでの農作業にあたり、ヒル除けとなる藍染めを基本にした木綿縞が農作業着の生地として重宝され、盛んに生産されていました。小須戸の他、周辺では亀田縞、加茂縞、葛塚縞などの木綿縞が作られていたようです。 しかし小須戸縞は、織機の供出や化学繊維の普及の影響を受け、戦後に商業生産が途絶え、今ではその存在すらあまり知られていません。 かつては200戸以上の

        • 小須戸ARTプロジェクトが紹介された書籍の紹介

          今回は、小須戸ARTプロジェクトについて紹介いただいた書籍を紹介します。少し前ですが、大阪市立大学大学院都市経営研究科准教授の吉田隆之先生の著書、「芸術祭と地域づくり “祭り”の受容から自発・協働による固有資源化へ」です。2019年10月初版発行となった書籍の中で、取り上げていただきました。 書籍で取り上げられた理由とその内容 吉田先生が初めて小須戸を訪れたのは2015年のこと。水と土の芸術祭2015が開催される中、小須戸にも立ち寄られたのでした。その後何度かリサーチにお

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        • 小須戸ARTプロジェクトのこと
          6本
        • 町屋ラボ リノベの記録
          7本

        記事

          建物の歴史は家族の歴史 -町屋ラボの昔の使われ方についての記録-

          1月28日(日)、新潟大学の学生さんが、町屋ラボの実測調査をしていきました。 昨年末頃から小須戸の町屋を数軒調査しており、町屋ラボの調査もその一環です。調査している学生さんは、研究の主旨として、建物の寸法を測るだけでなく、改修の履歴も確認したいとのご希望でした。 そこで当日は家主さんにも立ち会っていただき、住まわれていた当時の建物の使い方についてもお話を伺いました。そのお話を、記録としてまとめておきます。 家主さんがこの建物で暮らしたのは30年ほど前までで、昔は5人以上

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          アート、フリマ、DIY…2023年の活動振り返り

          2023年も残りわずか。 今年も町屋ラボを拠点に様々な活動を行いました。 この1年を振り返りつつ、記録としてまとめておきます! アートの取り組みほしぷろ「なめとこ山の熊のことならおもしろい」 2023年に入って最初の活動は、演劇公演に関する相談から始まりました。 小須戸から車で1時間30分ほど、福島県の西会津町で2022年に出会った俳優の瀧澤綾音さんから、「自身の出身地である新潟市で演劇公演を行いたい」と、ご相談いただいたのです。 関係者での相談、現地の下見、調整・検討

          アート、フリマ、DIY…2023年の活動振り返り

          小さな町の小さなアートプロジェクト・小須戸ARTプロジェクト2023振り返り

          2023年11月5日(日)、約1か月の展示公開期間が終わり、小須戸ARTプロジェクト2023は無事閉幕しました。ご来場いただいた皆様、ご協力いただいた皆様に感謝申し上げます。 今年度のプロジェクトも一段落したところで、取り組みを通して起こったことや、達成できたこと(成果)や達成できなかったこと(課題)等を、整理しておきたいと思います。ご興味をお持ちの方は、お付き合いください。 2つの作品の制作・展示今年度のプロジェクトでは、三本木歓(現代美術作家)、髙橋キャス(イラストレ

          小さな町の小さなアートプロジェクト・小須戸ARTプロジェクト2023振り返り

          小須戸ARTプロジェクト2023 作品公開を開始!

          小須戸ART プロジェクトは、全国公募で選ばれたアーティストが地域に滞在し、地域資源の調査やそれをもとにした創作活動に取り組むAIR(Artist In Residence:アーティスト・イン・レジデンス)事業です。 10月7日(土)午前10時から、今年度のプロジェクト参加作家2名が制作した作品の公開を開始しました。当日は町屋ラボ、旧木山屋倉庫の2つの会場に作家が在廊して、来場された方々に作品の解説などを行いました。 また、午後1時からは、作品解説ツアーとして、参加された

          小須戸ARTプロジェクト2023 作品公開を開始!

          小須戸ARTプロジェクト2023 参加アーティストの活動紹介

          小須戸ARTプロジェクトは、全国公募で選ばれたアーティストが地域に滞在し、地域資源の調査やそれをもとにした創作活動に取り組むAIR(Artist In Residence:アーティスト・イン・レジデンス)事業です。 2023年は3名のアーティストが参加し、うち2名が地域での成果発表に取り組みます。作品の鑑賞やアーティストとの交流を通して、アーティストの目に映った地域を感じ、楽しんでみませんか? ​主催:小須戸ARTプロジェクト実行委員会 助成:公益財団法人内田エネルギー科

          小須戸ARTプロジェクト2023 参加アーティストの活動紹介

          小須戸ARTプロジェクト2023 参加アーティスト決定!

          町屋ラボを拠点に実施しているアーティスト・イン・レジデンス事業「小須戸ARTプロジェクト」では、7月17日締め切りで2023年度の参加アーティストの公募を行いました。 締め切りまでに多くの魅力的な制作・リサーチプランのご応募がありました。ご応募いただいた皆さま、公募の周知にご協力いただいた皆さま、ありがとうございました。 その後、応募プランを基に選考を行った結果、高橋キャスさん、大川友希さんのお二人が新たに参加することが決まりました。 これにより今年度のプロジェクトには

          小須戸ARTプロジェクト2023 参加アーティスト決定!

          町屋ラボ リノベの記録その6 板の間を立体造形・作業スペースに

          前回は8畳の和室を改修する様子を紹介しました。 今回は道路に面した6畳の板の間の整備の様子です。ついでに玄関周りについても少し紹介しています。 6畳板の間の整備改修前の様子 さて、今回もまず部屋の様子の確認から。 玄関を入ってすぐのこの部屋。 道路に面してガラスの建具で仕切られていて、カーテンを開ければ明るい光が入ってきます。 桶を作っていた頃は、ここが作業場だったようです。 その後クリーニングの取次ぎなどをした家の痕跡も残ります。 床板の塗装 モノを整理して掃

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          町屋でフリマ 昭和レトロな雑貨販売やご近所さんが出店する手作りイベント

          町屋ラボ活用の一環で、年2回ほど 「町屋でフリマ」というフリマイベントを開催しています。 今回はこの「町屋でフリマ」のご紹介します。 町屋でフリマ始めた経緯 最近、「昭和レトロ」がちょっとしたブームのようです。 町屋ラボの空間にも、レトロな雑貨がよく似合います。 管理人の実家は廃業した金物屋なので、 昭和中期から平成初め頃までの色々な雑貨の在庫品がありました。 「町屋でフリマ」は、それらを整理しつつ 必要な方にお譲りするイベントとして始めました。 実家の不要な在庫品

          町屋でフリマ 昭和レトロな雑貨販売やご近所さんが出店する手作りイベント

          町屋ラボ リノベの記録その5 8畳和室を平面作品の制作スペースに

          前回は中庭周りの雨漏りの補修や建具の修理の過程を紹介しました。 今回はその手前の1室、8畳和室の整備の様子を紹介します。 この部屋は平面作品の制作スペースとしての利用を想定しています。 ただ、道路に面した6畳板の間と合わせるとそれなりに広さもあるので、 フリマイベントを開いたり、作品の展示会場としたりと、 それ以外にも様々な利用をしています。 8畳和室の整備古い畳を藍色に塗装 まず、部屋の様子を確認しましょう。 廊下から見て奥の中央に床の間、庭側に地袋と書院障子があ

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          町屋ラボ リノベの記録その4 中庭周りの整備

          前回は6畳和室を板間にして仕切り壁で2つに区切り、 アーティストの居室を二部屋整備した様子を紹介しました。 今回は庭回りの整備の様子を紹介していきます。 庭回りに関する作業は以下の通り。 庭回りの整備雨漏り対策 廊下の天井に雨漏りの後がありました。 放っておくとどんどん建物が傷むので、 雨漏りをしている場所を塞ぐことにしました。 2階から廊下の屋根に上がってみます。 コーキング後の降雨時に様子を確認すると、雨漏りは止んだようでした。 (後日別の部分で雨漏りが発生

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          町屋ラボ リノベの記録その3 6畳和室を二部屋に分け、アーティストの居室を作る

          前回までの記事でおおよその改修プランと、 残置物の整理や掃除の様子を紹介してきました。 この記事から本格的なリノベ作業の紹介です。 さて、5月半ばの下見の後、南条さんが5月末に再び現地入りします。 必要な資材をホームセンターで購入し、町屋ラボでいろいろな作業を進めてくれました。 今回の記事はこんな感じです。 アーティストの居室をつくるまずは建物奥の6畳の和室から、作業を進めていきます。 プランでは、この部屋の真ん中に壁を立てて 3畳の2間に分け、それぞれにベッドを置

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          小須戸ARTプロジェクト 小さな町のアーティストインレジデンスのお話

          小須戸ARTプロジェクトは、新潟市秋葉区小須戸地域で開催しているアートプロジェクトです。年に数名の作家が地域を訪れ、地域資源を活かした現代アート作品の制作・展示を行う取り組みです。 プロジェクトを始めたきっかけ2012年、新潟市で「水と土の芸術祭」が開催されました。 プロジェクトを始めたきっかけは、この時にアーティストが地域を訪れ、作品展示を行ったことです。 当時、小須戸地域では空き家となっていた町屋「薩摩屋」を公開し、町屋の見学ができるイベントスペースとして活用する取り

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