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詩とうた 空には蒼

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月は何でも見てるしなんでも知ってる 短歌 詩歌を綴っています。
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記事一覧

足のない椅子

文鳥の手触りに似る音楽を撫でているとき夜は寂しい

立てられた歯ブラシ端に追いやって黙読するよう今日をなぞる

草原に小さな白い花がある チロチロ薄い水脈 血の色

明日には糸に縺れた朝が来て鳩の鳴き声聞きながしている

花は花 いつでも水を待ちわびる 空の多くは曖昧だった

トンネルに差し掛かるけど暗いとは限らないだろ一人でもない

柔らかいパン 硬いごはん拘りなんて適当で煙草の煙 わかりあえな

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花火(連作10首)

短歌のみ別掲載します

Twitterに掲載したものよりさらに3首足し連作10首にしました

是非JSBの花火を聞きながら読んでください

花火(連作10首)

あれは花火その一筋の音となり夜空に行ったあなたの心音

いつまでも響きを失せぬその音はあなたの声であなたの笑顔で

戸惑いのあの日の影を後ろから連れ戻してる綺麗な人の手

私より先に歩いてゆく背中かけた言葉はあなたの言葉

煙草の煙 奥か

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花火(短歌 連作10首)

花火(短歌 連作10首)

あれは花火その一筋の音となり夜空に行ったあなたの心音

いつまでも響きを失せぬその音はあなたの声であなたの笑顔で

戸惑いのあの日の影を後ろから連れ戻してる綺麗な人の手

私より先に歩いてゆく背中かけた言葉はあなたの言葉

煙草の煙 奥から届くその声に曇りはなかった晴れの日のこと

赤々と溢れていくのは月明かり散って焦がした浴衣の模様

届かない聞こえないのに足元の光を集めてまだ夏の日に

黒い瞳

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自選短歌30首

自選短歌30首

歌人の時は町田もちこを名乗らせて頂いています。短歌を初めて約1年
現在はのらねこ歌会さんに所属させて頂いています。
初めて作った歌をまとめてみました。

自選30首。なんとか集まりました。

お読みいただけると嬉しいです。

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前向きに考えるっていう君の

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空気のある暮らし方

空気のある暮らし方

言葉のある世界は痛かったり酷かったりするけど 
言葉のない世界に生きてもね

生きてることが暮らしではない人もいるし暮らすってのも元気な今だけのものなんだよ 
働けて学べて食べて寝る 

少女は問うてくる

ツライって本当の意味を知ってるの?
#詩歌 #詩と歌

空には蒼

空には蒼

雨が続いている。

なので月の形と光を思い出す作業をしている

綺麗な月夜を思い出していると
嫌なこと、自分の中の汚いものが下に下にとけだして綺麗になっていくような気がする

月は何でも見てるし知ってるんだ
私のことも君のことも