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令和四年のウクライナ危機

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令和三年末にウクライナ周辺にロシア軍が集まってきてから投稿してきました。ここにまとめます。 もっと前からワーニングは出ていたにもかかわらず防ぐことはできませんでした。
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記事一覧

「自由と民主主義」という錦の御旗(笑)

「自由と民主主義」という錦の御旗(笑)

ウクライナ戦争を「自由と民主主義」を守る戦いだと叫ぶ人たちが多い。いい大人はアメリカ映画の正義の味方が叫びそうなこんなフレーズを信じてはいけない。ガンダムで育った世代はもっとひねくれている。

この戦争はアメリカという大国の傀儡国家(ゼレンスキーのウクライナ)とロシアというもう一つの大国の戦いだ。冷戦期にソ連とアメリカの間で繰り返された構図と同じだ。昭和を生きた世代には見慣れたもの。特に落

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2023-03-09のロシアによるウクライナ全土へのミサイル攻撃の話を聞いて

2023-03-09のロシアによるウクライナ全土へのミサイル攻撃の話を聞いて

昨年10月、ロシアによるウクライナ全域へのミサイル攻撃が行われた際、西側報道やウクライナ応援のネットニュースは「これでロシアはミサイルを打ち尽くした」というものだった。

ウクライナはこれから挽回できるということを報じて、西側諸国民のさらなる支援を引き出そうという意図が見えていた。

その後もロシアのミサイルによる空爆は続き、先日2023-03-09の81発のミサイル攻撃だ。しかし、当

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米独、宇への主力戦車供与を決定 〜世界大戦近し〜

米独、宇への主力戦車供与を決定 〜世界大戦近し〜

レオパルト2やM1エイブラムスの、宇への供与が決まったようだ。台数は百台強で多くはない。これだけで戦況が大きく変わることは無いだろう。

しかし、ウクライナにとっては大きな一歩だ。

ウクライナ政府は、開戦当初よりNATOを戦争に引き込むことを重要目標としていたはずだ。それが、ロシアに勝利する唯一の手段だから。

レオパルトやエイブラムスをウクライナ兵がただちに使いこなすことはできない。短期で兵器

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ロシア vs 国際金融資本(ウクライナ侵攻とエネルギー戦争) 要約

ロシア vs 国際金融資本(ウクライナ侵攻とエネルギー戦争) 要約

■1. ロシアのウクライナ侵攻の真相* 国際金融資本(軍産複合) vs プーチン政権の【エネルギー権益 争奪戦争】。
* プーチン大統領のウクライナ侵攻を、暴挙とみるのは、国際金融資本(軍産複合) 側のプロパガンダ。
* 日本の報道や、APやロイターなどは、国際金融資本(軍産複合) の傘下にあるため、ウクライナでおきている事象の、真実を伝えていない。
* プーチン大統領には、国際金融資本(軍産複

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2022年末におけるウクライナとロシアの戦略

ウクライナ南部のヘルソン市からのロシア軍撤退について話題となっていた。しかし、さすがの西側からも慎重論が出てきている。

ロシアのプーチンの言う戦争目標は大きく次の3つであったと記憶している。

ロシア系住民の保護

ウクライナの非ナチ化

ウクライナの非武装化(ABC兵器開発の試みの無効化)

1つ目は四州の併合でほぼ達成。

2つ目はマリウポリなどのアゾフ大隊拠点を武装解除したことで概ね達成。

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ヘルソンで核使用か?ウ軍起死回生策

ウクライナ戦争での核使用シナリオ。

ロシアの冬季攻勢を前にすでに損耗著しいウクライナ軍による起死回生策。このまま冬を迎えれば勝機はなくなる。

そこでヘルソン市で冷戦後に極秘理に備蓄してきた核兵器を使う。これをロシアによるものだと喧伝し、NATOの参戦を促す。

ゼレンスキー大統領が主張していたように、モスクワめがけて核攻撃させるのだ。NATOの手を借りたウクライナの起死回生策。

核兵器は使わ

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ロシア軍は冬将軍頼みか?

ロシア軍は冬将軍頼みか?

ロシア軍は将来的に120万人の動員を目論んでいるようだ。徴兵忌避、国外脱出についてのニュースが西側で氾濫している。実際そのようなことは起きるだろう。

ここで動員された兵員がただちに戦闘に入ることは無いだろう。

やはり、ロシアの狙いは冬季なのだろう。

ウクライナやNATO各国に対するエネルギー供給停止、そしてウクライナ全土のインフラ破壊。兵糧攻めである。

兵糧攻めと並行して、兵員を補充し冬季

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ロシア軍は着実に軍事的な経験を積んでいる

ロシア軍は着実に軍事的な経験を積んでいる

日本の安全なところにいて、ロシア軍の苦戦を馬鹿にするような論説が溢れている。浮かれている場合だろうか?

ロシアは、ウクライナ戦争で戦いの経験値を積み上げているところだと考えると恐ろしい。平和ボケした西欧諸国に一歩先んじて、大規模な戦争経験を積み、国家を戦時体制にシフトつつある。プーチンが部分的な動員令に署名したこともその一部だ。

人間は実践・実戦しなければ本当の実力はつかない。ロシアはまさにそ

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2022年8月30日ウクライナ軍によるヘルソン周辺での反攻が始まった

1ヶ月ぐらい前から報道されていたウクライナ軍によるヘルソン周辺での反攻が始まった。

この話が出たときにはロシア軍が東部戦線から戦力を急派し、反攻は延期された。その後、ザポリージャ原発やクリミア半島での破壊工作やHIRARS/MLRSなどによる長距離攻撃が続き、ロシア軍の攻撃・防御も低調で、戦争は膠着状態となっていた。英米から出てくる情報も、ウクライナ軍は戦力不十分で反攻が滞っているという話だった

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なぜ、今、クリミア?

ウクライナのゼレンスキー大統領がクリミア奪還について言及している。

あわせて、クリミアでの空港爆破や電力供給源のザポロジエ原発への攻撃なども取り沙汰されている。

しかし、ウ軍による攻撃はヘルソンでの反攻作戦が言われてから動きが見られない。

ロ軍が南部に兵力を動かして反攻の機を逃したのか?ウクライナ言及は陽動か?

ウ軍は損耗が50パーを超えてすでに崩壊しているという話もある。

今夏は、双方

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ロシアはアメリカを戦争に引きずり出そうとするか?

アメリカはウクライナを利用してロシアに出血を強いている。

西欧各国もアメリカの緩衝材となり経済的・政治的な危機に瀕しつつある。

ロシアとしては、黒幕と化したアメリカを前面に引っ張り出して政治的・経済的なダメージを与えたいところだろう。

イスラエルと日本に対する軍事侵攻があればアメリカを引っ張り出せるだろう。

イランと中国がプレイヤーになりうる。

果たしてどんなシナリオがありうるだろうか?

バルト三国、ポーランドが第三次世界大戦の導火線となる懸念

バルト三国、ポーランドが第三次世界大戦の導火線となる懸念

ウクライナ戦争は、東部はロシアが優勢なれど膠着状態、南部ではウクライナが反攻を開始しているといった戦況でしょう。

個人的に懸念しているのが、ロシアから逆制裁をかけられているバルト三国とポーランド。

歴史的にロシアと仲が悪いこれらの国は、戦う気満々である。懸念はこれらの国がNATOに加盟しているということ。

バルト三国やポーランドが暴発して(もしくは計略にかかり)、カリニングラードやベラルーシ

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ウクライナ戦争 ロシアを勝たせると日本の危機になる

ウクライナ戦争 ロシアを勝たせると日本の危機になる

令和四年2月から始まったウクライナ戦争について、次のように考える人は多い。

これはそうだろう。

しかし、今のやり方はいけてない。西欧諸国は政治的・経済的にダメージを受けてしまっている。

そして、反西欧の諸国が徐々に結束し、西欧に対抗する力をつけようとしてきている。

これは危険な兆候だ。

力の均衡が崩れたとき、かの勢力は一斉に西欧に牙をむくだろう。そして、日本もアメリカの一部として共に滅ぼ

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ヘルソン奪還作戦 ロ軍の罠か?

ヘルソン奪還作戦 ロ軍の罠か?

ニュースでは、ウクライナ南部でのウ軍の反攻が伝えられている。

これに対してロ軍は、東部の砲兵隊を南部に移動して対応しようとしているのではなかろうか?

東部でのロ軍の砲撃が収まってきているのを弾薬不足とは分析する向きをもある。

私は、東部をあらかた片付けてしまったロ軍が、今度は南部の歩兵・砲兵戦力をたたきにかかっていると考えている。

ポーランドが200両の戦車をウ軍に供与というニュースを見た

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