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情報は伝わるようで伝わらない!?スリランカでは誰もが知ってる日本の救世主

こんにちは。

個人的なことで恐縮ですが、先日夏休みをとりスリランカに旅行しました。
目的は、コロンボにある「J.R.ジャヤワルダナセンター」に行くこと!

■ 日本を救ったジャヤワルダナさんの名演説

ジャヤワルダナさんは、スリランカの元大統領の方で、多くの方が物珍しさで覚えたであろうスリランカの首都「スリジャヤワルダナプラコッテ」の『ジャヤワルダナ』部分にあたる立派な政治家さんです。

このジャヤワルダナさん、日本とは切っても切れない縁、や、切るだなんてとんでもない、日本人がもっとも忘れてはならない人の一人なんです。

1951年、サンフランシスコ講和会議にて、日本は国土分割の危機に立たされていました。そんな中、旧日本軍の侵略を受けた国の代表として檀上にあがり、「憎悪は憎悪によって止むことはなく、慈愛によって止む」というブッダの言葉を引用して、賠償請求の放棄を宣言し、日本の独立を支持するスピーチをしてくれたのが、当時のセイロン・蔵相であったジャヤワルダナさんでした。

■ 「みんな当然知っている」は疑うべき

この話は、スリランカの方々はみんな知っていることだそうです。一方、日本国民はほとんど知らないでしょう。私もたまたまTV番組を見てこれを知る機会を得ました。

助けた側の人たちはみんな知ってて、助けられた側の人たちはほとんど知らない。
「当然みんな知ってるよね」って、意外と疑うべきなんです。
大事なことは何度でも言わないといけないんです。

ヤング日経で記事の選定するときにメンバーで注意していることのひとつが「当然みんな知っているよねと思わないこと」です。

例えばヤフーによるZOZOTOWN買収のニュース。

このニュースが報じられたのが9/12未明。朝からテレビやネットではこの話題で持ち切りでした。
ヤング日経では毎日正午にその日のニュースの一本目を投稿しています。「どうせみんな知っているよね」と思うと、その選定から外すことになります。

でも、知られているようで、知らないかもしれない。
第一報じゃないけど、大事だと思ったら、投稿すべき。何度も言うべきだ。

■ ニュースに早いとか遅いってあるのだろうか

誰も知らない事実をいち早く暴く――。
これはジャーナリズムに課せられた使命で、これからも変わらない一面だと思います。

ただこの考え方はともすると「これは一回報じたことだからもう言わなくていい」となってしまい、大事なことだけど伝わらない結果を招くことになります。

「報じたかどうか」から「伝わったかどうか」に、我々の評価指標をずらしたら、伝え方も変わるように感じます。

(追記)
先日の台風19号の発生では、NHKさんが一晩中避難を呼びかけていました。
外国人の方向けにひらがなでも発信する取り組みもとても参考になります。


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