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長唄 羽根の禿

禿は「かむろ」と読みます。どんなお話なのでしょうか🪭✨



あらすじ

舞台は江戸・吉原でのお正月。
平素は遊女たちの小間仕えに精を出す幼き禿(かむろ)たちにも自由な時間が与えられ、
羽付つきを楽しむ様子を
廓暮らしで身に染まった大人びた雰囲気を、
おませな手練手管を交えて踊ります。


そもそも禿とは?


禿は6〜7歳から12〜13歳くらいまでの将来遊女になる見習いの少女のことです。
お揃いの着物を着て二人一組で位の高い遊女の部屋に控えて小間仕いをしていました。
漫画「鬼滅の刃」の遊郭編でも登場しましたね!花魁の横に2人の可愛らしい子が描かれていたのは記憶に新しいのでは📚✨



みどころ

江戸の初春に、吉原の松飾りのある妓楼の見世先。その佇まいのなかお正月の楽しさにそっと顔をのぞかしす可愛らしい禿の登場シーン😊
赤い着物にキラキラの簪、赤い鼻緒のぽっくりが古風でとっても華やかです✨
そして羽根つきをする所作はこの曲のメインですが、これがなかなかに難しいんですよ🙌たくさんお稽古をがんばりました!

羽子板と羽根



余談ですが


この「羽根の禿」はかわいい禿が羽根をつく姿を舞踊化したもので、古風に踊る禿の少女らしいあどけなさが微笑ましい作品です😊
子どもがその年齢そのもので自然のままに踊るのも一興ですし、練達した舞踊家が初々しくかわいらしく表現する所に技巧の面白さが出てくるという、芸の奥行きの深さも感じられる一曲!
[鏡獅子]の像で有名なあの六代目尾上菊五郎も“六代目の禿”とさえ言われたほどかわいらしさに好評を得た演目なんだそう😳
どの世代にも愛されている演目なんですね✨


立方(たちかた)

國本采菜(くにもとあやな)ちゃん 7歳🎂

2 歳の時からお稽古を始め、踊りが大好きな小学 2 年生です。花魁への修行をつむ幼い 禿が、新春の店先で楽しげに羽根つきをして遊ぶ、少女のあどけなさとチョットおませな風情を明るく表現して参ります。

國本采菜(7歳)