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小説のPDCA〜小説新人賞の攻略法(10)

崖っぷち作家のニジマルカです。

「新人賞の攻略法」10回目です。

9回目はこちらです。↓

PDCAとは

PDCAについてはご存じの方も多いと思います。

以下を繰り返すことで、作業を改善していくことです。

1.Plan(計画)
2.Do(実行)
3.Check(評価)
4.Action(改善)

一目瞭然だと思いますが、詳しくはwikiでどうぞ。↓


小説もPDCAサイクルを回して、改善していくのがいいです。

最近では「PDCAはもう古い」と言われますが、基本のサイクルとしてはわかりやすいので、ひとまずこれを理解しておくのがいいと思います。

さて、PDCAがなんとなくわかったところで、小説執筆での使い方を説明していきましょう。

今回はPlan(計画)とDo(実行)です。

最低限のPlan(計画)

最初は最低限のことだけを決めて、さっさと書き始めてしまうのがいいと思います。

一度、書き終えてみないとわからないことが多すぎるので、最初から計画に時間をかけなくてもいいです。

以下くらいを決めれば、書き始められます。

1.どの新人賞に出すか
2.仮タイトル
3.おおまかなプロット
4.キャラ表

それぞれ説明していきましょう。

1.どの新人賞に出すか

以前も書きましたが、受賞したら出版できる新人賞を選んだ方がいいでしょうね。

短編の賞は本にならないことも多いので、長編の賞を選べば大丈夫です。

自分が好きなジャンルの新人賞を選ぶのが自然な流れです。

ですが、自分の好みから多少外れていても「ここならなんとかなるかもしれない」と戦略的に考えてみてもいいでしょうね。

新人賞の一覧はこのサイトなどが参考になります。↓


2.仮タイトルをつける

これはなんでもいいです。

もちろん、本当はタイトルはとても重要なので、ちゃんと考えた方がいいのですが、市場に出てみないと、どういうタイトルがいいのかもわからないと思います。

ですので、最初は適当につけても大丈夫です。

3.プロットを作る

プロットは、おおまかにでも作っておかないと、途中で迷ったり、手戻りしたりして、執筆に時間がかかってしまいます。

章ごとに何が起こるかわかるくらいでいいので、作っておいた方がいいでしょう。

詳細なプロットを作るのもいいですが、最初からプロットに時間を掛けすぎると、書く気力がなくなるので、ほどほどにした方がいいです。

プロットの作り方は、「ハリウッド脚本術」っぽい本を1冊読めば、なんとなくわかると思います。

ちょっと古いですが、この本はわかりやすかった印象です。↓

プロットの作り方については、別の機会に書きたいと思います。

4.キャラ表

キャラの名前や特徴を決めて、にしておくといいです。

少なくとも、キャラの行動原理動機くらいはわからないと、書き進められません。

名前は可能なら短めに(特に主人公の名前は何度も登場することになるので)、また、他のキャラと被らないように気をつけるといいでしょう。

カタカナ名の場合は、五十音の表を作って、キャラ名の音が被らないようにするのもいいです。

読者はだいたい音読しているので、同じような音のキャラがいると混乱しがちです。(漢字名の場合は文字の印象が強いので、問題ないかもしれません)

キャラシートは以下のnoteに載せてありますので、参考にしてみてください。↓


Do(実行)〜長編を書く

最低限の準備ができれば、いよいよ執筆です。

長編の目安10万〜12万文字です。

400字詰め原稿用紙で350枚、文庫換算で250ページくらいでしょう。

1日1000文字書ければ、3ヶ月ほどで1作書けます。

とはいえ、最初の作品は特に時間がかかると思っておいた方がいいです。

自分は恥ずかしながら、最初の長編に1年も掛かってしまいました。

記録をつける

可能なら、執筆の記録をつけていくといいでしょう。

下のグラフは、私の新刊の初稿の記録です。↓

全然書けてなくて恥ずかしいですが、毎回、スプレッドシートで記録して、グラフにしています。

このときは、1ヶ月半ほどかかったようです。

いつも書きすぎるので、初稿は短め(10万文字くらい)にしています。

これから推敲、改稿を繰り返すうちに、12〜13万文字くらいまで増えていくことになります。

こうしてグラフにすると、進捗がひと目でわかりますし、自分の執筆ペースもわかるのでおすすめです。

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原稿を書き終えたら

原稿を書き終えたら、まずは自分を褒めてあげましょう。

書き始める人は多くても、書き終えられる人はとても少ないのです。

周りの人に報告してもいいですが、報告する人は厳選した方がいいです。

たまに、あなたの夢を笑ったり、厳しいことを言ってくる人がいるものです。

夢を周りの人に言った方がいいかどうかは、このnoteにも書きました。↓


準備が整ったら、新人賞に出します。

最近はネットから投稿できる賞もあって便利ですね。

出したら、結果が出るまで待っていないで、Plan(計画)に戻り、次の作品を書き始めましょう。

次はもっとうまく書けます。

今回のまとめ

新人賞の攻略法10回目「小説のPDCA」でした。

1.小説もPDCAサイクルを回して改善していく
2.最初は最低限のPlanを立てる
3.記録をつけていくと進捗がひと目でわかる
4.書き終えたら自分を褒めて、次の作品に進む

次回は「小説のPDCAつづき」です。↓

それではまたべあー。



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