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退職する私が読んだ本(ちきりんさんの本)

こんにちは。にこままです。

退職を考え、決断を迫られていた時に読んだ本。
ちきりんさんの「自分の意見で生きていこう」です。


重要な問題ほど正解がない

世の全ての問題は、①か②のどちらかであると言っている。
  ①正解のある問題(正解 or 誤答)  → 調べればわかる
  ②正解のない問題(私の意見)
          (〇〇さんの意見)→ 考えないと対応できない
          (△△さんの意見)

なんでも正解があると信じていると、人生にも正解があると思い込み、苦しくなるんだよねえ、と頷いて読んでいた。

私は、どちらかというと、正解か不正解しかないと思い込んでいた人間だった。ちきりさんは、この思考を「学校的価値観」と言っている。
人生の選択でも、正解と思う方を選択してきた側面があった。例えば、高校選択でも、偏差値の高い高校が正解で、進学か就職かであれば、進学が正解だと思っていたところがあった。
でも、多くの問題は正解がないのだと考えると、
「自分で人生を選択する今、自信がもてないのは、これまで自分の意見をもって、選択してこなかったからかもしれない。」
と思った。恥ずかしながら、そうなのだ。

みんながするから、
親が望むから、
期待されているから、
頑張ってやってきたこれまでの時間がもったいと言われるから…。
全部、私の考えではない。
自分は、「こう考えるから、〇〇したいのだ。」の
「こう考える」がなかったのだ。
自分に問いをたてずに、思考を深めずに、
あたかも考えたようにしてきたのかもしれない。

人生には「リスクをとる」場面が何度かある。就職、結婚、住む場所、病気の判断など、人生を大きく分岐させる決断を迫られる場面は、必ずある。
こういった意思決定は、リスクを含んでいるが、リスクをとって自分の意見を決めねばならない。
だから、大人になる前に、「自分の意見を明確にする」、「自分の意見をもつ」ことは、身につける大事な力である。

「自分の意見で生きていこう」ちきりん


人生に答え合わせは、いらない

もちろん、自分の考えが全くなかったわけではない。
自分の意見を職場でもはっきり言ってきたし、これまでの人生の選択でも考えをもって選んできた、つもりだ。
ただ、自分の意見で大きな決断をしようとした時、
なぜ、こんなにまで揺れるのかと、自分の気持ちを分解すると、
正解と思われる道ではない方向の選択だと、無意識に思っていたのかもしれないと思った。

オリジナルの人生のキーワードは、「自己決定」です。自分で自分の進む道を決めてきたという自覚。親の期待を満たすためでもなく、世間が提示する「成功した人生」のイメージに引きずられることなく、自分自身がしっかり考え、選んだ道を歩んできたという自覚。それこそが、自分の生き方への自信を生み出すのです。

「自分お意見でいきていこう」ちりきん


息子よ、自信をもって生きる母でいたい

息子にも、自分の意見をもてる、言える子であってほしいの願う。
正解を覚えるより、ずっと、ずっと、価値がある。
知識より、考える力。
教育界では、かなり前から方針に盛り込まれているが、
本当に大人は理解できているのだろうか。
生きていく中で、自ら正解のない問題を、考えているのだろうか。

息子よ。
母は、あなたに、自分の人生に自信をもって生きている姿を示したい。
そして、
あなたが意見を言えるようになることを、心待ちにしている。
言葉を覚えて、
自分の思いを言葉にのせて、
意見を言えるようになることを、楽しみにしている。





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