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日記 2023.12.4(月)

今日はお母さんのお誕生日。年齢を重ねても少女の気持ちを忘れないわたしの母がかわいい。くじ運が強くて面白いことが常に起きる。話題に事欠かないお母さんからこれからも目が離せない。

昨日の冒険により、カラダがどっしりと疲れて目が重くなかなか起きられない。ヒーターをつけてじわじわと足からあたため、ようやく起き上がった。

昨日持って行って余ったグラノーラを食べながら、お弁当はやっぱり難しいなと考える。12月の冷たい空気の中で食べるには、やはり温かいものが向いていた。立ち止まってご飯を食べている間にもどんどんカラダは冷えてしまうのだ。時間をかけずに食べるなら、簡単に食べられるおにぎりだけで良いのかもしれない。
それから、誰かに食べてもらうことを想定する料理もやはり難しい。どうしても自分の好みの味付けに近づけてしまうし、出発の時間やリュックに入るかどうか考えながら作るので焦ってしまう。
今回は何個も握る時間がないと、ぎゅっと握りしめた特大おにぎりにしてしまい、みちみちに詰まったおにぎりになった。おにぎりはやっぱりふんわりがいいよな。

アルミホイルが寒そうに感じる。

誰かと一緒だとついつい色々なことを考えすぎてしまう。周りのことを考えすぎてしまって最後に投げ出したくなってしまうのが昔からのわたしのクセだ。多くのことを一気に考えるとどこかが適当になってしまう。人に食べさせるならば、わたしにはお菓子のほうが向いているかもしれない。おやつに持って行ったグラノーラは、山の中で食べてもすごく美味しかったし友だちも何度も手が伸びていて喜んでくれたようだった。

気持ちの良い環境や空間を整えることは大好きだけれど、その人の好みに深く関わるようなことに触れるのは苦手なのかもしれない。そういえば、みんなで料理をする時もわたしはテーブルを整えたり、洗い物や片付けをするのが好きだ。
わたしが客人を招いて食事のおもてなしするならば、材料を整えて最後はそれぞれ好きなように完成させられるものがいい。先日食べたピタパンや手巻き寿司、そういったもののほうが気が楽だ。そういえば、今年の正月に弟夫婦に初めて会う日のおもてなしも悩んだ挙句、手巻き寿司を思いついてほっとしたのだった。
時々人と関わることで、改めて自分を発見していく。楽しい冒険だったけれど、課題もたくさん。次回はもう少し成長していたい。そう思うからまた冒険へ出かけるのだろう。

いつもののんびりとした日常。今日も天気が良くて気持ちいい。昨日着ていたものを洗濯したいけれど、なかなかカラダが動かない。今日は割り切って洗濯は後回しにして静かに過ごそう。

台所の流しに寄りかかりヒーターに足を当てながら座るのが最近のお気に入りだ。背もたれのある椅子に座る感覚でいられるので無理がない。ゆっくりくつろげる椅子も欲しいなと思うけれど、今の部屋のサイズだと、やっぱり丸椅子2脚でちょうどよいようだ。

なんとか立ち上がりフリマサイトの発送の準備をする。一つ手をつけるとそのあとはどんどんと作業を進められる。たまっていた洗い物をしつつ、昨日届いていた鉄のフライパンの油ならしを説明書を見ながらやってみる。柳宗理の25cmの鉄のフライパン。鉄のフライパンをどれにしようかずっと悩んでいたけれど、見た目も好みで左利き気味のわたしでも使いやすい両手使いができる形に惹かれた。大切に使いたいものにまた出会えて嬉しい。
盛り上がってきたので洗濯以外の片付けをしようと友だちに貸していた手袋と、トレッキングシューズ、トレッキングポールの汚れを落として乾かす。洗って干す作業はすごく気持ちがいいな。そしてどんどんと片付いていく部屋の中。片付け作業も大好きな作業だ。
もしかしてわたしは、準備と片付けがしたくて山へ行っているのだろうか。

昨日の冒険の後半から気分がわるくなって、それがなかなか治らない。実家に帰る時など移動が続くと乗り物酔いして次の日まで調子が戻らないのだがそれと似た感じがある。コーヒーが飲みたいけれど豆もなくなっていたので、フリマサイトの発送のついでに外の空気を吸いつつコーヒーを買いに出てみた。

以前職場の女の子が豆はここで買っていると言っていたのを思い出して近所の焙煎所兼コーヒーショップへ行く。カフェラテは何度か買ったことがあるけれど、豆を買うのは初めて。よく分からずに見ていると、特売で200g1,130円のグァテマラの豆をおすすめしてくださったのでそちらにしてみる。カフェラテも一緒に買って歩きながら飲んだ。焙煎したての豆はほんのりと温かかった。2、3日落ち着かせてから飲むのがいいかもしれませんと教えてくださったので楽しみに我慢してみたい。

帰りに近くの釣り堀に寄る。駅の近くの開けた場所。この場所がわたしは結構好きだ。と言っても釣りをするわけではなく、釣りをしている人をフェンスの向こうから眺めるのが楽しい。金魚の釣り堀のエリアを覗くのが特に面白い。金魚釣りは一度わたしもチャレンジしたことがあるが、数時間で1匹しか釣れなかった。じーっと浮きに着目して眺める。浮きが沈んだ頃に釣り竿を上げてももう遅いと聞いたのだが、釣っている人をみてみても確かに浮きは動いていない状態で素早く引っ掛けるように上げているようだ。今日は中学生くらいの男の子がひとりで来ていて、次々と釣り上げていたので見ていて楽しかった。釣り堀を眺めてカフェラテを飲んで、楽しい時間。飲み終わる頃には調子も少しよくなってきた。

公園で少し座って休んでから帰る。今日はまだあまり食欲がない。車酔いのような、二日酔いのような気分の時は、なぜだか袋ラーメンが食べたくなる。
むかし、二日酔いでつぶれているわたしに元住人がうまかっちゃんを作ってくれていたことを思い出す。二日酔いの日のうまかっちゃんはめちゃくちゃ美味しい。そんなことを思い出していたらコンビニで辛ラーメンを掴んでいた。具材としてキャベツの残りを全部、セロリ、ねぎを鉄のフライパンで炒めてみる。ぽってりとした丸みのあるフォルムが非常に可愛い。料理をする手も弾みそうだ。野菜に香ばしく美味しそうな焼き色もついて、辛ラーメンにどさっと入れて食べた。今日にはぴったりの夕飯に満足した。

柳宗理のフライパン

まいちゃんの子どもの春ちゃん。春ちゃんを見ているとしっかりと大人を観察して、日々成長しているのがよく分かる。時々お父さんが泊まりの出張でいないことがあるのだそうで、最近やっと落ち着いてきて2人でいるのが楽になってきたと言っていた。毎日寝る時は3人というあたり前がそうじゃない時もあるということを、春ちゃんはじっくりと考えて少しずつ受け入れ、理解し納得できたのではないだろうか。すぐには受け入れられなくても、じっと考えて答えを出していく作業。わたしが今やっていることと似ているかもしれない。
わたしは自分の中にある『子どもでいること』を思い出す作業をしているのかもしれない。

夕飯を食べた後くらいに、お母さんから電話がある。お昼に電話をしていたので折り返してくれたのだった。誕生日の母はお父さんからお誕生日祝と書かれたプレゼントももらってテンション高め。最近首こりの調子も良いし、お父さんとの仲も良く楽しそうだ。
愛猫を亡くした友だちも少しずつ元気を取り戻して周りに心を開いてくれるようになった。元住人も新しい生活で自分の好きなものたちに囲まれて嬉しいし、調理器具もひと通り揃ってきてご飯も作っていると話してくれる。

そんな話を聞いていてわたしはとてもしあわせだ。自分でできることは自分で。その上でたくさん笑って励まし合い、助け合っていけたらいいと思う。

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