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食道癌顛末 1.内視鏡検査

 昨年3月に食道癌が発覚、人生初体験の一大事でした。
幸い、先進の陽子線治療を受けて現在は寛解状態、
以下、発覚から治療までの経緯を述べます。
 
1.       内視鏡検査
 
 事の発端は、昨年(2022年)3月、築地の聖路加国際病院で
2年毎の大腸内視鏡検査の事前診察を受けたことだった。
 
・3月1日 聖路加国際病院内科での診察
私  :昨今体重が急減(72キロ→65キロ)しており、
    大腸内視鏡検査に加えて、各種検査も同時に受けたい。
S医師:分かった、各種手配する。
    1月前に食道と胃のレントゲン検査を受け、
    異常なしとのことだが、念の為、内視鏡でも検査しますか?
私  :(少し考えて)再度内視鏡で検査してください。
 
 内視鏡で再検査する、と返事をしたことが、
食道癌発見のターニングポイントだった。
 
・3月9日 上部内視鏡検査を終えて、
(付き添いの妻も同席して、S医師の話を聞く)
S医師:胃は問題ないのだが、食道に気になるところがある。
    (画像を見せながら)ここだが、癌の可能性が高い。
    直ぐに組織検査に回すので、
    その結果を18日にお話しする。
私  :(動揺しつつ)食道癌・・・・ですか。
 
・3月18日 組織検査所見を聞く
S医師:間違いなく食道癌でした。
    ついては転移の有無を確認するためにPET検査をします。
    23日に検査して、25日に検査結果を説明します。
    治療方法、日程などはその後に相談しましょう。
 
 消化器の癌と言えば胃か大腸と思っていたが、食道癌は意外だった。
兎も角、我が身の事であることは間違いない。
 
 その後、毎日ネットで調べられるだけ調べ、
資料や論文を読み、知識だけは食道がんのプロになった。
 
 食道癌はかなり厄介だ。
手術をするなら、体に数個の穴をあけ、
諸々の臓器や骨をより分けて食道の全てを切除し、
胃の上部を引っ張り上げて口元とつなぐ、
6,7時間かかる大手術になり、
体への負担も大きく、予後も諸々の心配がある。
 
 手術に代えて放射線治療なら、食道はそのまま残るが、
一般的に根治の確率は手術より低い。
兎も角23日のPET検査の結果を確認することが先だ。
 
 妻にも大雑把に説明したが、
私よりショックが大きいようで、会話が途切れ、静かな数日だった。


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