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ブルシット・ジョブ

ブルシット・ジョブ

米国の人類学者
デヴィッド・グレーバー
教授が著書
「ブルシット・ジョブ
――クソどうでもいい仕事の
理論」で提唱した概念だ。
グレーバー教授は
その中で社会的仕事の
半分以上は無意味と断じ、
「完璧に無意味で、
不必要で、
有害でもある有償の
雇用の形態」

ブルシット・ジョブ
かと呼んだ

ネット検索より


この言葉今日初めて知りました
「クソどうでも良い仕事」
あるあるある…

心の中で、何度も頷く

ブルシット・ジョブ
この言葉どこかで使いたい
普段使いたい
クソどうでも良い仕事と
言う言葉を
オブラートで包む様に
その言葉を使いたいと思った

BookBangで
「仕事のためには
生きていない」
著者 安藤祐介
さんのレビューを読んで
レビューが素敵すぎる
と思ったら、

朱野帰子(小説家)さん
のレビューでした。

レビューが掌編小説しょうへんしょうせつとか
超短編小説かのような
書き方で、レビューが
こんなに面白いとは!
脳のアハ体験まで出来た。

「仕事のためには
生きていない」
も読みたくなるレビュー

小説家は、
なんて!文章が上手いんだろう
比喩の使い方や
勉強になる言葉
日々情報収集をしている
であろう現代に合わせた文体
レビュー素敵でした。

以下

日々の「無意味な」
仕事に傷ついている
人たちへ
――安藤祐介
『仕事のためには
生きてない』レビュー
【評者:朱野帰子】

■日々の「無意味な」
仕事に傷ついている人たちへ
書評:朱野帰子(小説家)

「ブルシット・ジョブ」
という言葉を知っているだろう
か。
文化人類学者の
デヴィッド・グレーバー氏が
提唱した言葉だ。
グレーバー氏は
こう定義している。
「最終的な実用的定義
=ブルシット・ジョブとは、
被雇用者本人でさえ、
その存在を正当化しがたいほど、
完璧に無意味で、
不必要で、
有害でもある有償の
雇用の形態である。
とはいえ、
その雇用条件の一環として、
本人は、そうではないと
取り繕わなければならない
ように感じている」

この「ブルシット・ジョブ」が
描かれている
(と、私が思っている)
漫画がある。
『呪術廻戦』だ。
この漫画の登場人物の一人、
七海建人は、
証券会社に就職したが、
誰かに必要とされることを求め、
呪術師の世界に戻ってくる。
証券会社の仕事が
「ブルシット・ジョブ」
なのかどうかは
私にはわからないが、
七海にとっては
そうだったのだろう。
たとえ高年収を
もらえたとしても、
自分の仕事に意味が
見出せなければ、
人は生きていけない
のかもしれない。

しかし、七海のように
転職することが
できない人たちは
どうすればいいのか。

安藤祐介の新作小説
『仕事のためには
生きてない』
はそんな人たちの物語である。

主人公の多治見勇吉は
ある日とつぜん、
経営企画本部
コンプライアンス部との兼務を
命じられる。
与えられたポジションは、
社長が気まぐれのように発した「スマイルコンプライアンス」
というコンセプトを
社内浸透させるための
準備室の統括リーダー。

「スマイルコンプライアンス」
がなにかは上司たちも
わかっていない。
主人公もわかっていない。
社内の誰もわからないまま、
そのコンセプトを具体化し、
コンプライアンス委員会で
承認を得なければならない。
役員たちに根回し
行脚をしたのち、
与えられた修正指示を反映し、
委員会に提出するのだが、
そのたびに却下されてしまう。

「社内調整ばかりで時間に
追われ、
何も進まない空転の日々を
重ねた」

この一文に心が痛くなった。
同世代の友人たちと飲むとき、
「根回しばかりしている」
と訴えられることが
多いからだ。
日本の企業の多くは
高齢化している。
根回ししなければならない
上司世代も大量にいる。
そのせいでメンタルを
病んで休職した友人も
知っている。

主人公の多治見も
突然のメンタル不調に襲われる。
つらい日々を救うのは、
勤め人のメンバーで
演奏する勤め人のための
ロックンロール、
リーマンロックだ。
ベーシストとして活躍する彼が
仲間と行う演奏シーンは圧巻だ。日々の業務が
きつくなればなるほど、
彼らの演奏はロックに
パワフルになっていく。
読んでいて涙してしまった
くらいだ。
……ということは、
私ももしかしたら
日々のブルシット・ジョブ
によって
傷ついているのかもしれない。…

つづく…

日々の「無意味な」
仕事に傷ついている
人たちへ
――安藤祐介
『仕事のためには
生きてない』レビュー
【評者:朱野帰子】

ブックバン
レビュー


気になる方は、
最後まで読んでみて欲しい

ブックバンレビュー


………………
自己紹介
noteがスキ❤️になってきた。より

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