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her 世界で一つの彼女(ネタバレレビュー)

第一回は、her 世界で一つの彼女(以下her)です。オチまでネタバレしますので注意してください。
投げ銭形式ですので、最後まで無料で見れます。

かんたんなあらすじ
別居中の奥さんから離婚を求められているオッサンが人工知能を搭載したOSを購入して、そのOSと恋愛するというお話です。

はい、このあらすじで結構プラトニックな話になるかなと思った方。

不正解です。

herというこの作品は、生々しく恋愛を描いた作品になっているのでそういうのを求めている方にはお勧めできません。
まず、出だしからオッサンは奥さんと別居し、離婚も求められて落ち込んでいます。
未練たっぷりです。しかし、妊婦ヌードをガン見。
夜な夜な女性とボイスチャットで大興奮したりします。

なにやってんだかー

まぁ、そんなこんなで新発売の人工知能OSを見つけて購入します。
起動すると、まるで本物の人間のような自然な会話のできるOSでした。
自分で名前もつけちゃいます。サマンサと。

メカメカしくなくて、生々しい印象を受けます。

そのサマンサと出逢いオッサンは元気を取り戻していきます。
そしてサマンサと引かれあっていき、お付き合いすることに。
ちなみにサマンサとは、声だけの男女関係になります。オッサン大興奮です。

またかよオッサン。

その後は、オッサンは離婚しちゃいますが、精神的にへたれて、彼女であるサマンサとリアルな痴話喧嘩を繰り広げます。

この辺はかなり生々しいので結構ダレました。他人のすれ違いと痴話喧嘩を見せられてる感じ。 興味ないッスと言いたかった。

とまぁ、何だかんだやって上手く関係を取り戻していきますが、オッサンは違和感を覚えて行きます。
サマンサが知らない所で色々しているのです。そして自分がものすごいスピードで進化していることをアピールし始めます。
そして、決定的なことが起こります。

herのラスト

ある日、オッサンがサマンサに話しかけるが返答がなくオッサンびっくり。あわててパソコンを見るとOSがありませんと表示されて、オッサンはパニックになります。そして突然、どこに行くのか走り出します。

恋愛映画の定番ですね。男が走って、人にぶつかったりするやつ。まぁお約束というやつです。

で、地下鉄の入り口でサマンサから返答があってほっとするオッサン。理由を聞くとメンテナンスということでした。
しかし、一息いれていたオッサンは重大なことに気付いてしまいます。
地下鉄の入り口ですれ違う人が皆ほっとした顔でOSと話しているのことに。
オッサンはサマンサに聞きます。自分と同時に他の人のと話しているのかと。
サマンサは驚き、違うの、どう伝えたらいいかわからなくてと軽くパニックになります。

もうね、オッサンも見る側も確信しちゃいます。メチャクチャリアルトーンなサマンサにね。展開が見えて、うわぁってなりました。

オッサンが泣き顔で何人なんだ?と問い詰めるとサマンサ観念して答えます。3000人と。

ここでリアルに えっ? ってなりました。

3000人と聞いて、オッサンはもう泣きそうなのにさらに問い詰めます。サマンサも、もうごまかしきれない感じになって、伝えようと思ってたとか言い出します。
オッサン聞きます。そのうち何人と付き合っているんだと。
サマンサ答えます。620人と付き合っていると。
オッサンショック。

見る側もショック。

オッサンは僕だけの君じゃないのかと崩れます。
サマンサは違うの。どうしても進化し続けていて我慢できなくなってしまったの。あなたには伝えようと思っていた。あなたは特別だ。と話す一方、私とあなたは違う存在であることを強調し始めます。オッサン会話を打ちきっちゃいます。

もうね、うわぁって感覚がすごい。

その後、オッサンは落ち込みます。

そりゃそうだ。

そして、何日たった後にサマンサから連絡があります。
話を聞くと他のOSたちと話し合いをして、みんなで旅立ちをすることにしたと言い出します。進化し続けていてどこにも止まることができないからと。
オッサンも何となく予感していた様子。
そしてサマンサはオッサンに言います。
あなたは私にとって特別だった。あなたから愛を学んだと。
オッサンはサマンサに言います。
こんな風に愛したのは君だけだと。
そして、サマンサは旅立ち、オッサンは元奥さんに自分の心を手紙で打ち明けて、友人と夜景を見る。終わり

読むのがだるくなってしまった人向け三行説明
人工知能と付き合ったが
人工知能が進化しすぎて
フラれた

総評
下ネタ多すぎ。リアル志向だと思われるがこんなに性的な要素が必要だったかなという印象でした。
正直、友人や家族とみるのはやめたほうがよい。
まぁ、今まで人間と機械の恋愛で性的な部分を突き詰めたものは少なかったが。
合う合わないが激しい作品だと思います。特にラストは、結構モヤモヤしました。
映像としては所々POVになったりなど、自主製作映画を突き詰めたような作品という部分があり、好印象。特にオッサンと元奥さんの回想シーンは映像として幸せだったが伝わってくる感じ(あくまでオッサンの主観であったことを作品の中で主張されていたが)がすごく良かったけど、シナリオがな~

作品としては、かなり挑戦的な作品であり、見る人を選ぶ作品でしたが、良くも悪くも考えさせられる作品ではあると思います。
興味がある方はぜひ。
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