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「直木賞作家」の悟り

第101回直木賞の栄冠に輝いた
押しも押されもせぬ
人気を誇った作家・笹倉明さん
仕事も家庭も行き詰まって困窮し、
タイで出家した

1980年、
日本人青年の異国放浪を
描いた『海を越えた者たち』
(第4回すばる文学賞佳作入選)
でデビュー。
1988年、
『漂流裁判』で
第6回サントリー
ミステリー大賞受賞。
翌1989年、
ジャパゆきさんによる
殺人事件をテーマにした
長編小説
『遠い国からの殺人者』
で第101回直木賞を受賞。
幅広いジャンルに
多くの著作がある。
1991年、
湾岸戦争への自衛隊派遣に
抗議し、柄谷行人、
中上健次、津島佑子、
田中康夫らとともに
『湾岸戦争に反対する
文学者声明』を発表した。
その後
「にっぽん実業家列伝」
全5巻、2002年には原作
・脚本を担当した映画
『新・雪国』が封切られた。
この映画では
製作にも全面的に
コミットしており、
その経緯を
『映画『新・雪国』始末記』
としてまとめている。

ウィキペディアより


華々しい経歴を持っても
その後
日本で仕事に行き詰まり、
家族間の争いに疲れ、
経済的に困窮して、
暮らしやすいと言われる
タイに逃れていたのだ。

僧侶としての比丘名
(プラ・アキラ・アマロー)

そんなことってあるの?
とは言え
タイに逃げた後、
僧侶となった彼は
また本を書いているw
なんか面白い


ブッダのお弟子さん
にっぽん哀楽遊行
: タイ発――
奈良や京都へ
〈影〉ふたつ
笹倉 明
(プラ・アキラ・アマロー) (著)

「何かと失敗や
間違いの多かった人生に、
その終盤に生半可、
ではない決意が私には
必要だった」。

60代後半にタイで出家した
直木賞作家に
何が起こったのか…本書は、
著者がタイ国、
チェンマイの古寺にて出家して
1年が経つ頃と、
それからさらに
1年半余りが経過した頃、
寺の副住職と連れ立って
日本を旅した
記録であるとともに、
生き直しへの
決意表明でもある。
古希の老僧(著者)と
35歳のマザコン副住職の
けなげで可笑しい珍道中は、
文化や国民性、
道徳観の違いが分かる
「仏教文化エッセイ」
といえよう。
満員電車に戸惑い、
街では女性を避けて歩き、
東京タワーや
新幹線にビックリ。
東大寺や増上寺で
ご本尊に五体投地…
タイ仏教の経文や戒律が
日本仏教とは
大きく違うことが
読み通すことでよく分かる。
全体にちりばめられた
筆者の心境は印象に残る。
母の生家でのタイ仏教式の
追善供養のシーンは感動的。
後悔、悲歎、絶望の
のちに出家。
そしてこれからの人生を
どうするのか――
新鮮な「団塊の世代」
論ともなっている。

ブッダのお弟子さん
にっぽん哀楽遊行
: タイ発――
奈良や京都へ
〈影〉ふたつ
笹倉 明
(プラ・アキラ・アマロー) (著)
Amazonより

Kindle版

………………
自己紹介
noteがスキ❤️になってきた。より


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