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移住するならどちらで始めるべき?〜不動産購入vs賃貸〜

日本各地で起こる移住ブーム。
その流れは筆者が在住する地も同じだ。
そこで今回話したいのは移住をする時の住居のお話。
議題は、「不動産購入して始めるか、賃貸で始めるか」です。

ここを間違えると移住の失敗時に後悔する羽目になります。
今後移住を検討していてどちらで進めるのがいいか迷っている方などは参考にして欲しいと思います。


結論

移住相談を2年間行ってきた経験、職場の先輩の話、いろんな方の移住後の失敗談を基に結論を言うと「賃貸で始めた方がいい」と言うことです。
なぜかの理由をお話ししていきます。

なぜ賃貸で始めるのがいいのか

結論を知っていただいた上で移住生活を始める上で賃貸から始めた方がいいかの具体的なお話をしていきます。

①失敗しても取り返しがつく

移住後に起こる失敗例をいくつか挙げると、
「地域に馴染むことができなかった」
「思ったほど物価が安くなかった」
「自分に合う仕事があまりない」
「都合上引っ越す必要ができた」
「気候に馴染むことができなかった」
「環境の変化に順応できなかった」
などなど。これは良く聞く話ですね。
これはその地域のことを良く調べればわかる話ですが、勢いで移住される方も中にはいらっしゃいます。

ネットで「移住 失敗例」と挙げるといろんなサイトで取り上げられています。失敗例の内容はネットで探すと山ほど出てくるのでここでは簡単に取り上げる程度にします。

何が言いたいかと言うと、賃貸であれば失敗してもいつでも出ていくことが可能ということです。そう考えるとかなり身軽ですよね。
一番は失敗しないことがいいですが、ネットで調べても出てこない情報などはたくさんあるし、結局どこで失敗するかはその人次第で、なんなら住んでみないと分かりません。
それを踏まえると、不動産購入した場合はそうはいきません。
財力が有り余る人以外は土地や建物を購入することはかなり大きなことです。自分に合わなかったからポイしようとはいかないのが現実です。

ただ、いくら失敗しても取り返しがつくとはいえデメリットがあります。
それは、賃貸の違約金や引っ越し費用がかかることです。
いくら失敗しても取り返しがつくとは言っても生半可な気持ちで移住しないのが一番です。

②賃貸で様子を見ることができる

これは上記で述べた失敗例を自分がクリアできるかどうかのお試し移住期間としての立ち位置が大きいです。
そこで賃貸という1年〜2年スパンで賃貸で仮住まいをしながら地域性や環境に慣れることができるベストな方法です。
地域の特性や環境などを知ることで今後のライフプランはグッと現実味を帯びるはずです。

補足
自治体には「お試し居住住宅」という移住候補地で短期移住をできる場所があります。
ただ、この「お試し居住住宅」の宿泊期間は1週間〜1ヶ月ぐらいが多いです。気候は春夏秋冬ありますのでこれだけではすべてを賄うことはできません。もし何回か利用ができる自治体の場合は気候が大きく変化する夏と冬を優先的に利用することをお勧めします。

賃貸でやってみてのその後

様子見期間が自分の中でOKになった後はどうしているのか。
周りの移住者が取られている行動をご紹介します。

①賃貸から不動産購入に移る

ここでようやく不動産購入する選択肢が現れます。
移住成功者は実は長い年月をかけて成功体験を掴んでいたのです。

※移住してから1〜2年ほど経過していることを前提に話します。
移住からこのくらいの時が経過すると、土地勘や環境、地域性などを覚え、知ることができます。さらに横のつながり(同移住者や地域の方)もできてくる時期になります。あとは自分が思い描いているところに引っ越すだけです。
さらに、土地建物探しも現地に住んでいる状態なので探しやすいです。
すぐに不動産屋さんにも訪れることができますし、内見も容易に行えます。

②そのまま賃貸を続ける

もちろん、そのまま賃貸を続けることも一つの手です。
その場合は家賃や更新料などもかかってきますのでライフプランに合わせて設定するのがいいでしょう。


相談者から良く聞く話〜家庭菜園〜

不動産購入をしたい方のご相談であるあるなのが、不動産購入して何をしたいかを尋ねると「家庭菜園をやりたい」が圧倒的に多いです。

もちろんそれを否定することはしません。
都心でできなかったことを地方でやりたい気持ちは尊重します。
ただ気をつけていただきたいのは、それだけの理由で不動産をいきなり購入するのは危険ということです。
仮に家庭菜園ができたとしてもそのほかで躓く可能性は多くありますし、それだけの理由で不動産購入するのはあまりお勧めはできません。

家庭菜園をやりたい方へ(代替案)

自治体によっては市民農園なども存在します。
こちらで始めてみるのもおすすめです。

市民農園とは?
名前の通り、自治体(市や町が管理)が市民に向けて家庭菜園をやりたい方向けに開放している農地のことです。
年間賃料は自治体によって様々ですが安ければ2,000円、高ければ10,000円と言ったところです。

現に筆者の友人移住者さんは賃貸ですが、市民農園で家庭菜園を楽しまれています。


まとめ

今回は「移住をするときに気をつけたいこと〜住居編〜」をお届けしました。これを知っておくだけで移住した後の失敗を未然に防ぐことができます。土地建物を購入する場合は賃貸に入るより念入りに移住地を知っておく必要があります。

次回は、「いきなり不動産購入をしても問題ない方はどんな人か」に焦点を当ててご紹介します。また、土地建物を購入をする場合の注意点などもご紹介します。それでは。

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