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【小説】デズモンドランドの秘密

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昔書いたけど長すぎて(原稿用紙850枚くらい)どこにも送れなかった小説をおいておきます。少しずつ更新していく予定です。※この話はフィクションです。登場する企業・人物名・事件・その… もっと読む
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【小説】デズモンドランドの秘密㊱(終)

※前回はこちら。  二人はデズモンドランドに足を踏み入れました。  入ったところは案内所…

【小説】デズモンドランドの秘密㉟

※前回はこちら。  二人はトミー・パピーに連れられて、日本のデズモンドランドにもどってき…

【小説】デズモンドランドの秘密㉞

※前回はこちら。 「流花ちゃーん!」  ハッピーラビットが天に向かってさけびましたが、返…

【小説】デズモンドランドの秘密㉝

※前回はこちら。 「藤山、今まで何を――」 「ご、ごめんなさい……」 「責めてはいない、心…

【小説】デズモンドランドの秘密㉜

※前回はこちら。  流花は玉座から立ちあがりました。映像が途切れます。 「ちょっと、もう…

【小説】デズモンドランドの秘密㉛

※前回はこちら。 「おう、またすぐ帰ってくるとは思ってたけど、まさかお嬢ちゃんがいるうち…

【小説】デズモンドランドの秘密㉚

※前回はこちら。 「トミー・パピーが一人でねえ」  修治が送受信機で話しきれなかった事情を説明すると、メアリーはぽつりといいました。  今、修治はツボックにまたがってデズモンドの玉座に向かって飛んでいます。空も眼下も真っ暗です。はるか背後に、かすかに町の明かりが見えます。あれは何の世界でしょうか。 「トミー・パピーのすることに間違いがあったことはないわ。ただ、彼の行動がまったく読めないのも事実ね。玉座が見つかったってことは、連中にしてみればこの世界を意のままにできるまであと

【小説】デズモンドランドの秘密㉙

※前回はこちら。  修治とメタコメットは森の中を走っていきます。  実をかみくだいて飲み…

【小説】デズモンドランドの秘密㉘

※前回はこちら。  トミー・パピーハウスは、トミー・パピーの家を訪問するというコンセプト…

【小説】デズモンドランドの秘密㉗

※前回はこちら。  ツボックに乗った修治とタヴァスとメアリー、そしてマサソイトはルーシー…

【小説】デズモンドランドの秘密㉖

※前回はこちら。 「ゴア、ひどいことされなかった?」 「閉じこめられていただけでございま…

【小説】デズモンドランドの秘密㉕

※前回はこちら。  一〇分ほど歩き続けると、壁や床につる植物がはっている廊下にいきあたり…

【小説】デズモンドランドの秘密㉔

※前回はこちら。  修治は飛んでいく小鳥を追っていきます。こっちのことなんて待たずに、扉…

【小説】デズモンドランドの秘密㉓

※前回はこちら。 「突然悪いわね」 ピンクキャットは、応接室(廊下と何ら変わりない鉄さびだらけの小部屋でした)のいすに座って頬杖をついていました。 「ねえ、お茶くらい出しなさいよ」 部屋の隅に陽炎のように立っていた長細い警察官(流花の話では、確かヒッチコックという名前でした)に、文句をいいます。 「普通なら門前払いにするのです、入れてやっただけありがたいと思うのです!」 「うええ」 ピンクキャットは変な声で抗議したあと、修治の方を向いて、「どうぞ」とまるで自分の家のように目