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スーパーの”梅干し”は偽物 〜塩分は健康のために必要〜

スーパー・コンビニで売られている梅干しは、2種類あります。

本来の「梅干し」とは。

梅干しとは:食塩で漬け込んだ梅を天日で干す、伝統的な方法で作ったもののことを言います。 塩分が高い一方で、梅本来の味と香り、そして栄養素がたっぷり詰まっていて、保存性があります。

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もうひとつの梅干しは、「調味梅干し」というもので、ほとんどスーパー・コンビニではこちらが売られています。

調味梅干しとは:農水省の漬物に関する農林規格で「梅干し」か「調味梅干し」の表示が義務付けられているので、容器の表示を見ればひと目でわかります。 「食品標準成分表」によると、塩分は「梅干し」が22.1%、「調味梅干し」は7.6%です。

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「調味梅干し」の作り方は、梅干しとして出来たものを水で洗って、塩抜きます。

その後、添加物保存料で保存を伸ばす。

そのために塩分が、7.6%です。

本来の「梅干し」は、塩分20%ですから添加物保存料も必要ない。

「塩分控えめ」「減塩」というのが流行りですが、一般的には、高血圧対策とされています。

日本人は成人で、1日あたり塩15グラム必要です。

血圧が正常の人でも、高血圧の人でも、減塩によって死亡や病気が減るというはっきりしたデータはありません。(下記データ参照)

さらに、薬の研究では、血圧を下げなかった場合、1年あたり心筋梗塞や脳卒中になる人が3.2%いました。

血圧を下げるとこれが2.6%に減りました。差は0.6%です。

つまり、99.4%の人は血圧を下げても下げなくても同じ結果だったのです。

健康な人の血圧は、歳をとると上がらなくてはいけません。

歳をとると、血管が硬くなったり、血管が細くなったり、血流が流れにくくなったりするからです。

血液は心臓から動脈→毛細血管→静脈の順で流れていきます。 大切なのは血液が血管の中を滞りなく流れることで、それが血流です。 血流が悪くなると酸素や栄養素が身体の隅々の細胞まで行き渡りにくくなり、二酸化炭素や老廃物の回収不足のため蓄積されてしまうという悪循環に陥ります。

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年とともに血圧は上げたほうが良く、塩分は血圧を上げるものではないのですから、梅干しの塩分を気にすることはありません。

下図(グラフ)を観察すると、一般論では、「日本人は塩分が多い」から控えなくてはいけないと考えますが、間違っています。

世界の塩分摂取量(g)

日本人は、味噌や醤油をはじめとする伝統的な調味料、保存が利く漬物や干物といった昔ながらの加工食品、豊かな海産物などを摂る食生活を、何万年も続けているので、大陸国に比べて塩分が必要です

健康というのは、国ごとの食生活の違いがあり、一律に世界の基準を当てはめても、遺伝的・科学的には意味がありません。

そうして考えると、梅干しは旧来の製法によるものが、味の面でも、健康の面でも、添加物(なし)の面でも、良いものだと言えるでしょう。

しかし、「梅干し」も、もちろん食べ過ぎは控えるべきです。

「いい塩梅」が健康にも良く美味しいということです。

いい塩梅とは:物事がいい具合・ちょうど良い状態を「良い塩梅(あんばい)」とよく言いますが、「塩梅」とは塩や梅の酢などの調味料のこと。 ちょうど良い味付けの様子から来ていると言われています。


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