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小6夏休みの宿題にビックリした話


夏休みの宿題は鬼門だ

息子は宿題が嫌いだ。いや、好きな子なんてそんないないだろうけど、彼の嫌いレベルはかなり上だ。

家で勉強するのが嫌いなので、普段の宿題は学校でやっている(らしい)。家の机はYoutube撮影のコマ撮りスタジオ化していて、ノート広げるスペースなどない。
が、夏休みの宿題は家でやるしかない。

過去5年間、夏休みの宿題には苦しめられてきた。
毎回毎回こんなことある?学習能力ゼロなの?というほど、最後の数日にギャンギャン大騒ぎして終わらせていた。
まる子。カツオ。のび太。
アニメでしか見たことのない光景が毎年繰り広げられ、「来年は絶対早めにやる」と涙目。

そんなに宿題が多いわけでもない。むしろ自分の時代と比べたら少ないと思う。読書感想文も、ポスターも、自由研究もどれか一つでいい。日記も毎日つけなくていい。なぜできないのか、意味がわからない。

6年生の宿題はいかに

ともかく、小学校最後の宿題、さぞかし山盛りの宿題がくるのであろう、そして今年も親子でのバトルが幕を開けるのだろう。
覚悟はできている、ファイッ!!という気持ちでいた。

息子の宿題はノート1冊だった。

自主学習用のノートを1冊埋めてくること。
それがほぼすべての宿題。
なんと、自主性を重んじる宿題だろうか。
昭和生まれの私には衝撃だった。
そういや今年から変わった校長はペーパーテスト廃止するほどの革新派。うん、「夏休みの友」的なドリルは好きじゃなさそう。

さてしかし、この真っ白なノート一冊を、自由に使って良いというのは、それなりに難易度が高い。
日々自主学習に励んでいた子ならまだしも、息子は先生から相当なプレッシャーをかけられないとやらない。
こりゃきつそう。日頃の学習習慣が試されますな。

親の関わり方はそれぞれ

過去5年の教訓で、私は夏休みの宿題に関しては干渉しすぎないことを誓っている。
あくまで宿題は彼のもの。彼が考え、計画を立て、やるしかない。やらなくて怒られるのも彼だ。
自分の人生の責任は自分で取るしかない。

やりなさいよーと声掛けはする、求められたらサポートはする。でもそれだけ。

夫は例年通り「まずはちゃんと計画を立ててから…」などとアドバイスして、喧嘩になっていた。最終的に、「計画を作るまでは遊びに行かせない!」と脅して、余計にやる気を失わせるところまでがテンプレだ。
よく諦めないな、と尊敬する反面、夫の学習能力も大丈夫か?と思う。

最初に全ページ書く

結局、夫がいないところでちょこちょこと始めていた。いるところでやるのも癪なのだという。思春期男子である。
まず最初は、「せっかくノート一冊だから、端っこにパラパラ漫画作るわ」といいだした。

なるほど、面白いアイデアだね。お母さんそういうの好きよ。
しかもテーマは噴火で山ができるまで。理科じゃん。
さささーっと描ききって、一言。

「よし、これで全ページ埋めましたって言えるな」

言えねぇよ。それ言えるメンタルに感服だよ。

夏休み終了まで、あと3週間

うち2週間は、旅行やキャンプで埋まると考えると実質あと1週間である。
進捗は10ページほど。残り20ページほどある。
しかもサブ的な宿題で、パソコンを使ったプレゼン資料作成とか、読書カード的なのもある。

ウケるー。まじウケる。

しかし、彼はそうなのだ。私は知っている。悟りを開いている。
残り一週間のゴングが鳴るまで、彼の脳に「危機感」は現れない。
そして、残り一週間になったとき、私は知っている。もう見えている。

「あと一週間しかない!!!絶対終わらない!まだ〇〇ページもある!!!」と涙目でギャーギャー騒ぐ彼の姿が。

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