見出し画像

無事退院しました。

三泊四日の入院生活でした。
前日に入院して翌日には手術。

「眠くなってきますよ。」と言う麻酔医の言葉を聞いたか聞かぬうち
「藤沢さん、終わりましたよ。」それは2時間半の意識外の世界。

手術したのだと実感したのは腫れあがった左手と疼きのみでした。

病院は西向き。いつもの山は近く、兵庫の海まで見える高台にあります。
下から見る景色とここからのは同じようでいて今の状況の心の持ち方なのか違う場所を見ているようです。

空が近い。こんなにまじかで雲の様子を見るのは久しぶりです。
雲海の上を行くジェット機のちいさなシルエットがみえます。

私はいつも自分の環境が変わろうとするとき何かが起こります。

30年前、右アキレスけん断絶寸前。そして今回の左手首骨折。1ヶ月以上ギブスでどうやって仕事に出たのか覚えていません。


それから10年後のアナフィラキシーショックで、入院。あと五分遅ければの大ピンチ!

そして今回の左手首骨折。

アキレスけんの時は1ヶ月以上ギブスでどうやって仕事に出たのか覚えていません。

いつも結構重症です。それだけ落ち着きがないということでしょう。自分の体を過信してるということでしょう。

今、新たな怪我をして過去にも派手にやらかしたことを思い出しましたが、
あんなに痛くて時間薬と思いつつ焦る気持ちを抑えた時期。それを再びこの年齢で味わうなんて。

頭の奥底、思い出の引き出し。そこには「怪我、病気」の見出しがあるとす30れば、手術前、医師からの問診でその引き出しが久しぶりに開けられました。「そうそうその時はこんな状態で…。」と話しながらいろんな場面が現れました。

でもあれから何にもなかったように生きてきました。過去は忘れるもの。なんと大げさなと思われるでしょうが、不思議とその後の環境が変わっています。節目が怪我とは情けないことですが…。

自分の意思とは関係なく何かの力で新しい人や物が現れる。
今度はきっと生涯最後の変化だと思います。それを少し期待してリハビリに励む数か月になりそうです。

家に着くといつもの2倍ぐらいの速さでニケが迎えに来てくれました。
大きなギブスの左手を不思議そうに見ています。
腕を差し出すと鼻を近づけて美味しいものではないのが分かったのかそそくさリビングに行ってしまいました。

そこで待ち構えてお腹を見せます。満面の笑顔です。

公園で手を着いた時が底の状態だったなら、手術して、空だけの窓を見て、今ニケと会えた。すでに新しい日々が始まっています。

使えない左手を補うために私でもいろいろ工夫するものだと知りました。
もう新たな道が現れているのでしょう。それは真っすぐなのか、今までより細くて凸凹なのかはまだ見えませんが、ゆっくり楽しみながら歩くことにします。

今朝、私と散歩に行けると思っていたニケは息子の誘いに少し戸惑っていましたが、ちょっと私の顔を見上げて、外に出て行きました。

あまりぐずぐずしてるとすぐに取りやめる息子のことを承知!しているからでしょう。

今日もいい日にしましょう!




この記事が参加している募集

スキしてみて

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?