おやすみ

世界を壊したくなった。
この手で、この声で。
もう何もかも壊したくなった。

そんなこと思う僕を殺したくなった。
人魚姫のよに、泡になって。
消えてしまいたくなった。

けれど残念ながら
世界は休むことなく回っていて。
私は人間で。

ずっと夜だったらいいのにとか
朝が来なければいいのにとか

世界が回り続けていても
心臓が鳴り止まなくても
生きているだけでも
そこにいるだけでも

「おやすみ」してて許される
眠り姫が羨ましい。


鏡に映る僕にきく。

「本当にそこにいる?」

本当は、この夜は朝で

本当は、今見えている世界は創り物で

本当は、この水に色がついていて

本当は、この人生は夢で

本当は、僕はいなくて

本当は、この鏡はもう1つの世界の入口で

本当は、生きてなんかなくって。

本当は、色も。空気も。なんにもない。

僕も、君も、正しいも、間違いも、

本当も、嘘も。なんにもない。


世界を壊そうなんて思う前に
世界なんて存在しないんじゃないか

疑う前に存在しない

消そうとする前にそこにない

問いかける前に僕は既に居ない

そもそも

僕達、「生きている」なんて言ってるけれど、本当に「生きて」いますか?
生きるって何ですか。

「生きる」じゃない、他のなにかでもない。
なんにもないものだったら、どうするんですか


なんて


夜になるとひとり。

目に入る物全てに問いかけてしまうの

壊したくて、しょうがなくて。
でも壊せないから
最初からなかったことにする

汚いものも
見たくないものも
こうして、はんたいこにしてしまえば。
こうして、なかったことにしてしまえば。

なんにも怖くない。


鏡に映る僕にきくの
「本当にそこにいる?」
鏡に映る僕は
“何を言っているのかわからない”とでも
言いたそうな顔をしている。

鏡に映る顔が
見知らぬ人のようにみえて
怖くなって直視出来ない。

感覚が、消えていく。
僕が、消えていく。

君の声が、届かなくなる。

この世の全てをはんたいこにする
僕のさかさまわーるど
そこには僕すら存在しなくて
孤独の世界

この瞬間

ぼくは、透明人間になる








#僕の世界
#疑心暗鬼
#鏡
#透明人間
#孤独

ぐちゃぐちゃですごめんなさい
よく浸りすぎて帰れなくなる自分の世界のお話なんだけれど上手く言えないなあ
孤独どころか空っぽって感じというか透明って言った方が、上手く伝わらないけれど透明人間になれます。

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