なしこ

小6息子と小2娘のママ。 PCが苦手な元エンジニア。SEワーママ→海外で専業主婦→事業…

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小6息子と小2娘のママ。 PCが苦手な元エンジニア。SEワーママ→海外で専業主婦→事業会社でITディレクター。 「子どもを支配しない、抑圧しない、脅迫しない」が教育方針。 2023年からは読書記録中心、雑多にゆるゆる書いてます。

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    2024の読書記録

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    EdTech好きなフリーランスお母さん ゲームも漫画も図鑑もハマったらどっぷりタイプの小6息子 カワイイもの大好きしっかり者の小2娘 時々しか登場しないけどいいこと言いがちなサラリーマンお父さん 子どもの教育や、日々のあれこれ。私にとって大事なこと。

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    社会学、福祉、国際共生、差別や障害、精神医学などの本 ジャンル広め

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今年読んだ160冊からベスト本を決める

今年のベスト本を決めたいなと思って早一ヶ月。 まもなく2023年が終わるので、ベスト10を決めてみた。 振り返って読んでよかったなと思える本、学びが深かった本、先入観を覆してくれた本、色々あったなぁ。 今年のベスト本 1位:くもをさがす ダントツ一位。この本に出会えてよかった。言葉のひとつひとつが今の自分にビタっとはまる。私のためにかいてくれたんじゃないかと思うほど。 きっと読み返す度に新しい感動があると思って、紙で買いました。 2位:ヘルシンキ 生活の練習 「くもを

    • 【読書記録】成瀬は天下を取りにいく

      おすすめ度 ★★☆☆☆ 本屋大賞をとった話題作をたまたま借りられたので読んでみた。 可愛い表紙と「最高の主人公!」という帯に期待したのだけど、私にはイマイチ魅力がわからなかった。 本屋大賞受賞作様に真っ向から文句をつける勇気もない。でも何がいいのかよくわからない。わからない時は人に聞く。ということで、他の人の書評を読んでみることにした。 他の人の書評で書評を書くってどうなんだと自分でも思うけど、お許しいただきたい。 * まず、この小説の魅力は「軽さ」と「明るさ」にある

      • 【読書記録】サキの忘れ物

        おすすめ度 ★★★★★ 大好きな津村記久子さんの短編集である。 津村さんが紹介していた「サキ短編集」が面白かったので「津村記久子 サキ」で検索したらこの本が引っかかった。 些細なことをじっと見つめて緻密に描き切るテイストが、サキと津村さんは似ていると思う。 特に好きだったものを紹介する。 サキの忘れ物 サキ短編集を喫茶店に忘れるお話。話に出てくるサキの話が「あー!あの話ね」「読んだ読んだ!」ってなる謎の優越感があった。主人公がいい子なので、話としてはそんなに。私、も

        • 【読書記録】さかなクンの一魚一会

          おすすめ度 ★★★☆☆ 中1息子はオタク気質である。 物心ついた頃から、何かにハマるとそれに脳内を支配される傾向にある。 例えば、ウルトラマン図鑑は暗記するほど読んで、第何話に何が出たか、身長、体重、飛行速度、をクイズにしてくる。 新幹線などの乗り物系も、収容人数、就航年、全長、ノーズの長さまで全部暗記してクイズにしてくる。 今は野球ブームで、プロ野球選手の名鑑を読み込んで、誰が何年にゴールデングラブ賞をとったか、球速や変化球の割合をクイズにしてくる。 何かにハマるとそ

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          【読書記録】いま、翔び立つとき

          おすすめ度 ★★★★☆ ビルゲイツの元妻であり、女性への国際支援を長年行ってきたメリンダ・ゲイツの著書。 国際共生や貧困問題、根底にあるジェンダーバイアスなど、私の好みにブッ刺さる内容だったし、具体的なエピソードが満載で学びが多かった。 アメリカならではの事情 前半は家族計画、つまり避妊の話だ。 途上国の女性にとって最も根本的で重要な支援なのだという。 ・児童婚で10代から何人も子供を産まされて命を落とす少女たち ・収入がないから産んでもまともに育てられないなのに、

          【読書記録】いま、翔び立つとき

          【読書記録】99.9%は仮説

          おすすめ度 ★★★★★ 面白い考え方が盛りだくさんで、興奮しながら一気読みした。 科学エピソード満載で、しかもわかりやすい。示唆に富んでいるけど難しくないので、気軽に読める。 世の中は仮説、ただし自分だけは正しい そもそも常識を仮説だと自覚している人は少ない。 本当に地球は丸いのか? 光より速いものはないのか?  そんなことをいちいち疑っていたら疲れてしまうので、ある程度鵜呑みにして思いこむしかない。でもそれでいいのか。 うわ、ものすごく思い当たる。 SNSで終

          【読書記録】99.9%は仮説

          【読書記録】バリアバリュー

          おすすめ度 ★★★★☆ 株式会社ミライロ創業者の自伝。ミライロは、ユニバーサルデザインをビジネスにした会社で、私の好きな岸田奈美さんが創業メンバーの一人だった会社でもある。 読みやすく、起業家の啓発本っぽい暑苦しさがあまりないのが好印象。1時間で読み切れる。 著者の垣内さんは、自身が身体障害者で車椅子で生活している。 創業に至るまでの人生は、綺麗事だけでなく挫折や諦めの繰り返しで壮絶。 だけど、学びになったところは障害に関係なく刺さるものだった。 「正しさ」を武器に

          【読書記録】バリアバリュー

          【読書記録】戦争というもの

          おすすめ度 ★★★☆☆ 近現代史をちゃんと学びたいな、と最近思っている。 出口治明さんの「人生を面白くする本物の教養」で、歴史を読むなら半藤一利を読むのが良い、と書いてあったので、図書館で読みやすそうなものを借りて読んでみた。 とても読みやすいけど、力強さがあり、次の世代に残したいという確固とした意志を感じる。 90歳を超えて書かれた「最後の原稿」。 知っておかなきゃいけない、背筋を伸ばされるような、そんな気持ちになった。 理想のために国を滅ぼしてはならない 日米開戦

          【読書記録】戦争というもの

          おしりのその後

          以前、自らの尻事情について書いた話の続きです。 なぜこんなに尻の話を丸出しにするのか。 別に私は露出狂でもないし、自虐を楽しむ性癖もありません。 だけど書きたい。続きも書きたい。 なぜなら、私が今回最も助けられたのが「他人の痔体験記」だったから。 この1週間、ひたすら「痔」で始まる検索をしました。 他人様の尻ブログを読み漁りました。 そして、彼らの対処法がどれだけ私を助けてくれたか。 人は歴史に学ぶもの。温故知新。 私も、次世代の尻たちに伝えなければならない。 今日は

          おしりのその後

          【読書記録】飽きっぽいから愛っぽい

          おすすめ度 ★★★☆☆ 大好きな岸田奈美さん3冊目。 週刊現代に連載されていたエッセイというだけあって、これまでのものよりちょっと格式高い?綺麗めエッセイ。 変わらず、家族愛に溢れていて、笑いも散りばめられていてよかったんだけど、最初に読んだ「もうあかんわ日記」のトップスピードの笑いが大好きな私には少し笑い要素が足りなかったかな。 基本的に、家族の思い出(特にお父さんの思い出)が多めで、素敵な話が多い。笑いと愛が50%ずつの印象。 岸田さんの作品に何を求めるか、で評価が

          【読書記録】飽きっぽいから愛っぽい

          【読書記録】サキ短編集

          おすすめ度 ★★★★☆ 津村記久子さんの「やりなおし世界文学」で気になった本の一つ。 ブラックなショートショートで面白かった。 津村さんは何て書いてたっけな?と思って自分の読書記録を読み返したら、書いてないやんけー!ポンコツ自分! 21もの短編なので全部は紹介できないんだけど、星新一のようなシュールさ、意外性がある。 文学性高めで、些細なことや超くだらないことを必要以上に壮大にドラマティックに表現しているのが面白かった。どことなく三島由紀夫の比喩表現を彷彿とさせる。 自

          【読書記録】サキ短編集

          おしりの手術をした話

          タイトルからもわかる通り、下ネタである。 笑える下ネタではなく、今現在超深刻にお尻が痛い。 痔の手術をしたからだ。 羞恥心を、出産と同時に8割くらい捨ててきた私だって、誰彼構わずこんな話を晒しているわけではない。 でも、この闘いを誰かに伝えたい。 自分への記録として残したい。 といって、知り合いには知られたくない。というか対面で話されてもリアクションに困るだろう。 noteはほとんど誰にも教えていないし、興味のない人は優しくスルーしてくれる世界だと思っているので、ここに書

          おしりの手術をした話

          【読書記録】私を救ったオットー・ヴァイト: ナチスとたたかった真実の記録

          https://amzn.asia/d/jd5bVkI おすすめ度 ★★★☆☆ 以前読んだ「わたしで最後にして」で知ったオットー・ヴァイドさんの話。 ヴァイトさんに助けられた方の自伝的な物語で、主観的過ぎず客観的すぎず、いい塩梅だった。児童書コーナーで見つけて借りたけど、中学生以上向けかな。 オットー・ヴァイトは、ナチス独裁の時代に、自らも視覚障害者でありながら、障害者雇用を続け、ゲシュタポともうまく渡り合ってきた。最終的には多くの人が犠牲になってしまうのだけど、少し

          【読書記録】私を救ったオットー・ヴァイト: ナチスとたたかった真実の記録

          中学生になった息子のこと

          上の子が中学校に入学しました。小6息子から、中1息子へ。 いろいろ忙しくて、すぐ忘れてしまいそうなので、備忘録。 制服が大変 まさかこんなに大変とは思わなかった。 まずデカすぎる。20センチ身長が大きい夫でも長いくらいの丈。もう一人入れそうなほどの胴回りの太さ。 何この採寸。誰を測ったらこうなるんだ? 4ー5万かかってこの雑採寸というのに既にキレそうなお母さんです。 が、手先が器用な夫がなんとか丈を詰めて、腰も詰めて、ベルトも詰めてくれました。なんて出来るお父さん。 ネ

          中学生になった息子のこと

          【読書記録】教養としての精神医学

          おすすめ度 ★★★☆☆ 精神医学や発達障害、知的障害に関する本はけっこう読むけど、体系的な理解ができてるか怪しいなぁと思ったので読んでみた。 イラストも多く、文章も簡潔なのでわかりやすい。分厚いけどあっという間に読める。 ただ「教養」と冠してるだけあって、内容は広く浅い。 下手につまみ食いの知識があるからか、ちょっと物足りなさを感じてしまった。 広くあまねく理解を 本の大半は、精神医学にかかわるあらゆる症状や用語の説明だ。 ・精神科と心療内科は何が違うのか? ・統合失

          【読書記録】教養としての精神医学

          【読書記録】虫眼とアニ眼

          おすすめ度 ★★★★☆ 宮崎駿と養老孟司の対談集。最初に宮崎駿のイラストがたくさんあって、ジブリ好きは見てるだけで楽しいと思う。 基本的にはおじさんが、昔を懐かしんであーだこーだ自由に喋ってる。 私は、昔は良かったとは言いたくない派なので、全部に賛同できるわけではなかった。 でも、雑談のような会話の中にちゃんと刺さる言葉があって、やっぱり面白い人たちなんだなーと思える。 * 対談はそれぞれ「もののけ姫」と「千と千尋の神隠し」の映画が出た頃に開かれたらしい。20年以上前か

          【読書記録】虫眼とアニ眼