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そこにあったのは幸せだった。
2017年 ヘルシンキ世界選手権 観戦記
フィギュアスケートのファンは幸せだ。
そう思うことは、これまでも何度かあった。
選手が、ノーミスで滑り終えた時、ベストスコアを更新した時、
課題としていた技が決まった時。
そのガッツポーズに、その涙に、ともに歓喜し、
ファン同士喜びを分かち合う。
それが応援している選手ならば、感動も尚更だ。
他のアスリート同様、フィギュアスケーターの多くも、怪我や
彼と私たちの「羽生結弦」
何度も考えた。
そして今も、考えている。
どうして、こんなにまで「羽生結弦」に惹かれるのか。
性別も、世代も、国境をも軽々と超えて、
こんなに多くの人々に愛される存在を他に知らない。
才能、実績、人格、そして、その姿の美しさ。
彼を讃える言葉なら、数え切れないほど聞いてきた。
それも、多くの違った言語で。
アスリートの世界では、強さは何よりの魅力だ。
絶対王者が一番の人気を集めることに何ら不思議