兵役の話題で迷走する私の考え

 世間ではBTSが兵役へ行くか否かという話題が上がっているようだ。
私は彼らに関しては申し訳ないほど疎く、
何年か前に仕事でご一緒した若者からグループ名だけ教えてもらい、
国連でスピーチしたお姿を拝見している程度だ。

 彼らの影響力からすると、兵役の間、経済活動が停滞してしまうなら
免除になって音楽を通して国交を今後も続けてもらった方がいいのでは?
なんて思ってしまうのだけれど、
私は徴兵制のない国にいるからこんな発言が気楽にできるんだと思う。

 私の周りでもこの話題は出ていて、
ある韓国の女性は、「私は免除になっていいと思う。でも免除になる基準が
とても曖昧。仮に免除になっても反感を持つ人は絶対にいるから…」と。
ある韓国の男性は「地位も名声もお金もあってこれで免除されてしまったら
同世代の男性たちはショックを受けると思う。努力しているのは皆同じ。
だから不公平だと感じるんじゃないかな」と。

 なるほど。免除されることでBTSの株価が下がる可能性もあるのかと。
BTSご本人たちも、召集されれば義務を果たすと明言されている。
それならば、しっかり務めを果たしてもらってカムバックしたときに
再び爆発的に経済を動かしてもらった方がいいのかもしれないなんて
思いなおしたりもする。
それに、兵役中でも形を変えて経済は動かせるようだ。
軍隊へは誰でも手紙や差し入れをできるからである。
私の知人はお気に入りの韓国人アーティストが兵役へ行ったとき
毎日手紙を送っていた。時々お菓子も送っていた。
もしBTSが兵役へ行ったら世界中の郵便屋さんが慌ただしくなるのかな
なんてまたしても私はのんきなことを思ってしまう。
 もし本当に行くことになったら一人ひとり小出しに行くのではなくて
全員集中して行くくらいの優遇は受けられないのか。
そしたらファンの皆さんが待つ年月が短くなるだろう。
なんてファン目線にもなってみる。

 きっと世界のあちこちでこのようなディスカッションが繰り広げられて
いるのだろう。
そう思うとやはりBTSは世界に影響があるのだなあと改めて思う。

 ちなみにスポーツ、芸術の分野では免除の制度があるそうだ。
BTSは芸術の分野ではないのだろうかと思ってしまうのだが、
芸術と芸能は別らしい。実に難しい境界線だ。

 自分の国にはない制度の話をするとき、ついつい
自分の視野と経験だけで、え?なんでそうなの?と怪訝に思いがちだが、
その国のことを知り、その国の人の生の意見を聞くと
新たに見えてくる世界がある。

 これだから、国際交流はやめられない(笑)

次回は軍隊への差し入れ、とりわけお菓子について書こうと思う。


#多文化共生 #韓国 #兵役 #難しい問題

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