見出し画像

南インド料理に恋した話 | タンジャイミールス@幡ヶ谷

こんにちは。食に生きる女、にこたまです。
今回は南インド料理に恋した話。


食前 | 南インド日和の朝

3月某日、休日の朝。南インド日和の朝ともいう。
週の半ばから決めていた。今日は南インドを食べるのだと。

以前からインド料理は好きでカレーやビリヤニはよく食べていたのだが、最近ラジオでアオイヤマダさんが”南”インド料理が好きだと言っていて、そこで初めてインドに”北”と”南”があることを意識した。(はずかしい)

調べてみると、南インドのカレーは北に比べて水分が多くさらっとしててスパイシーなのが特徴らしい。
確かにそんなみずみずしいカレーもあったような。これからは北と南を意識して味わえる人間になろうと決意し、そのラジオでおすすめされていた南インド料理”タンジャイミールス”に行くことを決めたのであった。

そんな決意を胸にお店に到着したのは13時を過ぎた頃。
商店街にあるビルの2F。扉から店内が見えなかったので混んでたらやだなぁ空腹だなぁと少し不安を感じながら扉を開いた。

いらっしゃいませ〜と店員さんの声が聞こえた。店員さんの優しいお出迎えの声、料理を作る音、店内の賑わっている音、入った瞬間の聴覚だけでもうわかった、良い店だと。

店内は賑わっていたが席には空きがありすぐに案内していただいた。空腹の胃も一安心。
周りには日本人はもちろんだがインド人の家族連れもいて優勝を確信する。
加えて1人客も多く、居心地がすでに良い。

注文は予習してきた南インドで食べられている定食のミールスを食べようと決めているのだが念の為メニューを見てみる。

”待って、土日限定のビリヤニがある”

予習が一瞬で忘れ去られ心が揺らぐ。
迷いに迷ったがビリヤニは次回にしようと自分を説得し、ノンベジミールスを注文した。カレーはチキンとマトンが選べ、チキンにした。

食中 | スルスルいける。毎日食べたい。好き。

注文してすぐにミールスは出てきた。
はやっと思ったと同時に、インド料理のいつもの銀の皿に盛られた美しきミールスと目が合う。早く食べねば。

銀皿の上で輝くノンベジミールス
うれしい解説付き

いただきます。
解説を見ながらまずは日本でいう味噌汁的存在、サンバルを一口。

”やさしい、うまい、、”

そのやさしすぎる味に自分の食の新たな扉が開いたことを感じながら、チキンカレー、チキンの炒め物、クートゥと順々に食べてはやさしい美味しさにひたすら感動していた。
やさしいだけでなく、その後しばらくしてスパイスが追いかけてくる感じ。至高である。

辛さを感じながら鼻水を垂らしながら食べるインド料理のイメージが180°変わった。(垂らしながら食べるのももちろん好きだけどね)

そして何より驚いたのが、スルスルいけてしまうこと。
インド料理屋さんで出てくるカレーやビリヤニたちはこれまでの経験上、腹パン必須なのだが、これは違った。スルスルと食べることができる。
色々な組み合わせで楽しんでいるうちに、あれよあれよと銀皿の底が見えてきた。
これはもっと食べたいとサンバルとご飯はおかわりした。インド料理屋でおかわりするのは初めての経験で自分でも驚いたが、腹パンにもならず余裕で完食した。むしろもっと食べたかったくらい。
これだったら毎日食べられる、そんな代物だった。

食後 | 突如始まったマサラティリレー

幸せな気持ちで一息ついていたところ、隣の隣の席の男性がミールスと”マサラティ”で、と注文する声が聞こえた。

食後にマサラティありだな、そんな気持ちが頭をよぎる。
それとほぼ同時に隣の席の女性がマサラティを注文。
もうこれは流れに乗るぞと、私も注文した。
そしてそれを(たぶん)聞いていたであろう目の前に座っていた人もマサラティを注文し、店内でマサラティリレーが起きていた。

そんな状況に心の中でにやけながら(実際もにやけていたかも)マサラティを待つ。
しばらくすると最初に注文していた男性のもとに、シェフの方が近づいていく。
すると目の前でマサラティを高い位置から注ぎ始めるではないか・・!
突然のパフォーマンスに驚きながら私の番が来るのを楽しみに待っていると、素敵な笑顔のシェフがこちらに歩いてきてさっきと同じように目の前で注いでくれた。

注ぎたてで泡泡しているマサラティ甘さ控えめ

そんな素敵なマサラティは味も素敵。
スパイスが盛り沢山で体がぽかぽか。
さっきまで食べていたミールスを思い出しながらほっと一息つけた良い時間だった。

ひとこと

明日も明後日も毎日食べたくなる南インドの味がここにある。
書いていたらまた行きたくなってしまった。次はビリヤニ、待ってろ!

お店の情報

  • 今回注文したメニュー
    ・ノンベジミールス ¥1,600
    ・マサラティ ¥300

  • アクセス
    幡ヶ谷駅北口から徒歩2分。商店街のビルの2F。

  • 営業時間
    無休
    ランチ 11:00 - 15:00 (L.O. 14:30)
    ディナー 18:00 - 22:00 (L.O. 21:30)

  • 食べログ


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?