マガジンのカバー画像

ニケと歩けば

152
ニケ10歳の柴犬 女の子です。 毎日の散歩で四季折々、思ったこと、感じたことを書いています。 気持ちをニュートラルにしたい時あなたのサプリになれば幸いです。
運営しているクリエイター

記事一覧

柴犬みたいに生きたい

たまに遊びに来る友達はうちのわんこを見るといつも「いいねえ!」と犬の生き方をうらやましがります。 彼女はとても素直で人の期待を裏切ることがめったになくNO!と言う言葉を発するとこちらがなんだか嬉しくなります。 「無理しなくていいよ。」と周りから言われるそうですが、本人は全くその感覚がないそうですが、いろんな人からとは外からも見て取れる無理!があるのでしょう。 柴にもいろんな性格がありまして…。動画でもいろんな柴が登場しています。 共通点と言えばツンデレの代表格。飼い主

ゴールデンウイークも ニケと歩けば

今朝はほんとうに気持ちのいい風が吹いています。 少しゆっくりした時間に散歩に出たせいかそれだけで山の様子や少し向こうの海の色、鳥の飛び方までも違って見えます。 空気はかすかに木の香りを含んで思わず深呼吸! ニケは道端のタンポポの綿帽子が気になるのかぎりぎりまで近づいて観察しています。 不意に小さな風が通るとその綿帽子はあんなにしっかりと形を作っていたのに脆くほどけて各々に飛んでいきました。 道端の小さな花を見つけることが出来るこの小一時間はニケと私だけの貴重なひと時です

春落ち葉  ニケと歩けば

暖かい朝、満開に近い桜の下、ニケはいつものようにクンクンといろんな匂いを探すのに余念がありません。 私は桜のあでやかな咲きっぷりを愛でその向こうの晴れ渡った青空をのぞき込みます。 風は優しく大きなクスノキは紅葉しているのもあり、古い葉を落として新しいのと入れ替わります。 常緑樹は一年中と学校で習ったような記憶がありますが、毎日の散歩で気が付いたことの一つです。 それは木枯らしで飛ばされたものとは違って、柔らかそうなものもあり春風に揺らされて地面に落ちます。 そこには

朝のひと時  ニケと歩けば

すでにいびきをかいて寝ているニケですが、今朝も同じように散歩をすませて、おなかも満たしてと何の出来事もなく柔らかく朝を迎えたというところです。 最近は鳥の声で目を覚ますことが日課になっています。 甲高くもなくひ弱でもないその声は、山に向かって一本の矢のように飛んでいったかと思うと、しばらくすると日の出の到来を知らせるような優しい歌声に変わります。 町の中なのに、なんだか旅行先の山荘ホテル、はたまた民宿の暖かいお布団の中にいるみたいです。 私は目覚ましを使ったことはありま

あたたかい朝  ニケと歩けば

まだ明けぬころ近くのどの木にいるのでしょう。 若い鶯の鳴き声が聞こえました。 一生懸命稽古しているというのがピッタリなまだまだの鳴き方ですが、毎年この時期になるとやって出来ます。 自信に満ちた歌声になるのももう少しよ!と言ってあげたいような…。 きっと近くにはもう一羽。 いつもツガイで行動するのがまた愛らしいです。 山道沿いにある古い日本家屋。そこに毎年一足早くベニバスモモの花が満開に咲きます。 ハイキングに来た人たちが「もう桜が咲いている!」と話しながら眺めたり通り

雨上がり  ニケと歩けば

明け方の強風はすさまじいものでした。 とぐろを巻いて暴れている生き物みたいでどこかで何かが壊れる音、台風の時のような木々のざわめきは、最近では珍しい様相でした。 ニケはピンと耳を立てて何の音だろうと一生懸命探しています。 ほんの数分の事でしたが「これで春が近づいた!」と妙に納得して明るくなるのを待ちました。 「空はまだまだ灰色で、これからもあの強風が生まれそうな空気の湿りもあり、散歩は少々ためらいましたが、ニケのその気!に負けて、外に出ました。 山は静かでいつもの散歩道

私はお留守番 ニケと歩けば

たまに息子がニケを散歩に連れてってくれます。 名前を呼ぶとすぐに走って玄関に行く日と、耳はそちらに向けて伸びているのになかなか立ち上がらなかったり、全くやる気なしと言う風な体制で寝そべっている日もあり彼女の感情のいろいろ、予想がつきません。 あまり散歩に積極的でない息子のことを見抜いているのでしょう。 何しろ1時間以上歩き回るので、リードを伝って飼い主代理の気持ちが分かるのかもしれません。 やっと行く気になってもハーネスの留め金にリードをはめることが出来ないくらい、走り回

毎日のラッキー  ニケと歩けば

今朝は風が冷たいものの気持ちのいい空気が漂っています。月明かり、雲のオーガンジーのカーテンを纏って空はどこまでも同じで、飛ぶ鳥の時折仲間を呼ぶ声が心地よく聞こえます。 しばらくするとどこからかスズメ、ヒヨドリそれぞれが下に落ちた木の実や、子供たちのお菓子のくずをついばみます。 カラスは木の上から眺めて、お米を持ってくるお爺さんの姿が見えると、低空飛行で、まるで黒いスポーツカーみたいに滑り込みます。 「冬来りなば春遠からじ」 英国の詩人シェリーの詩の一説です。古い中国の漢

動物と暮らす ニケと歩けば

犬や猫、どちらが好き?どちらも可愛い! 動物はすべてとは少々大袈裟ですが、猛獣でももちろん檻の外からですが、寝そべっている足の肉球はたまりません。動物園の臭いにおいも好き! 爬虫類カフェは入るのはちょっとですが、外からガラス越しに動かない作り物のようなカメレオンが少しでも動くのを今か今かと待つのは我慢比べみたいで面白いです。営業妨害ですね! 猫は最近になって好きになりました。お友達の猫が妙になついてくれて膝に乗ってきたときは嬉しくて…。動画やテレビでもなかなか気の強そう

信仰は誰のもの?   ニケと歩けば 

街角に可愛い狛犬風?がいました。 何ともひょうきんな表情です。お昼になってすこーしだけ温かい日になりました。ニケは動かない彼?にクンクンと鼻を動かしたものの「なあんだ!」と言う表情で通り過ぎようとします。 この辺りにはいろんな動物のオブジェが置いてあります。ニヒルな招き猫はいつ見てもおかしくてひょうきんです。 近くには相楽園、こちらはつつじの名所です。 神戸の日本庭園。ホッとしたい時ふらっと訪ねます。 三宮神社は有名ですが四宮神社はひっそりと建っています。 芸能の神様

日常の有り難さ  ニケと歩けば

師走になると忘年会しよう!といろんな人から声をかけていただきます。 それぞれに付き合う分野が違うと飲み会も様々。 飲み放題食べ放題、焼き鳥で昼呑み、ちょっとしゃれたイタリアンでコース料理。静かな小料理屋で静か目の人だけで日本酒を頂く。 それぞれに楽しくて、こんなにもたくさんの人と今年もお付き合い出来たと思えることは幸せです。 旅行から帰って、今日は日曜日。今朝は窓がすっかり曇っていて外の寒さが伝わります。 もう少し明るくなってからとニケのはやる気持ちを横目で、まずは白

おとな散歩  ニケと歩けば

神戸 栄町通。静かでおしゃれな場所です。 カフェの多さと雑貨屋さん。レストランはイタリアン たまにでんと中華飯店。ココの天津飯、父は必ず注文していました。その暖簾が歴史を感じさせます。 手作りアクセサリー、アンティークボタンの店。 ボタンが好きなのは昭和生まれ? あのたくさんのボタンの見本を白い箱に3つずつ縫い付けて何百種類もあったボタン専門店。今はどこへ行ったやら…。 洋服はほとんどが母親の手作りでした。 最後の仕上げにボタンを選びます。それが楽しくて…。 北の異人

雨の北野に母を想う  ニケと歩けば

夜中からの雨は冷たい空気をつれてきました。 北野の坂はひっそりと濡れて静かです。 近くの山も白く濁って、花嫁のベールのようにすそ野まで。 静寂ということばがよく合う町並みでです。  聞こえるのは私の足音だけ。この北野はいつも思いますが雨がよく似合います。濡れた歩道と石垣やレンガの濡れた塀は雨水を吸って鮮やかな赤茶になります。 束の間 雨が上がりました。紅葉が鮮やかです。 それは遠い昔の事。小さな私は母と二人、この坂をよく散歩しました。  母は草花が好きで、名もない道

ザクロの散歩道 ニケと歩けば 

細い道を右に左に距離にしてはあまり進んではいませんが、あてもなく歩くのが好きです。 路地には顔があり、いろんな表情をしています。百日紅の木がたくさんの花をつけて、ザクロの実は甲羅みたいに硬そうなものや割れた間から真っ赤な身が零れ落ちそうなもの。たわわに実っています。 古くはイランなど中近東で栽培され、世界に広まったそうです。クレオパトラも若返りの果実として食べていたと聞きます。ザクロジュース、大好き!です。庭にたくさんのザクロ。毎年見かける風景です。 また北野はオリーブ