ユーザーリサーチを考える(2018年夏まとめ)

2018年夏はユーザーリサーチについて考える機会が多かったので、印象的だった学びを振り返ってみます。

・プロジェクト:小学校、フィリピン
・CIID : シンガポール、Studio Opt、サマースクール共有会
・Podcast : Automagic、Takram Cast
・勉強会:THE GUILD STUDY、s-dev talks
・ブログ:デザイナーがスタートアップをつくり、EXITするということ
・書籍:UXリサーチの道具箱、ユーザビリティエンジニアリング、ユーザーストーリーマッピング、「欲しい」の本質

ユーザーテスト

ユーザーテストでプロダクトを磨き込む」の記事にまとめた知識を、当時担当していたプロジェクトで実践してみました。ユーザービリティの評価基準が明確にしたことで、以前よりも分析や改善点の洗い出しがスムーズにできました。

CIID

Service Design Thinking course in Singapore

夏休みのシンガポール旅行ついでにCIID主催のワークショップにいってきました。デザインスプリント系の勉強会はよく見かけるけど、街頭でゲリラインタビューしたり、プロトタイプ作ってユーザーテストまでするのは面白そうだと思ったのでノリで参加してみました。

Studio Opt主催のワークショップ

帰国後、偶然にもCIID出身者の勉強会に参加できました。シンガポールでは英語でうまく理解できなかった&腹落ちしなかったことが多々あったので、日本語で復習できる機会に恵まれてありがたかったです。

「デザイン思考でのアイデア形成や分析手法を、新規事業立ち上げではなく、既存事業のグロース・機能改善に活かすにはどうしたらいいか?」といった疑問をデザインスクールの方々に相談することができました。
「むしろユーザーが存在してる既存サービスの方がデザイン思考は活かしやすい。問いの立て方を工夫すると、ロジカルに整理しやすくなりますよ。」といったアドバイスをもらいました。なるほど。

(イベントレポnote:元CIID出身者が開催するデザイン思考のワークショップで、旅行サービスをデザインするデザイン思考はその国のカルチャーに左右される?

CIIDサマースクール共有会

CIIDサマースクールに参加していた方々と繋がり、勉強会をしました。心理的な側面(バイアスや偏見とどう向き合うか)、機械学習や空間といったあまり馴染みのなかった分野を学べました。

Service Design Thinking   / *slide
People Centred Research
Design for Inclusion   / *blog
Designing Interactive Spaces   / *slide  
Machine Learning   / *slide
Designing for Sustainability 
Designing for Behaviour & Impact   / *slide   *blog

Automagic

Automagicに出演しました。新卒未経験のWeb制作会社時代から聴いていたPodcastだったので感慨深い。

組織の中でどうリサーチを浸透させるか、データをどう伝えれば良いのか、あとキャリア相談とかもできて、すごく参考になりました。

このPodcastを聴いて、定性データのストック管理には、ジャベリンボードAtomic Research Methodの考え方が役立つかもとヒントをくれた方がいてありがたや。

Takram Cast

ユーザーリサーチを料理の仕込み、跳び箱の踏み台などに例えていて面白かったです。 聴きながら「リサーチ結果を参照した“提言”まで全然できてないなぁ」と内省してました。

THE GUILD STUDY(データ×UXデザイン)

「最近の私、定性データやデザイン思考に偏りすぎじゃない?」と悶々としていたころに、THE GUILDさんの勉強会に参加しました。

言語化

Adobe 山田さんの発表で「状況に応じてどのキーワードを使えば効果的に分析内容を伝えられるか」のヒントを得られました。

指標とするキーワードを織り交ぜながら、KPIや施策に絡ませた分析、提案の伝え方を配慮していければと。

(引用:UX/UIを高度に改善!AIを有効活用するポイント

アイデア検証

dely 大竹さんからはアイデア検証のプロセスについて。

定量データは課題事実の発見に活用し、それらを参考に原因仮説を考える。定性的な検証アプローチを取ることで、仮説のミスリードを防ぐようにしているそうです。

定量・定性データの活用を各プロセスに合わせてバランスよく実践されていました(引用:認知バイアスを回避するためのアイデア検証プロセス

個人的には定量データを見なさすぎるが図星過ぎて刺さりました。。
後日ユーザーインタビューをやる際、定量データも見るようにし、ユーザーの発言&行動に裏付けをとって考えるようになりました。

あと「TikTokが大人気なわけを、勝手にNPS調査してみた」のデータを比較しながら解説していくやり方がめちゃくちゃ勉強になりました。

サービスを成長させるには

◆ ユーザーインタビュー / ユーザビリティテスト
サービスづくりの最初の一歩は、自分たちの思い込みをぶっ潰すことだ。
そのために、実在するユーザーに会って話を聞く。その結果をプロトタイプに反映させて、また話を聞く。
よく「ユーザーの意見を聞いたらサービスがブレる」「顧客は自分が何が欲しいのかわかっていない」といった誤解があるが、ユーザーの声を通じて行動を観察することが目的だ。
◆ データ分析の仕組みづくり
サービスの規模が大きくなってくると、ユーザーインタビューなどの定性情報を頼りに意思決定(デザイン)することは難しくなってくる。見える範囲のユーザーが、全体における一部でしかなくなってくるためだ。ユーザーの全体像を捉えるためには、データを通してユーザーを見た方が良い。

事業や組織が変化していく過程でどう立ち回れば良いのか、いま試行錯誤していること、今後やっていきたいことの知見が詰まった記事でした。 

s-dev talks

この勉強会ではエンジニアやプロダクトマネージャーと話す機会が多くて新鮮でした。どのタイミングでどうインタビューを実施したら良いか、チーム内での情報共有はどうしているのかといった実例が聞けて参考になりました(参考:ユーザーインタビューを開発プロセスに "馴染ませる"

書籍

UXリサーチの道具箱 イノベーションのための質的調査・分析
ユーザビリティエンジニアリング(第2版) ―ユーザエクスペリエンスのための調査、設計、評価手法―
Web制作者のためのUXデザインをはじめる本 ユーザビリティ評価からカスタマージャーニーマップまで
ユーザーストーリーマッピング
「欲しい」の本質~人を動かす隠れた心理「インサイト」の見つけ方~
Interviewing Users: How to Uncover Compelling Insights
Measuring the User Experience: Collecting, Analyzing, and Presenting Usability Metrics

特にユーザビリティエンジニアリングに関しては、ブログにまとめるくらい何度も読み返しました。この本のおかげで、準備〜分析がやりやすくなりました。

まとめ

この夏ユーザーリサーチを学び、プロジェクトで実践してきて良かったなと感じている理由は主に2つ。

インスピレーションを広げる

チームメンバーと同じ現場に赴き、ユーザーがどういう状況でプロダクトを使っているかを目の当たりにすることで、「ユーザーにとって、このプロダクトはどういった価値があるのか」を具体的に想像しやすく、色んな角度から意見を出しやすくなれました。

あとやはり自分たちが作っているプロダクトを使ってくれている様子をみると皆テンションがあがるので、明るい雰囲気でアイデアが出しやすくなれて楽しかったです。

マーケットとプロダクトをつなげる

いわゆるフレームワークはあくまで情報を整理しやすくする手段でしかなく、いかにマーケットにつなげ、プロダクトの形に魅せる次元にまで落とし込めてこそリサーチの価値を発揮できるのかなと思っています。

社外にいる人間たち(=ユーザー/ステークホルダー)を観察し、普段自分たちが過ごす異なる日常を体感することで、今まで暗黙的に信じていたユーザー像を可視化し、プロダクトの方向性を指し示しやすくなれました。

最後に

この夏は外に出ることが多かったので、備忘録がてらブログにまとめてみました。改めて振り返ってみると、それぞれの知識がつながり、理解が深まって良いですね。

貴重な機会や気づきをくれた皆さん、ありがとうございました。それでは。

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肉まん買います。

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Yoko Nishida

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