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臍帯血の保存で調べて考えたこと

今やどこの産院にもパンフが置いてある気がする臍帯血(さい帯血)の保管のご案内。

一人目のときは少し気になりつつも、あまりに他の検討(買うものとか)が多すぎて頭が回らずやらなかったのだけど
出産時しか取れないとか若干脅迫感があるし頭に残ってて二人目の時に本格的に検討したのでした。

調べたこと

臍帯血とは、
へその緒に含まれる血液で、
人のいろんな部位を作る「幹細胞」が豊富に含まれている貴重な血液ということ。

脳性まひとか自閉症とかいくつかの疾患に効きそうということで臨床研究が行われている。
保存しておけば将来もしものときに役立つ可能性があるということ。
兄弟間も25%で他人よりは高い確率で適合するっぽい。

公的か民間か

まず公的バンクと民間バンクがあって
公的は無償で他人のために臍帯血を寄付する形。
民間が有料で自分(や家族)のために臍帯血を保存する形。

よくパンフで置いてあるステムセルは民間ですね。

いずれにせよ厚生労働省が情報管理しているようです

公的で寄付したい場合は対応できる病院が限られていて下記から提携病院が確認できました。
https://www.bs.jrc.or.jp/bmdc/generalpublic/m1_02_04_saitai.html

私の一人目出産した聖路加が上記に入っていて、知ってたら寄付してたのにと思った。。
公的の寄付はもうちょっと無料寄付できることアピールしたらいいのに。
(やはり有料の民間のほうがうまく強力なPRできる世の中よね..

民間の中で比較

民間の保存は意味ないみたいな情報も見かけつつ、
二人目を生む産院は寄付できる病院ではないし、
有料の民間バンクを「念のため」検討することになったわけですが、パンフのステムセルが一強すぎて他に何があるのだろうと思い。なんか一人勝ち企業を疑って他を調べてみるといろいろあるのですが
結局先ほどの厚生労働省に届出をしているのは2社しかないらしく。

○ 株式会社ステムセル研究所
○ 株式会社アイル

記載内容みると新規保管件数がアイル社11件に対してステムセル社7981件・・(令和5年3月31日時点)
ステムセルのシェア99%っていうのはこういうことか。

ソース

ということでやっぱりステムセルさんですかね・・

資料請求すると電話がきたりしまして、気になることなどないか確認できたりする。
結局のところ臍帯血を請求されたのはいくつか確認するとこれまでに25件ということ。
少ない..と思ったけどそんなものか。

すんごくざっくり、
2022年の日本の出産数 77万747人
ステムセル社の新規保管件数7981/ 年  
→約1%、ざっくり出産した100人に1人が臍帯血保管してる

ちなみに、これまでどれほどの人が実際に臍帯血を使ったのか。
総保管件数78077 に対して引き渡し件数26件
→0.033%  ざっくり保管した3000人に1人が請求
2022/3/31時点の1年の請求数は  3件/年 

https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/ishoku/dl/saitaiketsu09-3.pdf


結果としての私の判断

臍帯血を預けたうえで、さらに臍帯血利用できる病気になる確率というのは相当低い。(この数字を低いと見るかは人次第だけど)
(さらにその病気になってもその時の担当医が使うジャッジをしてくれるかとか臍帯血の状態とかいろいろあるから、意味無い説もある?)

きっと実際には使用することはないだろうなと思って
(もちろん使用する事態にならないほうが良いわけで)
冷静に考えるとやならくてもいいかなとも思いましたが

・こういう新しい試みが好き
・最長20年預けている間に臍帯血を使った何か医療の進化が起きないかな?という期待と応援
・その金額を払えなくはない(ベーシックプラン20年だと33万)
・やっぱり結局念の為。子供の健康のことで気になっちゃって調べちゃったらもうやっちゃうよね・・ズルイ・・
・他でもそうだけど保険をかけるとその病気にならないという逆張りのおまじない w

ということで調べた割には最終的にはノリと勢い的な理由で(汗)
夫もいいんじゃないということで保存することにしたのでした。

申し込んだら、電子で契約書にサインして、キット等が送られてくるのでそれを入院時に産院に持って行き、産後に取りに来てもらうという流れでした。

なかなかの金額なので、この事業にその金額を寄付できるかという視点で考えるくらいが精神衛生上いいかもしれないと思った次第です。

せっかく調べたのでどなたかの参考になればと思い書いてみました。

ではまた〜!

追記:
臍帯血で軽くnote見てみたら以下のような寄付で誰かの役に立った素晴らしい記事を見つけ。
役立ってるんじゃん臍帯血!!
寄付できる病院なら寄付も断然有意義と思いました。


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