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庭に小さなお客さん  ニケと歩けば

散歩から帰るとそのまま庭に出て草花に水やり。
メダカと金魚に餌をやります。蕾を付けた!背が伸びた!セミの抜け殻が増えた!と大したニュースではありませんが、今日も一日の始まりです。

なんとなく針子の泳いでいる水槽を覗くのも少し前からの習慣です。
十分大きくなったらみんな⁈の待つ大きいほうに移すのですがなかなか手ごわくて、運動神経の鈍くなった私との追いかけごっこです。

まだまだ小さな針子は大きく口を開けて餌を飲みます。その姿は何とも可愛いものです。

そんな時、珍しいお客さん!なんと30cmほどの蛇がその水槽の淵をなめるようにしなやかに動いています。

蛇を見るのは何十年ぶりでしょうか⁈
割れた下をぺろぺろするのかと思いきや、そんな様子は見せず、ぐるっと一周して、アジサイの根元に消えました。

部屋から私の様子を涼しげに見ているニケを呼びましたが、蜂の時ほどの興味は全くなし!と言った様子です。

小さなころ父とよく山や海に行きました。
今のように遊園地はなく自然が遊び場。砂や小石。山なら珍しい草花。急に空気が変わったのが分かるくらい山は別世界でした。

所々にお地蔵さん。言われなくとも手を合わせて…。
きっとそこにも蛇や昆虫はたくさんいたでしょう。
もちろん大きなイノシシも!

子どもたちも夏休みには父親と蝉取りに毎日早くから出かけていました。当時の柴犬アルは男の子。蝉を見つけると素早く銜えて子供たちに届けてくれました。「えらい!賢い!」と言われることが嬉しそうでした。しまいには野鳩まで得意げに銜えて来ました。子供たちが遠くまで走って逃げたのを、困った顔で見ていました。

そのアルが先程の蛇を見たらどうしたかなあ?と思いながらニケを振り返るといつもの爆睡中。

同じ柴でも性格の違いはあるものです。

あっという間に小一時間。
蝉はますます大音響で、涼しい部屋の中での珈琲はいつになくビターで、静かに喉を通り過ぎていきます。

今日も暑くなりそうですがいい日にしましょう!



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