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長唄 都鳥

日本舞踊では有名な「都鳥」ですが、都鳥とはいったい?どんなストーリーなのでしょうか🕊️✨


あらすじ

春から夏へと移ろいゆく隅田川の情景を品よく唄った名曲です。

「名にしおはば いざ言問はむ都鳥 わが思ふ人はありやなしやと」で有名になった隅田川の都鳥を題名に、屋形船から見える隅田川の情景や恋人との逢瀬を描いた作品です。



名にし負はば…

「名にし負はば いざ言問はむ 都鳥 わが思ふ人は ありやなしやと」

一度は耳にしたことのある有名な在原業平の歌ですね。ここにも「都鳥」という言葉が出てきます。
この有名な歌も抜かりなく取り入れて、その当時の風俗をシャレた手法で描かれているわけです😳

現代語訳
「都という言葉を名前に持つのに値する鳥なのであれば、さあ聞いてみよう、都鳥よ。私の大切に思うあの人は、元気でやっているのか、そうでもないのか。」

都を遠く離れ、都に残してきた恋人を思う歌です💌
現代のように1人1台スマホ📱を持っているとピンとこないかもしれませんが、昔は一度離れてしまえば容易に連絡なんて出来ませんからね。
そういう今とは異なる時間の流れを汲み取りながら舞踊をご覧頂ければ、また違った感覚で物事が見えてくるのではないでしょうか☺️



江戸情緒


この曲は冒頭からあるように隅田川の風物を江戸情緒たっぷりに唄っていますので、「江戸の芸者」の形で踊ることが多いようです。
上方(京都・大阪)の芸者がはんなりなら、江戸の芸者は少し粋に、という事はよく言われます🤔
振り付けにしても表現の仕方にしても違いをみせるのは勿論なのですが、お衣裳の着付け方などにも違いがあるんです💡
今回の公演でも「芸者」さんたくさん出てきます!一旦何が違うのか…ぜひ見比べてみてください😁



立方(たちかた)

宮本李々葉(みやもと りりは)

幼い頃から祖母の善清先生に手ほどきを受け舞台も重ねて参りました。
18 歳となった今、大学生となる合格通知を受け取りました。隅田川の都鳥になぞらえて恋心を表現して参ります。

宮本李々葉