見出し画像

【ショート漫画】承認欲求を満たすための仕事、教師。そんな先生もいた。

当時はコピー機はなかったので、印刷物はガリ版で書いていた。
小学校5,6年になると、グループごとにガリ版で新聞を作ったりもした。
ガリ版で書くことが、なにか大人になったような気がしてうれしかったのを覚えている。

そのガリ版印刷で生徒の作文を毎日印刷してくれたのだから、先生頑張ったね~と、言いたいところだけれど。

私は、この先生が褒めるほかの生徒の作文に 感動もしなければ、共感もしなかった。優等生的な、健康的な作文が褒められていたように思う。正直、つまらなかったし、うんざりし、私は逆に作文に興味を失った。

そして、この先生が ”こんな素晴らしい先生がいますか?” と真顔で言った。

この先生の言葉を聞いた時、私は ”しら~~” 。
他の生徒はどう感じていたんだろう。

私は 先生に対するこの反感を、クラスの誰にも話さないまま過ぎてしまった。
”あの先生、変だよね~、おかしくない?!” と言えない雰囲気が 昭和時代の小学校にあったのかもしれないし、
または、こんな風に思うのは私だけなのかなと思っていたかもしれない。

読んでくれてありがとう💗




この記事が参加している募集

私の作品紹介

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?