見出し画像

王さまの本棚 17冊目

『ナルニア国物語』

C.S.ルイス作/瀬田貞二訳/ポーリン・べインズ絵

画像1

本棚での位置はここ。

最近あっちの本を撮り、こっちの本を撮り、するので、最近しょっちゅう移動させられている。ごめんね……。

作者C.S.ルイスとトールキンとは友人……なんだけど、そういえばわたしはトールキンにばかり着目していて、ルイスについての本や何やをぜんぜん読んだことがないので申し訳ない。これはわたしの悪い癖で、広く浅くを嫌って最初から情報をシャットアウトしてしまうので、大変もったいないことであります。
インクリングス(Inklings)のあたりがトールキンの映画では全然描かれていなかったので、んん?ってなったよね。トールキン前半生を描いたものだったから省略されちゃったのか、まだルイスとの出会いやインクリングスが始まる前に映画が終わっちゃったのか……というか、『T.C.B.S』って映画で初めて聞いたからわたしのオタクぶりもまだまだだなあって思いました。悔しい。伝記に出てきたっけ……?

トールキンはともかく!!!

有名な、手づかみできる『プリン』と『ターキッシュディライト』問題は、光文社古典新訳文庫で解決されているけれど、わたしはやっぱり瀬田訳がすきでな……

"In that knowledge, despair and die."(原文)
『それを思い知れ。そして、絶望のうちに死ぬがよい』(光文社、土屋京子訳)
『かくこころえた上で、あきらめて、死ね。』(瀬田訳)

こう訳せる人いる?!すごいよね!!!
(比較したくて光文社版と原書を買いました。)

ちなみに角川つばさ文庫の河合祥一郎訳は、最初の数ページだけチラ読みして、いつもなら買うのですが、もう、どうしても好みに合わなくて買えませんでした。これは、わたしの本棚に並ぶべき本ではない。
アニメ絵文庫についてはTwitterのこのツリーでこういうことを考えてみたのだけど、

まあ、誰のものでもあり、誰のものでもないのだから、おたがい楽しくやりましょうぜ。という話。わたしは訳の比較をするのもすっごくおもしろいと思うし、大好き。そのうえでやっぱり瀬田訳に回帰して安心するだけじゃんw感はあるけれども。

話は変わって、わたし、岩波版の挿絵を描いている、ポーリン・べインズが好きでね。伝統的というか、正統派な騎士たちが描かれているかと思えば、少し東洋的な顔立ちの魔物もいたりして、とてもふしぎ。そして大好物の、絵の枠。なんていうの、文や絵を囲んでいる、枠。あの、安野光雅がすごく得意なやつ。あれの、べインズの流れるような線が大好き。カラーでさあ……見たいよね……。岩波のね……カラー版っていう、ちょっと大きいサイズの、ソフトカバー函入りのがあるんだけど、あれ……ほしいよね……いちまんえんかあ……すでに持ってて何度も読んでて満足している本、内容は全く同じものに、いちまんえんかあ……と思っています。いや、あなた、指輪物語は何セット持ってるのって話ですけども。

スキもコメントもフォローもとても励みになります。サポートは本を買うために使わせていただきます。