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「つな木」関連

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記事一覧

「つな木」のエンジニアリング③|「つな木」ドームにおける構造検討

江坂 佳賢、石﨑 樹、瀬口 翼、畔見 徳真 日建設計 エンジニアリング部門 構造設計グループ 設計監理部門 デジタルデザイングループ DEL(NWL) はじめにNikken Wood Lab(NWL)の構造設計者の視点から、「つな木」の特徴とつな木PJについて、全3回にて紹介するシリーズ。最終回の今回は、「つな木」の応用事例として、2020年に北海道帯広に設置した「つな木」ドームについて紹介します。クランプ開発と接合部実験、キューブ型の実大実験と構造検討に次ぐ、応用編となり

「つな木」のエンジニアリング②|キューブ型「つな木」の構造検討ツール

石﨑 樹、畔見 徳真 日建設計 エンジニアリング部門 構造設計グループ 設計監理部門 デジタルデザイングループ DEL(NWL) Nikken Wood Lab(NWL)の構造設計者の視点から、「つな木」の特徴と「つな木」プロジェクトについて、全3回にて紹介するシリーズ。2回目の今回は、キューブ型「つな木」の構造検討ツールについて紹介します。(1回目の記事はこちら) 「つな木」を構造検討するために木材どうしをクランプ金具でつなぎ合わせて自由な形態を生成する「つな木」のシス

「つな木」のエンジニアリング①|クランプ金具とプロジェクト紹介

江坂 佳賢、瀬口 翼 日建設計 エンジニアリング部門 構造設計グループ 設計監理部門 デジタルデザイングループ DEL(NWL) はじめに私たちNikken Wood Lab(NWL)は、これまで様々な「つな木」プロジェクトについて主に意匠設計者の視点から紹介してきました(これまでの記事はこちら)。 今回からは『「つな木」のエンジニアリング』と題して、構造設計者の視点から「つな木」の特徴と「つな木」プロジェクトについて全3回にわたり紹介していきます。 「つな木」とクランプ

つな木 Challenge5 ― 札幌都心を使い尽くす!|公共的空間 × つな木 ―

亀井 聡 日建設計 グロ-バルデザイン部門 GD設計部(中国) シニアプロジェクトアーキテクト 私たち日建設計は、木質・木造の開発研究を行うチーム Nikken Wood Lab(以下Lab)を中心に、中規模・大規模の木造プロジェクトを進める傍ら、極小木造の可能性を探る「つな木」の研究開発を進めています。これは、広く木材利用の普及・促進を図ることで森林資源保護と地方創生を両立させると同時に、コロナ禍におけるライフスタイルの変化や医療現場への対応、またパブリックスペースの利活

つな木 Challenge5 ー 地域と神社をつなぐ|つな木×神社カフェ ー

大庭 拓也、熊田 翼 日建設計 新領域開拓部門 Nikken Wood Lab 遊休地を活性化する「どこでもつな木」の実装トライアル一昨年10月に日建設計東京ビルにて実施した「OUTDOOR LOUNGE」の発展形であり、ポップアップショップやワークプレイスとして利用可能な「どこでもつな木」の実装トライアルを紹介します。 東京・調布の総鎮守 布多天神社の境内で、森林浴を楽しみながらハンドドリップコーヒーを飲むことができる屋外カフェが2021年5月1日に開かれ※1 カフェブー

つな木 Challenge2 ― 医療×つな木 ―

石澤 英之 日建設計 Nikken Wood Lab プロジェクトデザイナー 私たちNikken Wood Lab(以下Lab)は、日建設計の木質・木造の開発研究を行うチームで、中規模・大規模の木造プロジェクトを進める傍ら、極小木造の可能性を探る「つな木」の研究開発を進めています。これは、広く木材利用の普及・促進を図ることで森林資源保護と地方創生を両立させると同時に、コロナ禍におけるライフスタイルの変化や医療現場への対応、またパブリックスペースの利活用など、現代社会が抱える

つな木 Challenge1  ― 木×人+人×人。「つな木」のトランスフォーメーションが生む木育 ―

大和田 卓 日建設計 設計部門 Nikken Wood Lab プロジェクトデザイナー 徳島での つな木PJ 第二段! 多様なトランスフォームを可能とする つな木 の導入 私たちNikken Wood Lab(以下Lab)は、日建設計の木質・木造の開発研究を行うチームで、中大規模の木造プロジェクトを進める傍ら、極小木造の可能性を探る「つな木」の研究開発を進めています。これは木材利用促進を面的に広げると同時に、コロナ禍におけるライフスタイルの変化や医療現場への対応、またパブリ

つな木 Challenges|Nikken Wood Lab

大庭 拓也 日建設計 設計部門 アソシエイト アーキテクト 「つな木 Challenges」 連載開始! 日建設計の木質・木造の開発研究を行うチームNikken Wood Lab(以下Lab)は中大規模の木造プロジェクトを進める傍ら、極小木造の可能性を探る「つな木」の研究開発を進めています。これは木材利用促進を面的に広げると同時に、コロナ禍におけるライフスタイルの変化や医療現場への対応、またパブリックスペースの利活用や地方創生など、現代社会が抱える諸課題に対して社内外のコラ

医療従事者とともに日本の森林が命を守る ~医療×つな木~

大庭 拓也 日建設計 設計部門 アソシエイト アーキテクト Nikken Wood Lab|「レジリエンス」な社会インフラの提案 コロナウィルスとの闘いは収束を見せず、これから第2波、第3波が懸念されています。それに加え日本では、地震や豪雨などの自然災害も頻繁に発生していることを踏まえると、様々な非常事態に対して弾力的かつ継続的に対応できるシステムが必要と考えられます。 日建設計の木質・木造の開発研究を行うチームNikken Wood Labではこのような社会課題に対して、