チームビルディング-1

『THE TEAM』 麻野耕司

(チーム創りにおいて5つの法則がある)

Aim(目標設定)の法則 チームで目標を適切に設定する。→ワクワクする目標の方が良い。→目標を設定することによって、目的意識(外発的)が働き、モチベーションの根元にもなる。
目標には3つのタイプがある。
1. 意義目標 割と抽象的でブレイクスルーしやすい。
2. 成果目標 言わずもがな、数字的達成目標。
3. 行動目標 行動ベースに落とし込んだ目標。
今の時代は、チームが何のために存在し、どんな影響を与えていくべきなのかという意義目標を全てのメンバーが意識し、自発的に行動し、成果をあげるチーム創りが求められる。つまり、トレンドは、意義目標。

Boarding(人員選定)の法則 誰とやるかは、チームのパフォーマンスに多大な影響を与える。だからこそ、戦える仲間を集めるのは重要。
現在はサッカー型のチームが理想的である。つまり、同じタイプの人間が集まるチームよりも多様性のあるチームが重要。ただし、ただ個性があるだけではなく、一人一人の特徴が活かされていることがポイント。極論だか、ワールドクラスのサッカープレイヤーであるメッシが11人いても勝てるわけではないということである。

Communication(意思疎通)の法則 チームにはコミュニケーションが多ければ多い方が良いっていつのは間違いです。ここでキーになるのがルールづくり。しかし、ルールも細かく決めすぎると逆効果なため、ある程度まではルールを設定して、ある程度以上はコミュニケーションで担保する、というのがチームにおけるメンバー同士の効果的、効率的な連携におけるポイント。
・現在の状況を共有、確認し合うことはとても重要。これは、アプリやツールによって確認をするのか、実際に話し合いで確認するのかはチームのやりやすい方を選ぶべきである。
・人間は自分のことを理解してもらおうとしているうちは相手から理解されず、自分が相手のことを理解しようとした時に、相手から自分のことも理解される、という考え方が大事。
・相手のことを知るためには過去の経験と合わせてその人の感覚、つまりどういう価値観を持っているのかを知ることが大事。これに有効なツールがモチベーショングラフ。→経験を線で知り、感覚を面で捉える。過去の経験といった点で捉えない。
・どうせ、やっぱり、しょせんといったネガティブな感情をすて、問題を共有・解決するための積極的な発言や行動を引き出すことが重要。
・チームの中で自分の心理的安全を確保するためには、率直質問、失敗共有、積極的な発言、反対意見の4つのポイントがある。
・最後に大事なのが振り返りの時間をつくること。何が良くて、悪かったのか、疑問点、新たな気づきの共有が大事。

Decision(意思決定)の法則 「進むべき道を示す」 意思決定の3タイプ ①独裁②多数決③合議
・必ずしもみんなで話し合って決めるといった民主的な意思決定が良いとは限らない。 独裁の場合は、圧倒的な量の情報を集めて(ヒアリング)、スピーディーに力強い意思決定が大切である。
・「影響力」には、5つの源泉がある。
1. 「専門性」すごいと思われるような知識や技術 スキル
2. 「返報性」有難いと思われるような支援や関与 サポート
3. 「魅了性」素敵と思われるような外見的、内面的魅力 惹きつけ力
4. 「厳格性」こわいと思われる規律や威厳 父性的な部分
5. 「一貫性」ブレないと思われる方針や態度 信念

Engagement (共感創造)の法則
エンゲージメントの4P
1. Philosophy 理念、方針
2. Profession 活動、成長
3. People 人材、風土
4. Privilege 待遇、特権
チームのエンゲージメントを高めるためにはこの4Pの魅力を高める。また、自分は、どれに魅力を感じるのかを把握しとくのも大事。
・チームのエンゲージメントを高めるためには、ゴール(報酬、目標の魅力)、プロセス(達成可能性)、ペナルティ(危機感)の仕組み化。

そもそもチームとは、2人以上の人間が共通の目的を実現するためのもの。
チームを崩さないためには、自分1人くらいというスタンスを捨てる→当事者意識 あの人が言っているからというスタンスを捨てる→誰が言ってるではなく、何が正しいかが重要。とは言え、みんなが言っているからと言った同調バイアスもチームの落とし穴であることは認識しなければならない。→良い例が、行列のお店 雰囲気と環境に左右されない芯を持つ。 あの人よりやっているからというスタンスも捨てる。つまり、基準、視座を高めるにつながる。

・モチベーション=期待(自分の行動により得られる結果)✖️誘意性(得られる結果に対して自分が感じている魅力)→期待理論による見えないモチベーションを公式化
例)目標達成の見込みと目標達成に対する意欲


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